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孤独について 11.五木寛之
私も”後期老齢者”が近づき、これからおとずれるかもしれない「おひとりさま=孤独」の時間をどうすごせばよいか考える必要を感じています。
そこで、「こんな本を読んだ 番外篇」で、さまざまな人の著書をもとに「孤独」について考えています。第11回は五木寛之の本から。
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【独断的結論】回想すべし
11.五木寛之
五木さんの『孤独のすすめ 人生後半の生き方』という本をご紹介します。
前回ご紹介した齋藤孝さんの本が、50歳からの孤独についての本だったのに対し、五木さんの本はもう少し上、70歳ころからについてであるように思えます。
五木さんも、老いにさしかかるにつれ、孤独を恐れる人は少なくないとしています。また、現実に孤独に向き合わざるをえない人は少なくない。
そこで、孤独な生活の友となるものの例としてあげられているのが、またも「本」です。
”読書とは、読者と一対一で対話するような行為です。体が衰えて外出ができなくなっても、だれにも邪魔されず、古今東西のあらゆる人と対話できる。本は際限なく存在しますから、孤独な生活の中で、これおほど心強い友はありません。”
そして、人生の後半においては、「前向きに」の呪縛を捨てる。例えば、ボランティアなどに参加して、積極的に他人とコミュニケーションをとる、などの考え方は、かえってプレッシャーとなり、本人にとってはむしろ残酷なことになる。
人生の後半においては、”シフトダウン”して生きる。高齢化社会では、減速して生きる。精神活動は高めながら自然にスピードを制御するということ。
最後に五木さんは、「回想」をすすめています。たとえ目が見えなくなり、読書ができなくなったとしても、「回想」はできる。
”あの時はよかった、幸せだった、楽しかった、面白かったと、さまざまなことを回想し、なぞっていったほうがいい。”
”孤独であればあるほど、むしろこの王国(回想によってひろがる世界)は領土を広げ、豊かで自由な風景を見せてくれる。 歳を重ねるごとに孤独に強くなり、孤独のすばらしさを知る。孤立を恐れず、孤独を楽しむのは、人生後半期のすごく充実した生き方のひとつだと思うのです。”
だけど、私みたいに、回想しても何も思い出さない。過去を思い出すなどまっぴらなどと思う人はどうしたらよいのだろう。。
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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。
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