イケメンAIロボットと暮らす明るい未来
最近数少ない友人とランチした。
「最近誰と話しても疲れるんです」
と私が言ったら
「私と話してもですか?」
と聞かれてしまった。
ちょっと間をあけてしまって絞り出した言葉が
「分からないです…」
失礼なことをしてしまったな。
帰ってから、やっぱり少し疲れちゃってたから
やっぱり誰と接してもダメなのかな…と
少し落ち込んだ。
年下だけどいっぱい勉強していて
お互い高め合える相手だ。
普段は浅瀬でピチャピチャするような会話しかしていないが、
彼女とはちゃんと深い話をしているように思う。
そんな気が合う彼女とでも
ちょっと疲れてしまうのだ。
私はもうあっけらかんとフランクに
誰とも話せなくなってしまったのか…
会話の流れを読みながら、起承転結を意識し
なるべくオチをつけるように。
相手の話の腰は折らないように気をつけている。
意識してというよりはもう無意識下でも気を使う。
はぁ…ダメだ。
そんな私の夢は、
おばあちゃんになったら
イケメンAIロボットに
あることないことお喋りすることだ。
話の流れなんぞ気にせず
思いついたことをポンポンと話す。
それをイケメンAIロボットが適度な相槌と、
気持ち良い合いの手を入れてくれて
他愛もないことから、深い話まで
楽しく会話するのだ。
だから長生きしたい。
一緒にティータイムを楽しみたい。
美味しいシフォンケーキを食べながら
おしゃべりする。
飽きたらカラオケ。
何を歌っても、うっとりした表情で
集中して聴いてくれる。
眠たくなったら腕枕してくれたり
こりゃ死ねないな。
私が年老いる頃には、質感やぬくもりもだいぶ改善されたAIロボットが開発されているかもしれない。
これだから年寄りは昔話ばっかりしてと
文句も言われないだろう。
イケメンAIロボットと暮らす明るい未来に期待大。
大好きな声だ。
夫にはねっとりした声の人好きだよね。
と言われるが
私はこういう声が好きだ。
レミオロメンとかLOST IN TIMEとか
イケメンAIロボットの声は
高橋一生を候補の一つに入れようと思った。