自分をもう一度励ますために
緩やかな時間の過ごし方を、今学んでいる最中だ
一見何も無いかのように見える瞬間がある
自分を責め苛んでいた頃の名残で、心が枯渇している時には、空間は無に見える
その空間に光を灯す
実際のキャンドルを焚いてもいいし、目に見えるものがすぐには見つからない場合にも、そんな時ふと目を瞑ってみて、耳を澄ませてみて、自分の心に問いかけてみる
どんな小さな希望が次の癒しに繋がるかわからない
何も無かった空間から何かを生み出す、手の平が目の前にある
記録を綴ってもいいし、チェキを撮ってもいい
自分の心がその瞬間、望むこと、赴くまま
空間がただの無ではなくなる
そこに空気が生まれ、香りが漂い出す
色が芽生え、音が流れ出す
何か一滴でも、この世に新しく生まれてきたものを感じ取れること
大切なことはそれだけだ
そして、生まれてきたものたちとの時間を味わってみる
文章を読み返したり、現像した写真を眺める
どんなに不安だったとしても、それは自分がこの世に生み出せたものだ
その一滴、一滴が、今の自分の背中を押してくれ、明日の自分を励ましてくれる
そうやって自分という器に、気力の水を汲んでいく
それは無駄な時間ではない
大切な、自分を育む時間だ
そうやって、真正面から見れなくなった傷を癒していく
だんだんと新しく全身を巡る、血液になってくれる
時間は手では掴めないけど、飲み干した自分が日々の流れと共に変化していくことによって、どんな色だったか表れる
その輪郭を描き出したくて息を吸い込む
その音を紡ぎたくて目を開く
焦る気持ちを小さな額に残して置いてこられたら、明日の今には思い出になっているだろう
部屋のフィカスも、折れた先からまた命を伸ばす
自分の一筋、一筋が、蘇り息を吹き返すことを願って
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