10月の日記

最近(主に10月)の日記。

妊娠って大変だなあ

数ヶ月前から奥様の妊娠が発覚しバタバタしていたが、10月あたりからはようやく落ち着いてきたように思う。僕もよく知らなかったが妊娠初期は流産がよく起こりそのために9週の壁とか10週の壁とかやたらと壁を乗り越えていかねばならず、妊婦健診の頻度も二週間に一回と多い。僕自身が健診を受けるわけでもないしつわりがあるわけではないが、奥様がつわりの間でも食べられるご飯を探して作ったり味付けを試行錯誤したり行ける時は健診に付き添ったりとそれなりに妊娠イベントをこなしており、10月は妊娠初期のそうしたばたばたはいったん一段落かな、という月だった。

みんな当たり前のように子供を産んでいるし実際産まれてしまえば妊娠期間の10ヶ月ちょっとというのはあっという間に感じるものなのだろうけれど、実際に体感しているとそもそも現時点では本当に無事に産まれてくるのかもわからないし不安も多いし長いな〜〜〜〜と思う。まあ、そういう実感も過ぎ去ってしまえば忘れてしまいそうだし、いちおう書き残しておこう。

日本SF大賞

10月はそれ以外にも、日本SF大賞のエントリーチェックタスクも行っていた。日本SF大賞は日本SF作家クラブが運営する賞で、その最初の段階の作品募集は誰からでも受け付けている。ただ対象期間内であることや過去に同一の作品が発表されていないことなど細かなルールがあるので、推薦された作品が本当にエントリー可能な作品かどうかをチェックするのだ。

応募点数もそれなりなのでそこそこ大変だが、僕も知らなかった作品を詳しくチェックする機会でもあり、けっこう楽しい作業であった。読んでいなかったものを読んでみることも何冊もあったしね。特にライトノベル系はあまり読んでいないから。

podcast収録してみた

出版社に勤める友人(編集者だったり編集者じゃなかったりするよくわからん立場)とpodcastの初回を収録してみた。普段と異なる仮名(うなぎ)でやったせいで何度も本名で読み間違えそこをカットする編集をしないと公開できないが、やってる方としては楽しかったな(ただ友達と喋ってるだけなんだからそりゃ楽しいだろ、という感じだけど)。これなら続けられそうだ。

しかしpodcastって時間はどれぐらいがいいんだろうね。個人的に30分だと物足りず1時間だとちと長いなと思うから40〜50分がいいのかなと思って初回はそれぐらいを狙ってみたが、素人の整理されていない喋りを50分も聞くのも苦痛なような気もするので20分ぐらいでもいいのかもしれない。まあそのへんは好みの問題もあるだろうけれども……。タイトルは「基本読書のpodcast」で、ぐだぐだと最近読んでおもしろかった本の話とか、好きな雑誌の話とか、毎回軽めの本に関するテーマで雑談していきたいと思っている

メタファー13時間ぐらいプレイ

ペルソナチームの最新作のメタファーを13時間ぐらいプレイしているけど、いや〜〜〜個人的に波に乗り切れんな〜〜〜〜。物語の最序盤で死亡する人物がいるのだが、なんかまるで勇敢で素晴らしい人物だった……みたいにみんな惜しんでいたり主人公らの旅の動機にもなる重要イベントの割に、死因があまりにもバカすぎて最初からまるで乗り切れない。ちっちゃい女の子を主人公陣営のサブキャラに引き入れるのもお馴染みのやり口だが、ファンタジイ世界でやられるとこれもまた乗り切れないなあ……。

総じてキャラ、プロット、世界観に魅力を感じず。ダンジョン設計も5の方が好み。戦闘システムはコマンドバトル部分は5とほぼ大差ないが、付け加えられたフィールド戦闘部分はわざわざこんなもん実装しないほうがマシレベルのしょーもなさ、アーキタイプシステムはそこそこおもしろい──と土台部分の評価が辛くなってしまっているが、最後までプレイした人の評判はいいのでここから盛り返すのかもしれない。

終末

10月もいろいろ仕事の原稿が世に出ているけど『別冊ele-king 日本の大衆文化はなぜ「終末」を描くのか――漫画、アニメ、音楽に観る「世界の終わり」』はけっこうおもしろいと思います。終末特集のムック。

僕は核戦争、感染症、AIなど、「終末に至る要因」ごとに終末SF小説を分類し時代ごとの変遷とかもみてみよう、というのを書いている。今の時代はやっぱり終末に至る要因といえば気候変動とかが多くて、冷戦期は核戦争だらけ。しかし今はまた第三次世界大戦の機運も高まっているのでまた核戦争ものが増えていくのかもしれないし、AIによる終末など現代的な変遷もある。

終末に至る要因には当時の社会の不安がダイレクトに反映されているもので、より本格的に論じてみたい部分だ。とはいえ紙面の制約もあるので、今回はザッピング的に作品をよりわけ、しかも小説に限らせていただいた。そのうち映画とかゲームもあわせて「終末に至る要因」別に書いてみたいね。

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