もうだめ脱却記 残業代請求編② 残業代を支払うよう前職と交渉した
残業代が出ない会社を辞めて転職することに成功した私は、残業代を請求することを決意しました。
弁護士事務所を訪れた私は、弁護士に残業代請求を依頼することに決めました。
このnoteでは、残業代を払ってくれない会社を退職した私が、弁護士に依頼して残業代請求を行った時のエピソードをご紹介します。
残業代請求の段取り
弁護士が行う残業代請求は、下記の段取りで行われました。
・未払賃金を請求する旨を書いた書類を、会社へ内容証明郵便で送る
・弁護士が会社に電話して交渉する
法律のプロである弁護士が、電話で交渉するだけでも良さそうな感じはしますが、わざわざ内容証明郵便で書類を送るのには理由があります。
実は残業代の請求権には時効があり、給料の支給日から2年が経つと時効が成立してしまいます(2020年4月1日以降の支給分からは3年が経つと時効)。
ですが、未払賃金を請求する旨を書いた書類を内容証明郵便で送ることで、時効を6ヶ月延長することができます。
私は残業代を支払ってくれない会社で4年間も働いていたので、より多くの残業代を回収するためにはまず時効を延長してから交渉に入ることが不可欠でした。
支払交渉
こんな感じの段取りで、支払交渉をやってもらったのですが、そもそも交渉に応じてくれませんでした。
弁護士には、何回か電話をしてもらったのですが応じる気はマジでないようで、弁護士は「全然…本当に全然ダメだった」と言っていました。
内容証明郵便の効力は6ヶ月しかない上、相手が6ヶ月以内に交渉に応じるような気配はこれっぽっちもありませんでした。
こうなった以上、訴訟を提起して、裁判に持ち込むしか方法はありませんでした。
そして訴訟提起へ
私は、訴訟の提起を依頼するために法律事務所を訪れました。
残業代の支払交渉を依頼した時と同じように、契約書へのサインと、事務手数料の支払を行いました。
契約は第一審(地方裁判所での裁判)のみ有効で、控訴審の場合は新たな契約の締結が必要とのことでした。
こうして再び弁護士の力を得た私は、生まれて初めて裁判を経験することになるのでした…。