7年前のこの決断と野垂れ死にの覚悟の末に今のわたしがある。意識も在り方も生活も何もかもがオセロのようにひっくり返った、その始まりの時だった。あまりにすべてが終わって死んでひっくり返ってしまったので、以前の自分は別の誰かの過去世のようにすら感じられる。社会内相対的自己が死に、そこからもっと大きな自己がはじまった。
右上の第二大臼歯は昨年チェコの歯科医院で抜歯し、現在は骨の再生を待っている。左上の第二大臼歯は、同じ歯科医院で精密根管治療を受けた後ファイバーコアとセラミッククラウンが装着され、まるで自分の歯のように蘇った。