EU離れる前にここだけは行っとこ#2-ミラノ②天野喜孝さんの展覧会
天野喜孝さんの展覧会を見るためにミラノへ来た。
前回のミラノ編①に続き、今回は展覧会の模様だけをじっくりご紹介します。
天野喜孝さんの展覧会 AMANO CORPUS ANIMAE - LA MONSTRA
中へ入るとまず天野さんの初期の作品が。
70年代の作品だから、50年以上前⁉
とはいえ全然色あせない、スーパーかっこいい。
インクとアクリル絵の具のミックスとのことだが、初めて見るような表現に感じられるほど新鮮だった。
天野さんは1952年生まれだから、当時10代か20代前半あたり?
天才としか言いようがない。
続けてタツノコプロ時代のヤッターマン、ガッチャマン、タイムボカン、キャシャーンなどのアートワークが続々と。
大きな作品も所せましと展示されている。
ものすごい創作エネルギーを感じる!
2階へ上がると特大絵画がお目見えする。
4.2m×7mの超大作だ。
天野さんはクリムトに影響を受けたと解説があったが、金箔がふんだんに用いられている。それにしてもこの神々しさ…!
続けて「吸血鬼ハンターD」や「天使のたまご」などのプロジェクト。
雑誌「VOGUE Italia」(2020年1月)の天野さん特集。
ちなみにこの雑誌を探したが現在400€の値がついていた…。
「THE SANDMAN : THE DREAM HUNTERS」への挿絵シリーズはとても美しく、見とれてしまった。
Candy Girl!私の特に好きなシリーズだ。
ここまでポップな方向にスタイルチェンジできるのが本当にすごい。
会場の壁にこのような言葉が書かれていた。
”多くのアーティストが自分のスタイルというワナにはまるのを見てきた。自分もそうなりそうなことがよくある。”
長いキャリアにおいて多種多様なスタイルで表現し、今もなお現役で斬新な作品を生み出す天野さんは、常に挑戦を続けているのだろう。
こんな巨匠と同時代に生きられて有難い…。
続いてビデオゲーム関連のプロジェクト、そしてついにFF(ファイナルファンタジー)シリーズへ!!
見ごたえのある展覧会だった。日本にいる時はアールビバン社主催の販売会的なものにしか行ったことがなかったので、天野さんのプロジェクトの数々を一度に観る事ができて嬉しかった。
あぁ、もう一度行きたい!もっと長くいればよかった!
図録をゲット。紙質がよく印刷がめっちゃ綺麗。
特大ポスターも買えばよかった…。なんで買わなかったのだ私!(口実にしてもう一度行く可能性あり?)
このためにミラノまで来て良かった。天野さんの作品をもっともっと好きになった。私もたくさん表現したいと思えた。
ミラノ編②はここまで。
次回はミラノ大聖堂(Duomo di Milano)と近代美術館、そしてグルメ情報をお届けします。
お楽しみに!