8月25日 日本民藝館⇒兵庫県立美術館
岡山へ戻りながらの2館の見学。
まずは、東京駒場にある日本民藝館で、最終日となる「柳宗悦と朝鮮民族美術館」展視。
いつもの企画展と違い、同館のほぼ全ての展示室を使っての大規模なもの。図録も制作されていたが、柳宗悦の生涯に渡る朝鮮半島との関りについて、所蔵資料(作品、文献)を調査したうえでの成果を示した学術的価値も高い。
そして最終日なので来館者も多い。
朝一番でうかがったが、すぐに館内はニギヤカになり、ちょっとコンセントレーションが続かない。
でも、展覧会も素晴らしいし、一画にあったガラスの展示で随分勉強させてもらいました。
ほんとにいつ来ても清々しい。
そこから新幹線に乗って神戸へ。
途中、米原のあたりで、ピンポイントで凄い雨。
雨雲レーダーを見たら、ほんとにピンポイントだった。
神戸でのお目当ては、兵庫県美術館での「美術の中のかたち―手で見る造形 北川太郎」展。
北川さんは、岡山県I氏賞受賞者で、現在、備前市在住の石彫家。
でも姫路市に生まれ、長らく同所を拠点にしていたこともあり同館での展覧会(になったのか?)。
ちょうど「描く人、安彦良和」に、貸会場なのかな「北斗の拳40周年大原画展 ―愛をとりもどせ!!―」とアニメーション関係の大量動員展が重なる時期だったが、時間がないのでそちらはパス。
と言うよりも、所蔵品による丁寧な展示が、興味深く、そちらを見ているだけで十分。
こちらはまだまだやっています。
重ねて北川展も独自性を発揮。
折よく、アーティストトークを終えた北川さんその人も、まだ展示場にいらっしゃったのでお目にかかれてラッキー。
地方公立館は、多様なニーズに対応しなくてはならないし、採算性(入館者数)にも意を払わなくてはならないので、こうした企画展のバランスになるだろうが、それをちゃんとバランスをとっているのが素晴らしい。
と何を言っているのやら。
もちろん、倉敷のMUSEUMも多様なニーズへの対応と、採算性は、厳しく心得ております。
倉敷まで戻って来たのは、午後7時過ぎ。
まだ事務所の灯がついている。
そして遠くではゴロゴロと雷が。
後で聞くと、西の方は雨と雷がすごかったらしい。