スマホは「格差拡大装置」だった
普段スクールを運営していると、休憩時間で過ごす子どもたちの行動は様々です。
「パズルなどのゲームを楽しむ子」
「読書する子」
「学校の宿題をする子」
「ただ空中を見つめる子」笑
そして最近徐々に増えてきたのが、
「スマホやタブレットを使いこなす子」です。
大半はYoutubeで動画を見たり、ゲームをしているのですが、中には「学習アプリ」をつかってゲーム感覚で英語を覚えたりしている子もいます。
これからの時代は、彼にとってほとんどのスキマ時間をスマホと過ごすことになるでしょう。
【スキマ時間って?】
以前、ある大学の調査で、1日のスキマ時間は、平均「70分」という調査結果が出ました。
1日70分、1ヵ月で約35時間、1年でざっくり17日分くらい。
思ったより多いですよね。
このスキマ時間が、いつも手元にあるスマホに使われることは、現代人の生活習慣を考えると当たり前な気もします。
ではスマホを使って、スキマ時間にゲームをするのか、学ぶのか、電子図書を読むのか。
「そうか!スキマ時間でスマホ読書させればいいのか!!」
安直に考えると、これで学ぶ習慣も読書習慣も身について一安心なのですが、そう簡単でもありません。
「スマホを、勉強や読書など、自分の成長の為に有用に使う」ということ自体に、相当な自制心と知性が必要です。
「学ぶのって楽しい!」「新しいこと、もっと知りたい!」と普段から思っていないと、スマホで調べものをするなんて、思いつきもしないんですよね。
だから、スキマ時間にスマホというツールを手に入れた現代の子ども達は、毎日70分、学ぶ子はどんどん学び、学べない子はどんどん学べなくなっていくんです。
これで毎年、17日分の格差が生まれていきます。
子ども達にとっては、あまりに大きな時間です。
この「格差拡大装置」とどう向き合っていくかが、今後の大きな教育課題の1つですね。
また頭をひねっていきます。
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