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Atari2600:H.E.R.O.

ゲームタイトル:H.E.R.O.
販売:Activision
種別:サイドビューアクション
発売年:1984年
カートリッジID:AZ-036

1.ゲーム概要

本タイトルはActivisionより1984年にリリースされた、Atari2600用オリジナルゲームである。Video Game Crash of 1983後のリリースであるため、ゲーム市場崩壊後のAtari2600の後期も後期の作品となる。

ゲーム画面

ゲームの内容としては鉱山に閉じ込められた労働者を救い出すというもので、まさにタイトルの通りヒーロー物ゲームといえる。主人公の名前もロデリック・ヒーローというらしく、かなりベタなアメコミ臭を感じる。

爆弾を設置
遭難者を救出

大まかな流れは、障害物を爆破して突破しつつ最下層にいる遭難者のもとにたどりつくというもの。主人公はジェットパックならぬ、ヘリコプターパックを装着しているため、エリア内を飛行して自由に移動できる。爆弾の所持数は画面下のアイコンから確認できる。序盤はかなり余るが、ステージが進むにつれて罠ルートが出てきたりと迷路性が増すため、調子に乗って爆弾を使いすぎると途中で詰む羽目になる。

右上の黄色っぽいのがランタン
ランタンに触れると消えてしまう

ステージが進むにつれて地下に進んでいるのかはわからないが、ランタンがないと暗闇になってしまうエリアが半数を占め始める。また、ランタンの位置は大抵別エリアの入り口付近にあり、触れると消えてしまう。暗闇になってしまった場合、障害物の視認が不可能であるため手探りで進むか、最悪爆弾を爆破させて一瞬ステージ構成を確認するなどの方法がある。いずれにしても、エリア移動の際は慎重に進むことが必要となる。

アチアチな壁

このような赤い壁や溶岩沼のような障害物も途中で頻出するようになる。触れると即死なので注意。当然、ランタン同様エリア移動で突然出現するので慎重に移動すべし。

蜘蛛
こうもり
レーザーで焼き殺す

当然この手のゲームにありがちな小型の敵も大量に出現する。大抵は地下に生息しがちな深い生物。こちらも触れると即死なので、うまくよけるか主人公のレーザーで焼き殺そう。

2.総評

★★★★★
VCSの超成熟期の作品であるため、グラフィックもゲーム性もピカイチの文句なしの一品。移動に関しても空を飛んで移動できるため、自由度は高い。若干難易度が高めではあるが、程よい所だろう。唯一の問題点はリリースする時期が悪かったところ。ゲーム市場がめちゃくちゃになってしまっている時期のリリースであるため、その高いクオリティの割には商業的には成功しなかったようだ。ただし、日本ではMSXやSG-1000、海外でも様々なホビーパソコンに移植されるほど高く評価されているゲームであるため、遊びやすいプラットフォームで一度触れてみてはいかがだろうか。
以下プレイ動画


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GSH
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