見出し画像

孤独について 7.三浦瑠麗

私も”後期老齢者”が近づき、これからおとずれるかもしれない「おひとりさま=孤独」の時間をどうすごせばよいか考える必要を感じています。
そこで、「こんな本を読んだ 番外篇」で、さまざまな人の著書をもとに「孤独」について考えています。第七回は三浦瑠麗の本から。

「孤独について」の目次ページはこちらです

━━━━━━━━☆━━━━━━━━


【独断的結論】「孤独」は自由と自立をもたらす

7.三浦瑠麗

三浦さんの『孤独の意味も、女であることの味わいも』という本をご紹介します。

三浦さんは、国際政治学者、エッセイスト。テレビで拝見する以外では、著作を読んだこともなく、頭がよくて美人という程度の認識でした。最近は地上波で見ることも少なくなっているようですが、ご自身の「山猫研究所」のホームページを見ると、ご健在、ご活躍のようです。

さて、本書は、三浦さんの半生をつづった自伝的エッセイ。といっても、内容は重い。重いが、文章は端正で理性的。かつ、激情的ではない、感情の発露。

”人に絶望しても、性暴力に遭っても。愛する子を喪って、すべての「いま」に正解がないように思えても。人生には必ず意味がある。救えない人間などどこにもいないのだからーー。”

(裏表紙)

見た目からは想像もできないご自身の体験と、その重さをかかえ生きてきたことの告白を、ぜひ読んでいただきたい本の一冊ですす。

本書は、時系列が行き来し、感情も複雑にゆれ動くので、文章が明晰なほどには、わかりやすくない。

最終章の「孤独を知ること」においての、三浦さんの「孤独」についての考え方をまとめてみたい、

”たったひとりで生きていくことを経験したあとでは、もう自らの自由さを隠すことはできなかった。代わりに私は若いときにはなかったものを持っていた。それは言葉。人と交流し、自分を表現し発見するたもの言葉だ。”

三浦さんにとっての「孤独」は、自由と自立をもたらすものであるようです。



***

すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。

***

こんな本を読んだ』はブログで随時更新しております。よかったらご覧ください 


━━━━━━━━☆━━━━━━━━


いいなと思ったら応援しよう!

安っさん@こんな本を読んだ
読んでいただけただけでうれしいです。