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【私の没頭した音楽】 9.


自己紹介でも軽く紹介させて頂きましたが、学生時代私は学校が何の為に行くのだろうと思っていました。
勉強もせずポケモンをひたすらやり、楽しみと言えば給食くらい。。。

あまり群れるのが嫌いな為、基本的には一人で過ごすか深く浅くの付き合いで友達と遊んでいました。

「吹奏楽部に入部」

中学に入り陸上部に入る予定でしたが、陸上部に入る子達が嫌いでした。
他にやりたい事ないし何の部活にしようかと思っていた頃、Nちゃんというお友達に吹奏楽の見学に誘われました。

全く弾けないピアノのレッスンには行っていましたが、家族や友達に音楽経験のある人もいなかったので正直嫌々ついて行きました。

色々見学に周ったのですが、「可愛いからこっち来なよ!」と謎の勧誘を受けながら一周したころ、最後に周ったのが「サックス」🎷でした。
見た事も聞いた事もない楽器でしたが家で母にその話をした所、「めっちゃソロ多い楽器やで目立つで~!!カッコ良い人気の楽器やさかい。」
※さかい…「だから。」

「へぇ~そーなんや!ほな私サックスにするわ!」と即決でした。

「テナーサックス」

1年生は私を含め4人いました。
アルトサックス1人、テナーサックス2人、バリトンサックス1人と枠は決まっていたのでジャンケンです。
何となくで大きいからと「バリトンサックス」を選択したのですが、ジャンケンで負け、「テナーサックス」になりました。

中低音という楽器の部類で、主にトロンボーン、ユーフォニアムとパートが似ています。めちゃくちゃ目立つ訳ではありませんが、サックスの中で最も心地の良い音を出します。

練習は割と淡々としたのですがピアノを5年習っていたにも関わらず、楽譜が読めませんでした。
負けず嫌いという事もあり、楽譜を読む練習を始めました。

「夏のコンクール」

夏のコンクールに向けて、66人の中から20人は落とされます。
オーディションの様に与えられた課題の部分を吹くのですが、私は落ちました。。。
・原因は3年生がめちゃくちゃうまかった事。
・基礎トレをサボり、ギリギリで練習を焦って始めた事。
「先輩には1年生は落ちるものだよ!」と言われていましたが、私と同じ1年生のテナーサックスのKちゃんは「合格」だったのです。
理由は先程と同じく明確です。
彼女はとても基礎練習から毎日努力していた事です。
只その時の私は悔しさと、Kちゃんの家が指揮者の父、ピアノの先生の母、姉2人とも吹奏楽経験者の音楽一家だから特別に違いないと解釈したのです。
ですがその悔しさが、かえって私のやる気に火を付けたのです。

「アルトサックスに移動してからの転機」

3年生が卒業し2年生に上がる時、バランスと取る為私は「アルトサックス」に移動になりました。
通常2人いれば良いのですが、どちらも音量が小さいというのが理由でした。
しかしこの移動が私の転機になりました。
1st、2ndとパートがあるのですが、3年生と私が1st、同級生のSちゃんが2ndです。
1stはソロもメロディーも多い為、吹いてみてとても楽しかったのです。
また先輩が休みの日は代わりにソロが吹ける様に練習しておくので、たまに吹く事もありました。
移動してから益々楽しくなり練習に没頭した為、直ぐに実力で超えていました。

「先輩達との亀裂」

ある日の合奏中、、、

顧問:「笠谷!お前ソロ吹けるか?」
私:「え?私ですか?」
顧問:「そーだ!お前も1st何だから練習してるよな?」
私:「あ、はい!勿論です。」

そう言うと、顧問は「もう一度11小節目ソロの前から」と指揮をふった。
私は手加減しようと、少し音量も小さめに普通に吹きました。

すると顧問が、、
「T(先輩)、お前も笠谷くらい吹いてみろ、負けてるぞ。」

合奏が終わり、同級生達に、、
「何で手加減せーへんかったん?!」と言われたのです。

T先輩は泣いていました。
周りには他の先輩達が集まり、私の方をチラ見しながら「大丈夫?」と。。。。


「部長なる日」

2年目もコンクールが終わり10月に入った頃、来年の部長決めの日がやって来ました。
「先輩達に媚び売りすぎ!」と言われていたT君とMちゃんは、やはり部長に立候補した。
私の同級生達と、1年生(後輩)に
「なおちゃん(さん)なってよ(くださいよ)!」と言われたが、、
私は「無理だよ。。だって先輩達に嫌われてるしそんな器じゃないで」と言った。

「投票日」
推薦枠で私の名前が上がったのです。
同級生と後輩からの票で「部長」に!。


「リーダー意識と強制力」

部長になってだらけていた雰囲気を改善したく、厳しいスケジュールを決めた。
勿論人に言うからには自分が誰よりもやったので、「文句」は言わせませんでした。

「楽譜を見ずに演奏してみて」と飛び込み試験を入れました。
その際「覚えてないねん〜」と言った部員に対し、「毎日練習してないからやん?言い訳せんといて〜」と言えたのも、自分が最大限努力していると自負があったからだ。
そしてリーダーになる事で、より「自分への強制力」になったのです。

「66名をまとめる器」

背中で明かすという言葉は今の時代通用しなくなってきていると思います。
根性のある子もメンタルが安定している子も少なくなってきているのも、「情報社会」になったのが原因でしょう。
情報が誰でも当たり前に手に取れ、LINEの様なSNS上でのやり取りも増えた。コミュニケーションを顔を合わせて中々取らないのですれ違うのです。


「最後に。。。」

大人になってから何かに没頭していますか?
好き=楽しい=没頭する
生活の為=働く=本当になりたい事?










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