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孤独について 8.和田秀樹

私も”後期老齢者”が近づき、これからおとずれるかもしれない「おひとりさま=孤独」の時間をどうすごせばよいか考える必要を感じています。
そこで、「こんな本を読んだ 番外篇」で、さまざまな人の著書をもとに「孤独」について考えています。第八回は和田秀樹の本から。

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【独断的結論】「孤独」とは上手につきあう

8.和田秀樹

和田さんの『孤独と上手につきあう9つの習慣』という本をご紹介します。

和田さんは精神科医、臨床心理士。ですが、受験アドバイザー、評論家、映画監督、小説家など多くの顔をもっています。近年は高齢者に関する著作も多いですね。

本書で和田さんは、孤独は上手につきあうことができれば、自分の私的世界や人格に深味を与えてくれるものであるということを認めながらも、精神科医として、孤独感が人の健康をむしばんでいることを指摘しています。

”人間はそれほどストレス耐性の強い生きものではありません。”

”(孤独)が多くの現代病理の原因になっている背景には、孤独や疎外感というものが、いかに人を生きにくくさせているか、ストレスの原因になっているか、という証拠だといえます。”

”現代社会では、インターネットによる表面的なつながりを持ちやすいため、孤独や疎外感というものが巧妙に隠される傾向にあります。”

”自分でもそれ(見えない孤独)に気づかず、いつのまにか心をさいなまれ、依存症や不安障害といった精神疾患にかかっている人もすくなくありません。 慢性的になんとなく寂しい、安心できない、孤独だという感覚にくるしめられているのです。”

こうして、和田さんが考えた孤独と上手につきあうための9つの習慣を、つぎにあげます。

「みんなと同じ」をやめる
「友達が多い」を求めない
「読書の世界」に入り込む
「味方」を見つける
「他人」に頼る
「逃げ場」を作る
「真面目」をやめる
「弱さ」をさらけ出す
「心のプロ」に頼る

いずれもタイトルを見れば想像がつくと思いますので、詳細は省きます。
ひとつだけあげるとすれば、「読書」の効用。

”どんなふうに人生を歩んでいきたいのか。 困難にどう立ち向かえばいいのか。 自分はどんな人間になりたいのか。
それらの難しい問いに、比較的、明確な答えをくれるのが、小説のなかの登場人物だと言えるでしょう。”



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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。

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シリーズ「孤独について」は、ちょっとの間だけお休みします。

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こんな本を読んだ』はブログで随時更新しております。よかったらご覧ください 


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