見出し画像

葉っぱから話しかけられる。

ある日のことです。

洗面所で歯を
磨いていたら 
声が聞こえました。

ねぇ、かわいいって言ってよ。

空耳かなあと
思っていたので無視しました。

そうしたらまた聞こえました。

ねぇ、わたしのこと
愛してるって言ってよ

???

どこから聞こえるのか
わからない

明らかに今までの喋り方と
違うはっきりとした
声が聞こえました。  

そうしてふと
洗面所に置いていた
小さな枯れかけの
観葉植物が
目に止まりました。

わたしは頭の中で、
聞きました。 

あなたが
話してるの?

すると観葉植物が
話しました。

うん、そうだよ
ようやく氣づいたね。

ねぇ、言ってよ 
ちっとも
言ってくれないから
悲しいよ

と。

わたしは
観葉植物を手に持って
声にだして
言いました。

とってもかわいいよ。
愛してるよ。

そうしたら
葉っぱがぷるぷる
揺れた氣がしました。

ああ、嬉しそう。

ただ、なかなか
愛してるとか
言うことないから
ちょっと抵抗あったけど。

観葉植物相手なら
なぜか
すんなり
言えるもんだ。

それから毎日
話しました。

観葉植物は
わたしに
いろんなことを
教えてくれました。




わたしは
この観葉植物に
宿る精霊で、
あなたも
精霊だったんだよと。

精霊の人は
まわりの影響を
とても受けやすいんだよと。

なるほど、
そうなのかもなと
ちょっと思いました。

あとは、
みんな声かけて
もらいたがってるから
話しかけてあげてと。

そうして、わたしは
家じゅうの
観葉植物達に
挨拶したり
お話したりするように
なりました。

次第に
まだお水ほしいとか

ここよりあっちに
置いてほしいとか

言われるようになり

言われたように
していくと、
不思議に
みんなイキイキし始めました。

ああ、みんなみんな
お話できるんだなあ

わたしは植物と
話ができることが
とても幸せでした。

ずっとまえから
友達だったような
氣がしました。

ずっとまえから
話せていたのに
話しかたを
忘れていたのかなあと
感じました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?