あなたはどんな作家タイプ?
皆さんは、プロッター、パンツァーという言葉を聞いたことはありますか?
Twitterでたまに流れてくるので、ご存じの方は多いと思います。
簡単に説明すると以下の通りです。
プロッター
物語を書く前に詳細な設計図(プロット)を作り、その通り執筆できる人。細かく作りこまれた世界などを計画的に執筆できるのが特徴。
パンツァー
ノープロット、または簡単なメモだけで執筆し、キャラクターや設定が勝手にできる人。魅力的なキャラクターや思わぬ設定を意図せず作る。
作家タイプ・リンク集
さらに、こんな分類を聞いたことはありますか?
親タイプ・クラブのママタイプ・映画監督タイプ・箱庭タイプの4つが紹介されています。
すずしろブログ
4つのタイプ別!「小説の書き方」について考えてみた
設計者型(デザイナータイプ)・監督型(ディレクタータイプ)・観察者型(オブザーバータイプ)・憑依型(シャーマンタイプ)の4つが紹介されています。
憑依型(シャーマンタイプ)の作家さん用プロットの作り方を、『シャーマンキング』に例えて紹介してみる
上記、すすしろブログの診断で最も多い憑依型(シャーマンタイプ)の方の解説をしているようです。ちょっと私にはわかりにくい例えだったのですが(シャーマンキングは好きだけど)分かる人にはわかると思います。
全能神型作家・憑依型作家の2つが紹介されています。
D将棋部屋&小説部屋
あなたはどのタイプ? 小説の創作スタイル論
文章を重視する・ストーリーを重視する・設定を重視する・キャラクターを重視するの4つが紹介されています。
【インプット/アウトプットするときの参考に】
本田式認知特性研究所
【無料】本田40式認知特性チェック
カメラ・3D・ファンタジー・辞書・ラジオ・サウンドの6つが紹介されています。
私のこと
小説を書きはじめた当時、私は自分をプロッターだと思っていました。マンガなどでプロットを書きますし、プロットや設定を考えるのが好きだからです。
これは間違いでした。
気づいたのが2年ほど前なので、長い間、自分に向かないインプット/アウトプット方法を続けてきたようです。
正直、筆を折りたいというか……真ん中からへし折って遠くへぶん投げたいな~と何十回も思ったものです。
コラムも、何も考えないで書きはじめています。
書き終わってから「私はこんな記事を書いたのか」と他人事のように思いつつ、改稿します。
ここで、私のタイプを上記の記事の方式で書きだしていきますね。
パンツァー
箱庭タイプ
観察者型
憑依型作家
文章を重視する
3D脳
複合型ですけど、割合の多いものを書きました。
書き方がかなりピーキーです。
プロッターの人にご理解いただけるのか分かりません。
プロットを書くのが大好きなのに、パンツァーという時点でおかしいですよね。
私にとって、プロットは、完成された創作作品なのです。
良いプロットを作るために設定を考えるのも資料を集めるのも苦にならないタイプです。
この手のタイプの人間が、プロッターと同じことをしようとすると、苦労が増えます。
私は原作(プロット)を、脳内で映画化し、上映しながら書くタイプです。
映画監督は、私の無意識化の領域に住んでいます。
しかも、監督は勝手に設定やストーリーを変更します。
コントロールするためには、無意識化に住む住人の癖や好みを知り、原作(プロット)を監督に合わせていくしかありません。
プロットを作る私は……その部分もほぼパンツァーです。
しかも降りてきます。
完成形に近いプロットが。
ただ、言語化が苦手なので……例えるなら異国の言葉を訳すような感じで書いています。情報が少ない場合は、追加します。
そのときは、かなり知恵をしぼりますよ。
とても楽しい行為です。
創作論など読み漁り、いろいろな技を取り入れるために工夫します。
そうしてプロットという名の、私だけが楽しめる映画のチケットが手に入ります。
最近はそれだけで満足する場合が多いため、執筆をさぼっています。
しかし、さすがにそろそろ何か出さねば……と思い、現在めずらしく執筆中です。
当初1万文字予定だった話が、今は5万文字予定になっています。
監督が、描写やシーンを勝手に追加しちゃいました。
こまった監督さんです。
まとめ
ここまでの内容で私が言いたいものをまとめますね。
まず、自分がどんなタイプの創作者なのか知りましょう。
そうでなければ、私のように、いつまでたっても完成させれないエタ芸人になってしまいます。または自分が劣っていると、落ち込まなくていい部分で、落ち込んでしまいます。
自分に合う創作スタイルを見つけましょう。
私は1000文字くらいのプロットで話を書くのが自分に合っています。
あなたには、あなたに合うスタイルがあります。
見つけたらもっと、創作が楽しくなると思いますよ!
おまけ
以下、読んでも読まなくてもよい詳細な自己解説。
◆パンツァー
ただしプロットを書くのが大好き。
プロットそのものが作品になっているので、書くと満足して小説や漫画には滅多にしないタイプです。現在、A4用紙1枚のプロット作りにはまっています。
用途もないのに、思いついたネタを片っ端からプロットにしています。
◆箱庭タイプ
一度世界を作ると、私がいなくても、勝手に時間が進んで中のキャラたちは普通に暮らしています。思い入れが強い作品ほどサイドストーリーは何個でも思い浮かびます。
◆設計者型・観察者型・憑依型
これは話によって色々あるのですが、まず私は前提として「プロットや世界設定などを考えるのが大好き」なので、設計者型に該当します。
しかし、小説を執筆するときは観察者型です。
登場人物が肉体に異常をきたした場合は、自分が書いた文章を読んで追体験し、キャラクターを自分に憑依させて、そのときの心情や身体反応を再現し、こうなるのかと理解した後に書きだすので、憑依型ともいえます。
また、執筆の調子が良い場合は自動筆記モードになるので、自分が知らない人物や設定がポンポン出てきます。
なお、言葉や表現がしっくりこないと、詰まって書く意欲が低下します。
パソコンで辞書を引いたり画像検索したり資料を探したり……私が見ている、感じているものをそのまま言語化して伝えようと頑張りすぎて、ひとつの言い回しや、言葉、物などを一日中、調べる場合もあります。
◆文章を重視する・ストーリーを重視する・設定を重視する
順位をつけるなら、上記の通りです。ストーリーは物語の核なので一番重視してしかるべきところ。なのですが、勝手にプロットを書き換えられてしまうので、コントロールが難しいのです。だったら最初からゆるめに作る方が楽という結論に達しました。
また、キャラクターにいたっては考えなくても勝手に産まれます。どこからともなく現れます。私が知らない設定をたくさん持っているので、キャラクターに関しては「薄い」と言われたらキャラと面談するだけです。
というわけで、私が努力でカバーできるのは、文章のみ。
◆本田40式・3D脳60
ファンタジー、カメラアイは平均より少し高く、他は10以下です。
この情報を元に、インプットを本ではなく映像主体に変更しました。
参考資料もドキュメンタリーやドラマ、映画やyoutubeの動画が多く、それを補足するため、本を何冊か買います。
最近は、脳の活動領域を目に集中させないよう、音声読み上げソフトやアレクサを活用しています。
かなり耳が良くなりました。音声を聞きながら文字を読むと、抜け字や衍字に気づきやすいです。また、音による違和感を減らせます。
また、森や山などは実際に行って、匂いや、足の裏に伝わる感触、音や空気。五感をフルに使って体験するのは良いなーと実感しました。
想像だけでは補いきれない情報や発見があります。
とくに、人の手が入っていない森は不思議な空間です。
葉っぱが積み重なってフカフカしているんです。いろいろな季節の森を体験してみたい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
役に立つ情報があれば、幸いです。