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【新卒からスタートアップへ!】周囲から信頼されるエンジニアになるために

笹口 翔伍 / 研究開発本部 西日本AIエンジニアリング部 AIエンジニア
広島大学大学院 先進理工系科学研究科 先進理工系科学專攻 情報科学 プログラム卒業 。研究テーマは機械学習を用いたエンジン内の燃焼特徴の解析。
大手自動車メーカーとの共同研究でエンジンの中の解析(モデリング)をする研究に参加、長期インターンでソフト開発を担当するなど学生時代から実務を経験する。採用イベントでフツパーと出会い、新卒入社の内定後、広島からフルリモートでの約1年間のインターン期間を経て、2024年4月に入社。

記事作成日:2024/12/06

フツパーを知っていただくための社員インタビュー。今回は、創業メンバーの出身広島大学から新卒で入社した笹口さんにお話を聞いていきます。


▶これまでの経歴からお聞きしたいと思います。

大学ではどのようなことを勉強されていたのですか?

広島大学の情報科学部というところで、コンピューターサイエンス、情報系のことを勉強する学部にいました。研究室に配属されてからは、AIを使った研究をしていて、「機械学習を用いたエンジン内の燃焼特徴の解析」というテーマでエンジン内の解析をする研究を企業との共同開発という形で、大学院卒業まで行っていましたね。

たしか広島大学の情報科学部は2018年に新設された学部でしたよね?

はい。僕の代で初めてできた学部でした。

あまり情報のない新設学部に行くのは、勇気が必要でしたか?

正直大学に入る時は、専攻ってそこまで意識していなくて。理系の学部といえば工学部だろうという軽い感じで考えていましたね。でも、もともとPCを触るのも好きだったし、結果的には良かったかなと思います。

では、大学に入ってからAIに興味を持ち始めたんですか?

そうですね。ちょうど僕が大学に入った2018年から2019年くらいの時が、画像分類や機械翻訳などさまざまなツールが出始めた時期で、その時にAIってすごいと感じ、興味を持ちはじめました。

そのため、後からですが、今の学部ならAIのことを学べると気づいて、研究室を選ぶ際には、AIに関係するところという理由で決めましたね。

▶フツパーとはどのように出会ったのでしょうか

就職活動中のエピソードがあれば教えてください。

僕はエンジニアとして働きたいという思いが、就活を始める前からあったので、エンジニアに特化したような就活が何かできないかなと考えていました。

その時見つけたのが「逆求人」というちょっとおもしろい形式の就活のサイトでした。逆求人というのは、学生側がプロフィールを登録し、今勉強していることや、将来の目標などをアピールし、企業の採用担当の方に見てもらったうえで、企業側からオファーしてもらい、マッチングしたら面談ができるといったイメージです。こういう会社と話してみたいという希望を出すこともできましたね。

自分のプロフィールを見たうえで興味を持ってもらった企業の人とお話できるので、参加してよかったと思います。

そこでフツパーの担当者とマッチングしたんですね!フツパーの第一印象はいかかでしたか?

当日面談してくださったのはプロダクト開発部長の山田さんでした。事業内容を聞いて、かなり印象に残ったんですよね。

その時の僕のイメージでは、AI関連の会社が作っているものって、身近なものでいうと画像生成したりとか、イラストを一瞬で作ったりとか、YouTubeのレコメンドシステムとか、「なくてもいいけど、あったら生活のレベルが1段階上がる」みたいな使い方をするイメージが強かったんです。

でも、フツパーのAIは、工場の現場などで今本当に人手が不足しているところにAIを導入したり、会社全体の業務改善を進めるようにお手伝いすることで、シビアなところで頑張っている現場の人たちを助けられるというものだったので、そういうAIの使い方があるんだ!ってすごく感銘を受けたのを覚えています。率直に、この事業いいなと感じましたね。

▶新卒でベンチャーに入社するってかなり勇気が必要な決断だと思うんですが、迷いはありませんでしたか?

僕は実はそこまで心配はしていなかったです。エンジニアという職業は、自分の技量さえあればどこでも活躍できるんじゃないかなと考えていたので。

就活の過程でも、会社の規模というよりは、どの場所だと自分が活躍出来そうかというところに重きをおいていました。逆に会社の人数が少ないほうが、自分の与える影響度は確実に大きいと思ったので、やりがいも大きいんじゃないかと思っていましたね。

▶その後フツパーの選考が進み、内定が出たんですね。入社までの1年間は広島からのフルリモートでインターンをしていたそうですが、その時は、どのような業務をされていたのですか?

僕がフツパーのインターンの求人を見ていた時は、基本的に出社がメインで一部リモート可と記載されていたのでダメかなと思っていたんですが、正社員として内定が出ていたことと、AIエンジニアのなかでもリモートでできることが多いチームに配属予定だったことなどを柔軟に考慮してくださったみたいで、1年間リモートで業務させてもらいました。

仕事内容としては、技術調査がメインでしたね。同じAIチームの小川さんや伊藤さんに、取り入れられそうな技術について調べて報告したり、実験を行っていました。

このインターンの1年間があったから、4月に正社員として入社した時にはすぐに馴染むことができたと思います。当時から社内のSlackをけっこう見ていたため、この人はこういう人なのかなという印象をある程度把握できていたように感じます。

インターンでも、研修などはありましたか?

はじめの1週間程度は研修がありましたが、基本的には実際に業務をしながら覚えていくといった感じだったように思います。座学で学ぶより、実際にやってみて、わからないことが出てきたときに教えてもらうというのもひとつの研修スタイルなのかなと。僕にはこのスタイルのほうが合っていましたね。

順調にインターンをされていたようですが、大変だったこともありましたか?

任される裁量というのが他の会社に比べれば、大きいところですかね。

かなり早い段階で、AIシステムの提案から、設計、AI作成、ソフト開発、現場導入までの一連の業務をさせてもらった時期がありました。もちろん、適宜アドバイスはもらいながらですし、作ったものはちゃんと社員の方が確認してくださるんですけど、こんなにも自分で決めて進めていくことができるんだという楽しさと、自分が作るんだという責任感の両方をこの時点で経験できたのは、フツパーならではなのではないかと思いますね。

インターンであっても、ゼロからAIシステムを最後まで作りきったというのは、すごく自信になったと思います。自分の興味のあることで、会社の目的にマッチするものであれば様々な経験をさせてもらえたので、充実した濃い1年間を過ごすことができました。

▶現在はどのような業務を行っていますか?

AIエンジニアリング部の中のAIチームに所属していて、外観検査サービスの『メキキバイト』に携わる業務をしています。その中でも、メキキバイトのソフトウェアに入れるAI作成を主に担当していますね。AIを作るためにはいろいろやることがあって、アノテーションの方針を決めたり、異常を見つけるためのデータの整理方法やデータ変換用コードの管理方法を考えたり。あとは、メキキバイトの支援アプリがあるんですけど、そのアプリでAIを作成するための裏側のシステムの保守や機能追加なども行ったりしています。

それと、最近、大阪国際工科専門職大学から1か月半程度の期間で実務的なことを体験しに来てくれる実習生が2名来てくれていたんですが、そのフォローをすることもありました。実習生に1個のプロジェクトを作ってもらうんですが、社員のディレクションがもちろん必要なので、そこを僕も担当していました。
今までは人に仕事を振るというか、お願いするという機会があまりなかったので、自分の業務のことだけを考えていればよかったんですけど、人に頼むということで、どのようにお願いすれば楽しくやってもらえそうか、そのうえで目的が最短距離で達成できるかを考えるようになりました。

このことは、自分が業務する上でも結構大事だなと感じていて。自分がまず優先順位をつけてタスクを整理できているか、その仕事の背景を理解してお願いする相手にも伝えられているか、ここを意識するのとしないでは、結構差がでてくるんじゃないかなと思うんです。
例えば、お願いされる業務がどういうところに活かされているのかが分かれば、少しでもモチベーションにつながりますよね。ただ指示を出すだけじゃなくてそういうこともしっかり伝えていけるようになりたいです。

▶フツパーのエンジニアにはどのような人が多いですか?

エンジニアに限らず、頼りがいのある人が多いですね。

新卒が少なくて、基本的には中途採用で様々な経験を積んだ優れたスキルを持つ人が集まっているんですが、そのわりに気取らず謙虚な人が多い印象があります。それぞれが得意分野を持っていて、尊敬できる部分が必ずあるなと感じます。

・コミュニケーションを深めるうえで、何か大事にされていることはありますか?

色んな人とランチに行ったり、誰かの入社があった際には、他の部署の歓迎会でも積極的に参加するようにしています。

今は声をかけていただいて参加することが多いですが、皆さん声をかけると参加してくれそうな雰囲気なので、自分からもどんどん声をかけて誘っていきたいなと実は思ってます。

・リスペクトしている先輩はいますか?
社員のみなさん全員ですが、その中でも僕が1番リスペクトしているのはCTOの弓場さんです。

地元が近くて、同じ大学で、さらに大学院も同じで、そこからフツパーに新卒で入社するというところまで同じなんですよね。僕と4歳しか変わらないのに、CTOとして、会社の30人以上のエンジニア組織を束ねているのが本当にすごいなと思います。

昨年、Startup CTO of the yearのファイナリストに選出された際も、登壇の様子をみんなで応援したんですが、普段の柔らかいイメージとはまた違ったかっこよさがあり、心からついていきたいと思いましたし、僕の憧れの人ですね。

登壇を応援する様子

当日のピッチのレポートはこちら
https://newspicks.com/news/9231796/body/?ref=user_9141


▶今まさに就職活動中の皆さんに、スタートアップに飛び込んでよかったこと、逆に覚悟しておかなければならないことなどを教えてください!

一人ひとりの仕事の範囲が広いので、自分自身の会社に対する貢献度をより感じられるのは良いことだと思います。

その反面、任せてもらったことをしっかりやり切りたいという責任感や、できなかったときの影響も同じくらい大きいと感じます。覚悟をするというか、そのくらいの責任を背負っているつもりで仕事をしています。

でも、会社を大きくしたいとか、自分の責任を果たして技術力を高めたいと考える人にとっては、すごくいい環境なのではないかなと思いますね。必要なことはもちろん指示を出してくれますが、基本は自分で考えて行動するので、成長のスピードは速くなるのではないかと思います。

▶最後に今後の目標を教えてください。

まずは、もっと技術的なスキルの幅を広げたいという風に考えています。

最近、いろんな仕事をしていく中で、社内での自分への信頼度が上がってきているんじゃないかなと感じることが増えてきて。ちょっとした相談事を含め、お願いされる機会がチーム内だけでなく、営業さんなど他部署からも増えてきているのを実感しています。

でも、自分ではもっともっと頼られる余地があると思ってます!
例えば、今社内でAI関連の相談がある場合、社員の皆さんは、テクノキング今井さんやAIチームリーダーの小川さんが真っ先に思い浮かぶと思うんですよね。


まず聞いてみようと思ってもらえるのは、それだけ信頼されている証拠ですし、すごいことだと思うんです。なので、相談しようと思ったときに真っ先に思い浮かぶ存在になりたいですし、最終的には、相談されたうえで仕事を任されるような存在になりたいと考えています。

そして、積極的にさまざまな案件に関わるチャンスを掴み、さらにフツパーと一緒に成長していきたいです。