ただいま、道東。
DAY1 釧路空港☞大楽毛駅☞帯広駅☞釧路駅
春から加速度的に仕事で忙殺されていた盛夏、次なる旅路の青地図を頭の中で広げていたタイミングでお値打ち航空券を買えたので、10月初旬、1年ぶりに道東へ行く(帰る)ことにしました。遅い夏休みといったところ(笑)
粗野な自然を全身で感じられるこの地が大好きで、数年前から年1ペースで道東を訪れています。
空港から釧路市街へのバスの運転手さんがとても親切で、発車時間とあわせて空港の撮影スポットを教えてくれました。
乗客の皆さんは釧路駅周辺を目指していたのでしょうが、私はこの日どうして日帰りで帯広に行きたかったので、空港から一番近いJR大楽毛駅の近くで降車。駅舎に併設されたレストランが1軒、駅舎の至近距離には純喫茶が一軒という田舎あるあるな駅前の風情でした。
待つこと30分余り。
既に秋が深い北海道。プラットホームで列車を待っていると、涼風が肌をちりちりと刺すような気がして身震いする肌寒さです。
新型気動車がゆるゆると入線。この車両とJR北海道のイメージがいまだに結びついておらず慣れません💦
さて、釧路からわざわざ帯広まで来たのにはもちろん理由があり、豚丼を食べたかったのと六花亭本店に行きたかったから!です(笑)
昨年は根室本線を乗り倒している途中で帯広駅に途中下車し、電話で予約していた駅構内の豚丼を停車時間中に足早に受け取りに行ったのですが、今回は1時間余り時間があるので「元祖豚丼のぱんちょう」に数年ぶりに行くことにしました。
店舗がいつの間にか新しくなってる!あの腰の曲がったおばあちゃん店員さんがいない!!(元気にされているのでしょうか)
以前の狭苦しい、いかにも老舗なイメージがあったので、リニューアルしてまだ月日が経っていない様子に色々と驚きでしたが、何より若い店員さんの棒読み的な豚丼メニューの説明に違和感を覚えました💦あのニコニコおばあちゃんに会いたかったな。
平日の夕方5時頃ということもあり、名物の行列は出来ておらず店内も数人程度のお客さんと程良く閑散としていました。注文から10分程度で出来立ての豚丼がサーブ♡
ロースとヘレが良い塩梅の比率で混ざり、脂っぽい肉が苦手な私でも食べやすい。何より食欲をそそるこのタレの香りと味のコク!初めて食べたときの感動が蘇りました。近所なら毎週食べに来るんだけどな(笑)
豚丼は上から2つ目のグレードと控えめ(?)にしておき、次のグルメのために胃袋のスペースを少し空けておきました。
北海道は言わずと知れたスイーツ激戦区ですが、私は六花亭一択です(笑)
札幌にも直営店舗がありますが、帯広が本店。近代的で洒落た建物が印象的。以前こちらの2階にある喫茶室を利用しましたが、帯広マダム(と御伴させられている夫少数)たちで満席でした。
残念ながら喫茶室は閉まっていましたが、1階のイートインスペースでサクサクパイ、マルセイバターアイス、雪こんチーズを、ホットコーヒーと一緒に満喫♡
ちなみに友人や家族へのお土産も一緒に買ったのですが、その総額ポイントでコーヒーを無料にしてくれました!120円でお代わり自由なので、イートインの時間的な余裕があれば是非利用してみてください。親切で素敵な店員さんばかりで寛げますよ!
初日から北海道グルメを満喫できて幸せな気分で帯広を後にしました。
帯広での滞在時間は1時間余り・・・なんとも勿体ない気がしますが💦
DAY2 釧路駅☞根室駅☞厚岸駅
ホテルで朝食を摂った後、釧路駅へ向かいました。
平日ゆっくりめの朝だし、そこまで乗車率は高くないだろうと思っていたら、根室行きの座席は客(ほとんどシニア層)でほとんど埋まっていました💦旅をしていると目につきますが、元気なご老人が本当に多いです。高齢化社会の一端を旅路でも感じさせられますね。
乗客のほとんどが終点の根室に向かう中、私は一駅手前の東根室駅で下車。日本最東端の駅です。
朝ご飯を多めに食べたので、どうせならと腹ごなしに根室駅まで2km弱歩くことにしました。
鉄旅の場合、意識的にウォーキングやアクティビティ参加を図らない限り、摂取したカロリーを消費する機会がなかなかありません。
東根室駅から根室駅まで向かおうと思ったのですが、そもそも根室も何度か来ていて、納沙布岬には行ったことがあるし、観光らしい観光をするつもりはなく、明治公園まで散歩したいと思っていました。
じっとしていると肌寒さを感じますが、さすがに3kmほど歩くと身体が良い感じに温まります。
観光地というよりも、地元民の憩いの場といった公園です。
写真映えはしますが、せっかくならしっかりと晴れた日の方が良かったかな。曇天でも風情がありますが(笑)地元の年配の人が数人、昼食前のウォーキングを楽しんでいるようでした。
さて、昼食をいただくため根室駅まで1kmほど歩くことにします。
根室といえばサンマやその他鮮魚が有名ですが、喫茶どりあんのエスカロップを食べることにしました。
バターライスの上にデミグラスソースがかかったトンカツ、それがエスカロップ。子供も大人も好きな味、そして適度なボリューム♡
個人的にはもう少し多めにデミグラスソースがかかっている方が良かったですが、そうなるとバターライスの味がかき消されてしまうんでしょうね。
ちょうどお昼時だったのですが、地元のサラリーマンたちで賑わっていました(そのためエスカロップ以外の洋食を注文している人が多い印象)。
さて、列車まで少し時間があるので、食後に根室駅周辺を少し散策することにしました。
根室スイーツってあるのかな?と事前リサーチしたところ、カステラパンなるものがあるらしい。パン好きにとっては押さえておきたいところです!
というわけで行ってまいりました、黄色い日よけが特徴的な山森製パンへ。
この日は満腹だったので後日いただきましたが、パンにカステラを挟んだもの(笑)なんの捻りもなし!
そのシンプルさがロングヒットの所以なんでしょうね。
ふわふわとしたパンとカステラの優しい甘さ、そしてクリーム。癖がないのでこれは万人受けすると思います!消化にも良い感じ。
厚岸の牡蠣が食べたい!!!
無類の貝好きで、地元も牡蠣で有名なのですがオールシーズン食べられる厚岸の牡蠣が以前からずっと気になっていました。駅弁でしか食べたことがなかったので・・・。
予約した宿が駅から少し離れたところなので、迎えが来るまでの間のスキマ時間で、徒歩10分程度のところにある「あら川菓子司」へ。
お目当ては、牡蠣最中!牡蠣は国内外問わず食べられますが、スイーツと牡蠣がコラボしているのは厚岸ONLYかも・・・
夕飯を美味しくいただくためにも、牡蠣最中は夕食後に味わいましたが、最中の記事は薄く繊細で、店員さんが「鞄に入れると牡蠣の形が崩れる、持ち歩いた方が良いよ」とアドバイスをくれた意味がよく分かりました。
気になる牡蠣餡ですが、他の方のレビューにも書いてある通り、牡蠣の味はしません(笑)このアーティスティックなフォルムと最中の甘さを心ゆくまで味わう、といったところでしょうか。
肝心のお宿の牡蠣ですが、カキフライ、生ガキとも文句なしに美味しかったです。
送迎してくれた宿の女将さんがとても親切でほんわかとする話口調の方でした。移動の車中で伺ったところ、厳冬期の牡蠣が甘味が強く、一番美味しいのだとか。今度は真冬に厚岸を再訪しないと!(笑)
DAY3 厚岸駅☞釧路湿原駅☞知床斜里駅
厚岸では朝晩寒く、部屋に備え付けのストーブを点けました。
真冬という感じではないので、少し暖かくなると満足する感じの気温です。
さてさて、お楽しみの朝ご飯♪ 旅館の朝食ってなんでこんなに美味しいんでしょうね(笑)
この日は特に予定を立てていなかったのですが、前日、厚岸駅で偶然目にした幟が心を鷲掴み。
「牡蠣まつり」の開催期間と、偶然にも重なっていたのでこれは行くしかない!!会場まで女将さんに宿から送ってもらいました。
毎年春と秋に行われているそうですが、コロナ禍で3年ぶりの開催なのだとか。春よりも秋の方が人の集まりが多いそうです。
牡蠣まつりの会場に着いた時には、既に駐車場は満車。人も集まっていましたが適度な込み具合という感じでした。
思っていた以上にお店が少なく(テントの露店が10軒ほど)、期待し過ぎたかもしれません。調理してもらう牡蠣は高く、持ち帰り用の牡蠣はそこそこ安い。朝食でお腹が膨れていたこともあり、財布の紐を緩める気がしない冷静さがありました。
牡蠣を食べないのに長居しても仕方がないので、厚岸駅へバスで戻ることにしました。
厚岸から釧路までは1時間弱。車内でウトウトとしていたらあっという間に到着。
釧路駅でノロッコ号に乗り換え、次は釧路湿原駅を目指します。別途座席指定料金を払うと、展望車両に乗ることが出来ますが、予定を立てていなかったので自由席の車両へ。連休初日だったので観光客で結構混んでいました💦
釧路湿原駅で降り、目指すは細岡展望台。
駅から歩いて15分程度の距離ですが、高低差があるので歩くというよりも登る、ウォーキングというよりもちょっとしたハイキング。
個人的にはワクワクします。
健脚なので(笑)、ゆっくりと登っている人たちをごぼう抜きで追い抜かし、10分程度で展望台に到着。バスで行ける別の展望台には行ったことがありますが、細岡展望台は初めてです。ご覧の通り圧巻の眺望!!
列車まで時間が結構あるので、細岡ビジターズラウンジという休憩所で、コンビニで買っておいた昼食を済ませることにしました。
ラウンジ内にお土産物屋を兼ねた売店があり、軽食や飲み物を販売しています。
この日は知床斜里駅の付近に宿を予約していたのですが、この列車で向かうと到着がやや早すぎるため、ふと思い立ち、釧網本線の海沿いにある小駅、浜小清水駅へ向かうことにしました。
駅と直結した道の駅、駅の至近距離にはセコマ(北海道のコンビニ)、そしてモンベル!!とお買い物にはちょっと便利な立地です。
知床斜里までの戻りの列車に乗るまで時間があり、寒さと空腹をしのぐために、駅のお隣のセコマへ。
暖が取れる場所がなく、駅の待合室で夕飯を済ませてじっとしていると、やっぱり寒い!!!ユニクロのウルトラライトダウンが欲しかったです😢
すっかり身体が冷えきっていたので、車内に入るとほっとしましたが、乗車時間はわずか・・・。
知床観光の玄関口、知床斜里駅で下車します。
宿の熱い湯船がとてもありがたかった、知床の夜でした。
DAY4 斜里バスターミナル☞知床五湖☞道の駅ウトロ・シリエトク☞天に続く道☞斜里バスターミナル
知床にも何度か来ていますが、どうせなら行ったことがないところに行こう!と思い知床五湖へ。駅前からバスに乗ります。
どちらかといえばマイカーやレンタカーでの移動が多数なのか、はたまた朝が早めだったからか、バス利用者はかなり少なかったです。
知床斜里駅からしばらく走ると、オホーツク海が見えてきました。
知床五湖のバス停に降りると、大半の人が高架木道へと足を進めます。
この辺りはヒグマ出没率が高く、電流で熊除けをしている高架木道を歩くのは安全です。
一方で、整備されていない遊歩道を散策する選択肢もありますが、事前に有料でレクチャーを受ける必要があるのと、直近で遊歩道にヒグマが出没していれば安全面から歩くことが出来ません。
知床が大好きなので自分用にお土産を調達すべく、知床自然センターで今度はバスを降りました。
やたら駐車場が車で埋まっていたのは、連休中だったからか、イベントを開催していたからか・・・
期待通りというわけではなかったですが、ある程度お目当ての土産を手に入れることが出来たので、今度は歩いてウトロの街まで戻ることにしました(バスの本数がかなり少ないため)。
たまたま帰りのバスが選べた(路線バス or 観光バス)ので、路線バスで来た道をそのまま帰るのは面白くないと思い、隠れた知床の名所「天に続く道」のルートを通ってくれる観光バスに乗ることにしました。
路線バスの運賃より若干高いですが、到着時間は変わらず、地元産にんじんジュースも付いているし観光気分が味わえるならお得かも。
バスガイドさん曰く、この名所が知られるようになってまだ4~5年ほどなのだとか。
同じ観光バスに乗っていたのは自分を含め3人だけ(笑)、それ以外に、自家用車で撮影しに来ていた人が何人か路上にいましたが、ウトロ市街や知床五湖の賑わいに比べると閑散たるものです・・・。
快適なバスの旅はあっという間に終わり、駅前まで戻ってきました。
まだ日は明るいし、何か面白いものはないかと、もう一つの道の駅へ。
DAY5 知床斜里駅☞桂台駅☞網走駅
道東観光もいよいよ終着地点に近づいてきました。
この日は網走まで移動予定です。
今回の知床観光で必ず食べたいと思っていたチェプ饅。
肉まんのような外見ですが、中には鮭のちゃんちゃん焼きが入っている感じで、とてもヘルシー。
1個300円ちょいとお高いのは、立派な化粧箱に入っているからというのもあるのでしょうが、知床を離れる朝食として、ホテルの人に頼んで温めてもらいました。ホテルの人もオススメらしく、とても美味しかったです!
低気圧が急接近し、朝から少し頭痛がしていました。
朝の時点ではまだ小雨。網走の1つ手前、桂台駅で下車し、まずは道の駅へ向かいました。
いつの間にか、地元野菜を販売しているお店(プレハブ小屋のような)が出来ていました。
朝食を控えめに(?)していたこともあり、早めの昼食を摂るため、事前リサーチしていた食堂manmaへ。
図書館などが入った多目的施設の一角にあるレストランで、網走らしからぬ?!(失礼)洒落た雰囲気。
暖簾をくぐってすぐのレジで注文し、支払いを済ませてから着席。
お水はセルフで用意するようでした。
月替わりの魚の定食は、揚げたてホッケフライのタルタルソースがけがメインでしたが、地元野菜をたくさん使った小鉢が何品も!
ご飯は玄米と白米が選べたので、玄米に。お米はお代わり自由と言われましたが、この後スイーツの予定を入れていたので残念ながらお代わりはしませんでした(笑)
頭痛が酷くなるばかりだったので鎮痛剤を服用し、お次の網走グルメへバスに乗って移動しました。
網走よりも少し北側にある、ジェラテリアRimoへ。
隠れた人気店のようで、お店を出たところで雨を避けながら食べていると、次々とお客さんが入っていました。
公共交通機関では、女満別空港行きのバスに乗り途中下車(店の目の前にバス停があるので便利)するか、呼人駅から歩くと数分程度ですが、列車の本数がかなり少ないのでバス移動の方がオススメです。
DAY6 ON@網走
前夜は頭痛が収まらず、スーパーで買ったお寿司や果物を軽く食べ、早めに入浴を済ませてから早々に就寝。たっぷり寝たので翌朝は体調復活!
この日は一日仕事をするつもりだったので、コンビニ朝食を済ませてから仕事開始までの時間に、コーヒーを買いに行きがてら、網走の街を散歩することにしました。
朝のうちは曇天が広がっていましたが、正午頃になると徐々に晴れ間が見えてきました☀
気温も少し上がり、昨日よりも温かい・・・いや暑いくらい?
半袖でも良いくらいまで気温が上昇していました。
宿から少し歩きましたが、網走の隠れた名店でランチを食べたい!と思っていたので、食べログのレビューを読んで気になっていた洋食屋さん、フロンティアへ。
どのメニューも美味しそうで特にフライものに定評があるようですが、洋食のメインになるものが少しずつ詰まった、お子様ランチならぬ「大人様ランチ」と食べログで評されていた、フロンティア弁当を頼みました。
作り置きではなく注文が入ってから作るので少し待ちましたが、揚げたての白身魚フライは中はふわふわ、外はサクサクで、タルタルソースともあうし、本場イギリスのコクがあるウスターソースもとても合う!!海老フライもプリプリの食感で、魚介類は冷凍ものを使っていないようですね。
そしてデミグラスソースがけのハンバーグ、チキングリルも美味しい。
網走に住んでいたら、週1で食べに来たいくらいに満足した洋食ランチでした♡
ランチを終えて、心も胃袋も満たされた幸せな気持ちで宿に戻り、仕事を終えました。
いよいよ網走最後の夜。夕食を楽しむ前に、再び道の駅の付近を散歩しました。
網走は地方都市というよりも、「地方のちょっとした町」といった規模なので、お店の選択肢もそれほど多いわけではないようです。
道東ステイのいつか一日はお寿司を食べよう!と思っていたので、網走最後の夜に食べることにしました。本当は別のお店に行こうと思っていたのですが、この日は休業日だったため、寿し安へ。
オホーツク海でとれた鮮魚、いずれも頬が落ちそうなほど美味しかったですが、一番印象に残ったのはイクラ軍艦の左隣の「クジラ肉」。
馬肉のような食感と味わいが美味しかったです。
またしても心が満たされて、道の駅で買った家族向けのお土産をお店に忘れて、慌てて取りに戻りました💦早く気づいて良かった・・・
DAY7 網走駅☞女満別空港
いよいよ道東を去る日が来ました。
不思議と寂しいという気持ちがないのは、また来ることを決めているからだと思います。
網走駅の付近でしっかりとモーニングが食べられるお店がないので、この日もコンビニ朝食を食べ、空港に向かうまで3時間ほど仕事をしました。
宿の女主人の方がとても親切で、かといって入り込み過ぎず、居心地の良い網走ステイになりました。
話し好きな方のようだったので、機会があればまた訪問し、ディープな網走情報を色々と仕入れたいと思います(笑)
さて、そろそろ女満別空港へ向かわないと!
ちょうど1週間の道東旅行記、最後までお読みいただき有難うございました。
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