きでぃー

高知出身京都在住です。 WebディレクターやSE的な業務やってますが、元々は経営学を学…

きでぃー

高知出身京都在住です。 WebディレクターやSE的な業務やってますが、元々は経営学を学んでいた文系人間で制作未経験。 文系SEとは、文系Webディレクターとはなんぞやを考えながら日々奮闘しております。

マガジン

  • 文系Webディレクターの奮闘記

  • 百貨店の歴史から学ぶマーケティング

    世界初の百貨店『ボン・マルシェ』はマーケティング界のビートルズです。マーケティングの数あるフレームワークでは表現できない大切なことが、百貨店の歴史を学ぶことで感じることができます。

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EC担当の僕がかつての百貨店に憧れる理由

はじめまして。きでぃーといいます。2020年3月現在、28歳です。 新卒で入社した会社では某食品企業のEC/WEB担当し、そして2社目ではWeb制作会社にてWebディレクターやSEとしてECサイト構築をはじめさまざまなWeb制作にかかわり、そして今は再び一般企業のEC/WEB担当しています。 こんなことを書くと、「理系なんですね」「学生のころからITに詳しかったんですか?」なんて周りに言われがちですが、僕は根っからの文系人間です。大学の専攻は経営学部です。だから、社会人にな

    • Webディレクターの仕事について語り始めてもいいかなって思い始めてる。

      2022年5月8日24時38分。 GWのアディショナルタイムだ。明日から仕事再開というのに夜更かししている。 さっきまで、僕のスマホからサカナクションの『ドキュメント』という曲がかかっていたところだ。 ”愛の歌 歌ってもいいかなって思い始めてる" 当時の山口一郎は、そんなことを思っていたようだ。 「Webディレクターの仕事について語り始めてもいいかな」 ふと、そんなことを考えてみた。 僕ももうあと3か月ちょっとで31歳になる。 30歳になった時点から焦ってたのに、気づけば9

      • かつて百貨店が犯した過ちを、現代の多くの小売店が繰り返してしまいそうな気がする、って話。

        近年、メーカーや卸業者のBtoCマーケティングへの意識が高まっていると感じる件メーカー会社や卸業者でも、BtoCの販売手法やビジュアルマーチャンダイジング的なところへの意識が高まり、そしてそれを小売店に提案することで、販路を拡大しよう、小売店との関係性を強固なものにしようとする動きがよくみられます。 特にここ最近では、メーカー会社が、小売店のIT活用やEC化について提案したり、中ではそれにかかる費用まで肩代わりして、小売店の売上をUPすることでメーカー会社自身の売上もUPさ

        • 消費社会の起源を刻明に描いた百貨店の物語「ボヌール・デ・ダム百貨店」を読んで思う、時代の変革について

          マーケッターこそ小説を読むべき理由これまでに記事で書いてきたように、19世紀にフランス・パリで誕生した「百貨店」という商業形態は、「正札販売」「大量仕入れによる低価格での販売」、「ショーウィンドウによる購買意欲の喚起」など、それまでの商売にはなかった販売手法を発明し、人々の消費行動、そして生活を一変させていきました。 学術的な視点や、現代に行われている販売手法と比較するような視点で、当時の百貨店の様子を知ろうとするなら、『デパートを発明した夫婦』という本を読めばよいかと思い

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        EC担当の僕がかつての百貨店に憧れる理由

        • Webディレクターの仕事について語り始めてもいいかなって思い始めてる。

        • かつて百貨店が犯した過ちを、現代の多くの小売店が繰り返してしまいそうな気がする、って話。

        • 消費社会の起源を刻明に描いた百貨店の物語「ボヌール・デ・ダム百貨店」を読んで思う、時代の変革について

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          士魂商才×デジタルマーケ最強説

          利潤を追求しつつ、それで生んだ利益を自分たちだけでなく、客や従業員、さらには世の中に還元していく、今でいうなら「福利厚生がしっかりしている会社」とか、「CSRにもしっかり取り組んでいる会社」、最近であれば「SDGsに賛同して取り組んでいる」というのがそれにあたるんでしょう。 では、企業によるそういった活動が昔はなかったのかというと、決してそうではありません。そういった言葉がなかっただけで精神は明治時代にもあったわけです。特に、元武士にあたる人々が、「士魂商才」という精神でそ

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          近年の百貨店の低迷の原因は1950年代に始まっていたという話

          ※今回の記事は日本の百貨店に限った話です。欧米の百貨店の低迷と共通している部分もありますが、ひとまず別と捉えて読んでいただければと思います。 かつては「マーケティング」という言葉さえなかった時代から、画期的な販売手法を発明し、あるいは欧米から輸入し、今のBtoC商売の方法の礎を築いた百貨店。ですが、バブル崩壊とともに日本の百貨店は売上の低迷が始まり、訪日外国人特需など一時的な売上増はあったものの、2020年現在もその低迷は続いているといえるでしょう。何より、若年層が百貨店に

          近年の百貨店の低迷の原因は1950年代に始まっていたという話

          1980年代の百貨店が行った実験的な試み

          これまでは、19世紀後半~20世紀前半の百貨店の話をしてましたが、今回は1980年代、いわゆるバブルの時代の百貨店のお話をします。 成熟した社会の中での百貨店の試みかつて、『行くことのできない西欧を体験できる場所』の役割を担っていた百貨店ですが、1980年代になると人々も欧米に行くことが当たり前になっています。また、おカネもモノも溢れて飽和しつつあった時代です。そんな時代、百貨店は当時の人々にとってどういう場所だったのでしょうか、また百貨店はどういった試みを行っていたのでし

          1980年代の百貨店が行った実験的な試み

          百貨店は万博からヒントを得て誕生したという話。

          過去の記事で、衝動買いという人間の行動を発明したのは百貨店であるという話を書きました。でも、客が衝動買いした後に、それを購入したことを後悔してしまうようでは、その商店は永くは続きません。一過性のブームで終わってしまいます。欲望に身を委ね衝動買いしたとしても、「これは長い目で見れば倹約になる」とか、「自分がさらに良い生活をするために必要な買い物だったのだ」とか、購買の後でそれを合理化できるような理由(もしくは言い訳)が必要です。そうして正当化できるから、客はリピートして商店を訪

          百貨店は万博からヒントを得て誕生したという話。

          「体験型マーケティング」は、戦前の日本の百貨店がすでに実現していたという話

          感染症の感染拡大のために一気に盛り上がりをなくしまっている感はあるものの、最近のBtoC市場のトレンドとしては、「体験型マーケティング」だと思います。 工場見学をはじめ、教室を開いてみたり…。 モノ消費でもなく、コト消費でもなく、「体験」型消費が、これからの消費行動なのだ。そんな話をマーケティング界隈でよく聞きます。 でも、体験型消費って、最近になって初めて誕生した概念なのでしょうか? いいえ、決してそうではありません。 「体験型消費」という言葉は(多分)なかったもの

          「体験型マーケティング」は、戦前の日本の百貨店がすでに実現していたという話

          「衝動買い」の誕生と歴史を知る

          女たちは、賢い主婦としての買い物に負け、ついで恋の駆け引きによって征服され、最後に骨まで貪り食われた。 これは、19世紀の世界初の百貨店『ボンマルシェ』をモデルに描いた小説、エミール・ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』の中の一文です。百貨店のバーゲン・セール時の消費者の様子を表現したものです。今の感覚でいうと、なんだか官能的で大袈裟な表現のように感じますよね。。でも、「衝動買い」というものは結局のところ、官能的なものだよなぁと思うのです。 今回は、「衝動買い」について。衝動

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          マーケティングに関する書籍や勉強会から感じる"違和感"

          プロミュージシャンを目指す学生と、起業家を目指す学生の違い喩え話として音楽のお話を。 「ロックがかっこいい!僕もギターをやって、将来はバンドを組んで有名なフェスに出たい!」 と思う10代の少年Aがいるとしましょう。 さて、この少年Aは、「音楽理論は面白い!」と思って、バンドを組んで音楽したいって思ったのでしょうか? もしくは、 いろんなバンドの音楽を聴いて、「かっこいい!」と思ったから、音楽をしたいって思ったのでしょうか? 多くの場合、きっと後者がほとんどですよね。ど

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