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歯を6本抜きました

こんにちは、株式会社百森の清水です。
今年は初めて手術を受けました。親知らずの抜歯です。

4か月に1回、村内の歯医者さんに通っています。以前より横倒しで生えてこないだろう親知らずが1本、姿が見える親知らずが3本あり、見えているうちの1本は非常に歯ブラシが届きにくい角度だったため、抜いたほうがいいねえという話はずっとしていました。

相談した結果、村内の歯医者さんでは切開を伴う抜歯が難しいとのことで、1本だけ村内の歯医者さんで、あとの3本は車で1時間の総合病院の歯科で抜いてもらうことになりました。

まず村内の歯医者さんで1本抜くことになりましたが、一つ大きな問題があります。私は昔からケガなど痛い描写が大変苦手で、鋭利なものが体に刺さったり体の一部がそぎ落とされることを想像すると体中がぞわぞわして縮こまります。拷問もとても恐れています。布を体に強く巻き付けて自分の体が鉄になることを想像して乗り切ります。

とにかくがちがちにこわばってしまいました。もちろん歯医者さんは何も悪くはありません。自分の口の中で歯がミシミシガキガキ音を立てていることに驚き、指にぎっちりと力を入れながら、世界にはいろんな治療があるものだなと思いをはせていました。

その緊張っぷりに見かねた先生が、「次の時間の患者さん、清水さんのお友達のKさんだけど手を握っていてもらう?」と冗談交じりに声をかけてくれました。Kさんが来る前に抜歯は終わりましたが、いたら全然握ってもらっていたと思います。

こうして、2023年秋に1本抜けました。

また歯!

無事抜歯が終わり、予後もよいと診断されたのち、先生から「残りの歯は1本ずつ抜いてもらう?全身麻酔で1回で全部抜く?」と相談。1本ずつの抜歯に比べ見積もりが少しずっしりした額ではありましたが、全身麻酔でお願いしました。ありがたい。到底意識がある状態で3本抜くこと(しかも前回の記憶積み重なりながら3回抜歯に通う!)に耐えられません。2024年4月に手術していただけることになりました。

手術までの冬、おかしなことが起こり始めました。親知らずを抜いた跡地に何やら固いものがあります。ほかの歯に阻まれてよく見えないのですが、手触りなどで確かめてみたところ、どうやら歯のようなのです。

この前抜いたのにな!

怖くなって歯医者さんで見てもらうと、やっぱり歯でした。どうやら「過剰歯」という通常より歯が多く出てきてしまう事例のようです。発生割合は人口の約2~3%で、そこまで珍しいものではないようですが、形が不完全でやはり磨きづらいので「親知らずと一緒に抜いてもらいましょう」とのこと。これで抜歯する本数は4本に逆戻りです。

またまた歯!

さて4月。2泊3日の入院で歯を4本抜き去ります。初日は諸検査、2日目に抜歯手術、3日目に経過観察・退院です。2日目は絶食で、おなかを空かせながら麻酔の説明を聞いたり、病棟内を散策して過ごします。午後からいよいよ手術。

趣味で標本を作っていることもあり、自分の歯は持ち帰りたいなと前々から思っていたので、麻酔がかかる前に先生に「歯を持ち帰りたいです。よろしくお願いいたします。」と伝えました。先生は指でOKマークを作って、私は意識を失っていきます。

麻酔から覚めると、先生から「1本横向きに寝ていた歯は割れてかけらになっちゃった」との報告、そして

「もう1本過剰歯があって、全部で5本分あるよ」

どうやら私の上あごの中にはもともと2本の小さな過剰歯が眠っていたようです。もらった歯を見ると、いわゆる奥歯らしいりっぱな形の歯ほかに、三角錐の白米のような形の歯が2本。過剰歯がある人のうち、2本あるのは約30%とのことで、人口全体では1%未満の確立を引き当てたようです。標本冥利に尽きますね。

こうして私の2024年は全部で6本(うち1本割れ、うち2本過剰歯)の歯を手に入れた1年になりました。先生方、ありがとうございました。




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