ライターからマーケターへ。コンテンツを軸にした10年間の歩み
こんにちは、もりぞー(@morizoo0825)です。
今年の10月からAsobicaという会社で、ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum」のマーケティングを担当しています。
もう12月、そして気づけば今年で30代に。20代の変化の中のひとつとして、学生時代からのライターや新卒で入社した会社での広報などの経験を経て、マーケティング業務を担当するようになったキャリアの変化はとても大きいものでした。
今回は、コンテンツの企画制作という軸を持ちながら、どのようにしてBtoB領域のマーケティング担当としての道を歩んできたのか、その過程で得た気づきや学びを共有できればと思います。
Webコンテンツとの出会いはタイの山奥
Webコンテンツに興味を持ったきっかけは、大学3年生の時に1年間休学して、東南アジアの地方の学校で、英語を教えるボランティアをしながら旅をしていた時のこと。
実はそれまで、今では毎日浴びるほどに読んでいるWeb記事をほとんど読んだことがありませんでした(今や毎日使っているPCやスマートフォンも、当時は全然見る習慣がありませんでした)。
当時最初に行ったタイで、一番見ていたスマホアプリが「スマートニュース」でした。といっても当時は旅慣れしておらず、海外に行ってSIMカードを使って自分のスマホ通信を使える方法がわからなかったため、タイの地方の山奥でまるっと約3ヶ月、誰とも連絡がとれない状況でした。
じゃあなぜスマートニュースが読めたのかというと、「Smart」モードだと最後に読み込まれた時点の記事が電波の入らないオフライン環境でも読めたからです。日本語が恋しくなっていた私は(日本食はまったく恋しくならなかった)、アランの『幸福論』の本を10周読み終えても飽き足らず、2、3ヶ月も前の記事をスマートニュース上で何百本もくり返し読み漁っていました。
その時に初めて「Web上の記事ってこんなジャンルがあるんだ」「こんな書き方があるんだ」と知りました。特によく読んだのはログミーの記事でした。もともと本を読むのが好きで、文章を書くのも好きだったので、東南アジア滞在中の話を自然とWeb上のブログ(ライブドアブログ)でも書くようになりました。
で、ライターや編集の仕事を始めたのは、帰国して大学にまた通い始めて少し経ったくらいのタイミングでした。様々なメディアで執筆や編集業務を経験する中で、事業会社のオウンドメディアやキャリア系メディア、不動産系メディアなど、様々な現場を担当してきました。中でもインタビューライターとして、じっくりと記事の編集や執筆、企画に携わる機会があったことが、今の基礎になっているなと感じます。
新卒で広報担当を経てoViceへ
そんな大学時代を経て、SEO/Webマーケティングの会社に新卒入社し、最初の1年間はコンテンツ制作のディレクターとして過ごしました。その後、「広報業務に興味はないか」という話を受け、それから広報の仕事にのめり込むようになりました。
取締役の方も交えた広報チーム体制のリニューアルと本格始動のタイミングもあいまって、会社広報、事業広報、採用広報という領域にまたがる広報業務を、プレスリリースや社員インタビュー記事制作など、コンテンツの企画・制作を軸に担当していました。
そして転機となったのは、その次に転職した先である、前職のoVice社時代でした。バーチャルオフィスの「ovice」というプロダクトを開発・提供する会社です。最初はPR兼コンテンツディレクター、そして採用広報担当という立場で関わることになりました。
(フルリモートの会社につき、こんな感じで仕事してました)
初めの1年は、とにかくコンテンツ制作と体制構築が中心でした。会社紹介資料を作り、事例記事を書き、PRのためのコンテンツをサポートする。そうして約10名ほどのチームを作り上げ、自社で企画から制作まで一貫してできる体制を整えていきました。
「コンテンツありき」思考からの脱却
もともとコンテンツに関わることばかりやってきたので、「どんな記事を企画をしようか」「どんな発信ができるか」という視点で考えがちでした。しかし次第に、「なかなか課題解決が前に進まない、なんでだろう?」と悩むことが増えていきました。
そんなとき、人事責任者からのフィードバックで気づかされたのが「コンテンツだけで何とかしようとしていないか」ということ。目的から逆算して考えた時、もっと多くの選択肢があるはずなのに、私はいつも「じゃあこんなコンテンツを作ったらどうか」というコンテンツありきの発想に縛られていました。
もちろん、すぐに思考を切り替えられたわけではありません。それまでコンテンツ制作という軸を活かしながら仕事をしてきた私にとって、その領域から一歩外に踏み出すことへの「不安」や「恐れ」は大きかった。「自分にできることは、結局コンテンツ起点で考えること」。この思い込みが、長年の習慣として根付いていたんです。
というのがフィードバックを得る中での当時の気づきと学びでした。とはいえ習慣の壁は厚く、なかなかコンテンツ起点の思考から離れられない時期が続いたのですが、いつも1on1を相手してくれる人事責任者のサポートのおかげもあり、少しずつ離れられるようになっていきました。
事業成長と共に形作られた、マーケターとしての軸
仕事の幅がマーケティング領域へと広がっていったのはそれからです。
会社として初めて1,000名規模のマーケティングカンファレンスを企画したり、セミナーの運営に携わったり。それまであまり関わりのなかったマーケティング組織からも、「ちょっと手伝ってもらえない?」という声がかかるようになっていきました。最初はマーケティング関連の仕事が2割程度だったのが、徐々に5割、6割と増えていき、気づけば10割に。
ナーチャリング施策の設計では、メールマーケティングを含めたより広い視点でのコミュニケーション設計を任されるようになりました。そこから組織マネジメントにも関わるようになり、チームのマネージャーとしての役割も担うようになっていきました。
数十名から数百名への組織の拡大、導入企業数が2,000社、4,000社へと増える急成長期。その中で求められたのは、カオスな環境を整理する力と、他者を巻き込んでいく力でした。
当時を振り返ると、様々な挫折や気づきを経て「求められることを全力でやろう」と決めていたことが、結果としてよかったんだと思います。仕事の中で自分のエゴは全部捨てて、求められることに全力で応えよう。そう決めて20代はずっと走り続けてきました。
そしてAsobicaへ
そんな中出会ったのが「Asobica」という会社です。
転職活動を始めて、複数の企業と面談を重ねる中で、自分の軸が少しずつ明確になってきました。前職のoVice時代、プロダクトが生み出すポジティブな価値に触れながらマーケティングに携わった経験は、私にとって充実した時期でした。その経験を通じて、「好奇心を持って取り組める事業の成長に貢献したい」という思いがより強くなっていました。
そんな時、1年前に読んだPRのやないさんのnoteをふと思い出したんです。当時印象に残っていた記事を手がかりに、Asobicaについて調べ始めました。採用サイトを見た瞬間、「ここだ」という予感がありました。選考を進める中で、その予感は確信へと変わっていきました。
Asobicaに入社した最大の理由は、顧客中心経営という新しい価値の創造に対するワクワク感です。すでに確立された市場で競争するのではなく、まだ見ぬマーケットを共創していく。その挑戦に、マーケティングコミュニケーションを通じて貢献できることに、大きな可能性を感じました。
(会社や事業についてはこちらの資料によくまとまっております)
さいごに
ライターや編集者という入り口から始まって、それがディレクターや広報業務につながり、最終的にはマーケティングの仕事へとつながったこれまでの約10年間。
とはいえまだまだ経験としてはとぼしく、BtoBマーケティングにおける「総合格闘技力」を実際に手も足も動かしながら身につけていく必要があると感じていますし、それをテーマに取り組んでいきたいと考えています。
Asobicaに入社して2ヶ月が経ちましたが、抱負らしい抱負を大きく掲げるというよりは、シンプルに「求められることに真摯に向き合い、それを超える価値を提供すること」を大切にしたいと考えています。これまでの経験を活かしながら、「顧客中心の経営を実現する」というビジョンの実現を目指し、マーケティング領域を中心に尽力していけたらと思います。
まだ入社して間もない私ですが、チームの一員として日々新しい発見があります。これまでの経験を活かしながら、マーケティングを通じてプロダクトの価値をより多くの人に届けていく。その過程で、自分自身も一緒に成長していけることを楽しみに感じています。
📝お知らせ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Asobica Advent Calendar 2024、明日の担当はcoorum community PdM の小山さんです。プロダクトマネージャー塚田さんの初日のnote, プロダクトマネジメントのテーマは『共に創る』。それを支えるユニークなポイント からも同プロダクトマネージャーとしてのバトンを受けられてのnoteということで楽しみにしております🙌
(ラインナップ一覧)
(ちなみに今回バトンを受け取った先日のDay5のnoteはこちら)
そして、Asobicaではいろんなポジションで仲間を募集しております。ご興味ある方は是非下記をご覧ください&気になったらお気軽にカジュアル面談等でお話しさせてください!(XへのDMもお気軽に💁♂️)
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