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8月14日 県内ドライブ
一人、車を走らせ県内美術館を巡る。
まず高梁市成羽美術館。
9時30分開館前に到着。
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親切に受付前で待たせていただけたので、その場にあった書籍で予習。
お目当ては「迫田岳臣 古代ガラス復元への挑戦」
現物を拝見するのもなによりだが、事前学習の書籍と展示ケースに並ぶ文字情報から、それぞれがどれだけ復元するのが大変なのかと学ばされる。
館としては「写真展 岩合光昭の日本ねこ歩き」推しで、スタッフも猫のシルエットのあしらわれたTシャツで揃えているが、ガラスも必ずお見逃しなく!
そこから、一路、新見を目指す。
倉敷からだと、ちょうど高梁が中間点の距離。
一人なので、成羽から山道へもチャレンジ。ともかく通ったことのない道を行くのが好き。
こちらは、これ。
家族連れでにぎわっていてなにより。
このボードの前で、みんな記念撮影。
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私は、こちらへ来たら、必ず眼下をのぞむ絶景写真を撮る。
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大原美術館での展覧会から、すでに12年!
作る物もジャンルが増え、それぞれのフォルムも手馴れて来たいるのも、歳月のなせる業か?
今回は、瀬戸内パノラマで、お客様を喜べせていたが、この一番大きな建物がある場所は、きっと倉敷なのだろう。ということにしておく。
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ここから勝央まで中国道を走る。
渋滞も覚悟していたが、ぜんぜん混んでない。
そして、練馬や豊中や静岡といったナンバーが、時折すごい勢いで追い越してゆく。
それぞれ、そこまで帰るのね・・・お疲れ様。
と思いつつ、私は一人ドライブなので、懐かしの学生時代に聞いていた楽曲ばかりを大音量で聞きながらの、安全ドライブ。
誰か同乗していると、大音量はだめだし、自分の懐メロばかりも申し訳ないが、今日は遠慮なし。
このところ、大学時代の同級生や、リアルに会うのはお久しぶりの人と会うことも多かったので、音楽で記憶も立体化される。
勝央町美術文学館では、彼の地ゆかりの坂田金時(金太郎さん)をテーマとして、田嶋征三さんの立派な展覧会。
1点、10月10日に描くことが告げられた真っ白なカンバスも展示されていたが、うかがうと、オープニングで1点描くだけだったのが、興が乗って、さらにもう1点描くことになったという。
そういうライブ感もよいが、それも土地の力だろう。
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そこから、奈義町現代美術館の「平子雄一 IDEAL LANDSCAPE」までは、30分かからず。
奈義町現代美術館は、コロナ禍以降、客足がほんとうに伸びているようだが、家族連れがいっぱい。
傍らの人気イタリアンも、そとで順番待ち。
岡山出身の平子さん。
先般の練馬区美に続いて、こちらもしっかりとした仕上げ。
見ごたえのある展示でした。
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と言う勢いで、目的地は制覇。
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でも、やはり一人だと、どうしても先へ先へと急ぎ勝ちで、気がつくと展覧会を見に来たのか、車を走らせに来たのか、感覚が逆になる。
ハシゴ観覧の場合には、ちゃんと見るには、かえって連れがいてくれた方がよいことを悟る。