「やめてもいい」という安心感が、成長を加速させる
こんにちは、PebyStyleの米倉です。
以前「ダンスがうまくいかない」と悩んでいる子がいました。
彼女はダンス・書道・英語を並行して習っているのですが、ダンスがうまく成長出来ないことで世界が終わった様な表情をしていました。
「このままだと、ダメだ」と思い詰めた様子だったので、心配しながら話を聞いてみました。
「書道と英語はどう?順調?」
「うん、書道と英語は伸びてきていて楽しい」
「ダンスは?楽しいのは変わらない?」
「前は楽しかったけど、今は難しくて出来ない」
「いったん休憩する?」
「続けたいけど、、お母さんと話してみる」
こんな様子だったので、保護者とも話してダンスは一旦お休みすることにしました。
次週以降の書道や英語は、変わらず楽しそうに通っていました。
2ヵ月くらい経った頃、彼女から「ダンス、また再開していい?」と話しかけてきました。
「うん、もちろん。休憩は終わりにする?」
「学校でね、ダンスやったときに私だけ出来るステップがあったから、周りの子に教えてあげたの。もっと教えてあげなきゃいけないから、もっと上手にならないと」
「そっか、また頑張らなきゃだね!」
こういった光景は、PebyCollegeではよく見られます。
一度辞めた習い事って、本来は再開しにくかったりするものなんですが、うちは色んな分野を同時に学んでいるので、休憩も再開も大歓迎なんですね。
子ども達は、同時に色々な世界を持っています。
うちのスクールの様に、色々な習い事を1ヵ所に集めると、様々な世界で生きる子ども達を同時に観察することが出来ます。
どこかの分野でつまづいても、他の分野がうまくいっていれば楽しみながら成長は続けることができるのです。
そして、ふとしたきっかけやタイミングで 一度離れた分野であっても、離れてから考えると「やっぱり楽しかった、またやりたい」という思いが生まれてくるのも自然なこと。
「やめたい」「やっぱり、またやりたい」は保護者にとってはストレスでしかありませんが、子どもの興味は移ろいやすいので、それを受け入れてあげられる環境を準備しておくのは非常に大切だと考えています。
まるでゲームソフトを入れ替えながら遊ぶように、子ども達は自分のもつ様々な世界を生きていきます。
その中で本当に興味を持てる分野、自分に適性があると信じられる分野に出会いながら、未来への選択肢が広がっていくのです。
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