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『それから』を読んだ

今年初めから漱石の小説全部読むをやっていて、『それから』を読了、続いていまは『門』をもう半分ほど読んでいます。

で、『それから』なんですが、これがなんとも悪印象の小説でありました。

まず、最初から最後まで主人公に共感できない。『坊ちゃん』や『三四郎』は、まがりなりにも成長物語でしたが、本作では主人公がまったく成長しない。人の妻を奪い、ラストではようやく職さがしにでるものの、破滅の予感しかない。バッドエンドです。

養老孟子さんも、『それから』や『明暗』はピンとこなかったと言っています(『夏目漱石 坊ちゃん』 NHK)。

なぜ漱石はこんな小説を書いたのか。

おそらくは、人が生きることの困難さ、愛の不可能性といったところを描きたかったのではと思いますが、こののちの小説もそういったテーマのものが多く、ツラい。これでは胃も痛くなる。

寝る前に2,3ページずつ読んでいますので、時間がかかる。そのかわり精読しています。やはり、若いころの読み方とはちがうし、感じ方も違う。これからも読んだら感想を書きますね。

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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。

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安っさん@こんな本を読んだ
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