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ひとり暮らしの住まいと地震

賃貸だからこそ、どの家に住むか、もっと考えておくべきでした。

(「地震と生きる」に引き続き)
今年を振り返るシリーズ、まずは「住まい」についての振り返りです。


地震当日を振り返って

元旦の昼下がり。
わたしは家族との初詣(おみくじは吉だった)から自宅に帰り、ひとりでのんびり過ごしていました。しかし突然スマホから「地震です!」と警報が。それから間もなく激しい横揺れが来ました。
壁がミシミシと鳴り、天井からカンカンと甲高い音がして、揺れは収まる兆しすらなく「やばい、これ死ぬやつかも」と感じ、頭が真っ白になりました。
そして、わたしの取った行動は次のとおりです。

わたしの「取った」行動

  • 何もできず、机にしがみつく

  • 揺れが収まった後で、逃げ口を作ろうと玄関のドアを開ける

  • 天井から水が滴ってきたので、漏電を防ごうとブレーカーを切る

  • 家にいられないと思い、リュックに貴重品、パソコン、タブレット、一泊分のお泊まりセットを詰め込む

  • 津波警報が出る中、自転車で、いつものルートで職場に向かう

振り返ると、まさに真似しちゃダメな見本だったと思います。

わたしの「取るべきだった」行動

  • 揺れが来たら、机の下に入る

  • 持ち出し袋を準備しておく

  • ハザードマップを確認し、安全なルートを把握しておく

全て小学校、いや保育園でも習うことです。災害への心構えと日ごろの備えが全くなっていなかった、と情けなくなりました。
そして何より、地震が起きることも考えて物件を選ぶべきだった、と猛省しました。


マンションは地震に弱い

わたしの賃貸かつ中古マンションの話であり、最新のタワマンはまた別の話かと思います。あくまで経験談としてお読みください。

わたしのマンションはこんな感じでした。

5階建てマンションの3階(1階は駐車場)、エレベーターあり、鉄骨造、築30年超(内装リフォーム済み)、1K、オール電化

このマンションには、次のような弱点がありました。

弱点1:高架水槽

地震の直後、天井裏から聞こえた甲高い音は、給水管が外れた、または折れた音でした。
このマンションは屋上の大きな水槽から各部屋に送水される仕組みだったため、水槽が空になるまで漏水が続き、わたしたちの部屋はもちろん、廊下や階段などの共用部分までが水浸しに。

漏水のせいか、停電も発生しました。
翌日の午前1時ごろ、ようやく様子を見に戻ると、マンション中の照明が消えていました。スマホのライト片手に暗い階段を上るのは、まさにリアルお化け屋敷でした。めっちゃ怖かった。

弱点2:エレベーター

エレベーターが故障し、しばらく使用できませんでした。
1月2日以降、妹の家に居候させてもらえることになり、何回かに分けて必要なものを運び出したのですが、荷物を抱えての階段の上り下りは大変でした。最上階の人はもっと辛かったはず。

弱点3:高層階の揺れ

その後も余震が続きましたが、妹のアパート(2階)ではあまり揺れを感じませんでした。妹いわく「元日の地震でも大きな家具は動かなかった」とのこと。
一方、知人のマンション(5階)では「給湯器(大型冷蔵庫サイズ)がキッチンから飛び出して、脱衣所に突っ込んでいた」とのこと。余震でも揺れが大きく落ち着かないとも言っていました。

ちなみに、地震で給湯器が壊れるケースは多いのか、職場でも「給湯器だけが壊れた」という声が。
そのせいで品薄になったのか、私のマンションに新しい機器が入ったのは2月の後半でした。


次の住まいを探して

2月の後半になってようやくマンションの修繕が終わり、妹のアパートから自宅に戻りました。妹には本当にお世話になりました。
しかし、帰宅後も給湯器の不具合や雨漏りがあり、余震でもやたら揺れる(気がする)ので、引越しを考え始めました。

次は、絶対に高架水槽やエレベーターのない、2階程度のこじんまりとしたアパートにしよう。

そう決めて、物件を探すこと半年。ようやく「これだ」と思えるアパートに出会え、引っ越すことができました。

次回の記事では、今の住まいについてお話しします。

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