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サイダーのように湧き上がるこの沸々とした一つ一つの感情に正確に対処する事ができなくなりつつあるのは社会性を如実に浴び始めてる,いやすでにそこにあったものが夥しい質量と時間と共に私を侵食していたからで,
紫色のくだらない感情とホワイトなそれらの起伏で激しい私の人格を癒すのは誰かだと思っていたけど,そうでも無さそうで,絶望
絶望の連続性の中で数少ない宇宙と繋がったような快感を求めて生きるのが世界の本質ではない事を知りながらそのひもじい目に映る世界を生きるのは実に過酷で,不安になるものである
ようやく目が覚めたある朝くだらないそのスマートフォンに映る世界を、私の中に取り込むというのは終わりがなくてアクチュアルでなくて自分のアイテムのことばかりで空っぽな者の見る世界とを共有してしまう事で,頭がこんがらがっていく
濃い夏の直射日光を遮る機構的な新宿駅で10時開店の花屋から流れる涼しい風を浴びながら懐かしい匂いに一つ一つ正確に対処して,都会を忙しなく歩く足音の振動でふらつく午前のぼんやりとした瞬間はあっさりとすぎていくもので自分がさっき何を思い出して,何にあの夏の懐かしさを抱いたのかすらも曖昧にして一体何をしているのだろうと思う長い下りのエスカレーターでドリンクゼリーをすする
ふと九十九里浜でみた優しい太平洋と希望の朝日が浮かんだ
あんなにも広い海が自分の前で綺麗に終わることにもっとみんな関心を向けた方がいいと思う
曇ってる空,俺の心のよう
やっぱり輝くものは陽の光のもとにあるよりも,暗闇,悍ましいほどの暗闇の中でその輝きを輝きたらしめるのである