自由な生き方の友人から言われたひとこと
私が目先の生活費とか、一族経営のしがらみとか、やり始めたのに投げ出すのは弱い人間のやることだとか、安っぽいやり甲斐とか、数々の呪いに縛られてブラック企業の雇われ社長をやっていた時、自由な生き方の友人から言われたひとことが忘れられない。
彼は、20代で仕事での挫折から、実家に戻ってきたという。
実家暮らしで、生活には困っていない様子。
職業は、『プロの競馬師』かな?
競馬の種銭を得るために、軍資金が尽きたらちょっと働いて、彼なりの戦略で馬に突っ込む。
で、また軍資金が尽きたら調達しにいってという感じ。
会うたび、年齢の割に血色がいいのが印象的だった。
恐らく、あまりストレスにさらされていないからじゃないかと思われる。
いつも、仕事やら、家庭やら、一族とのあれこれやら、こちらのことを聞いてくれる存在。
正直、俺にはそういう生き方、無理だなぁなんて思っていた。
ある日、当時私がハマっていた仕事の苦労を聞いてもらっていたら、
『座右さん、テトリス好きでしょ?テトリス好きだから、毎日仕事でテトリスやってんでしょ?』
おお!
確かに、テトリス好きだわ!
上からなんか落ちてくると、ついつい、『イイトコ』にハメ込みたくなるわ!
で、ゆっくり落ちてくると、つまんないわ(・・;)
詰みそうになるハラハラドキドキサスペンスが堪んない♡
自分で自分を忙しくしてないかい?
長年、オーバーワークで、
『俺、趣味は仕事です』
って、そう自分をセルフマインドコントロールしながら生きてきた。
友人と別れて、ひとり、家路を歩きながら、ふと、思い浮かんだ。
『ゲームを長時間やり過ぎると、廃人になるよ。目も悪くなるよ。』
ちょっと、仕事のやり方、変えてみようかなと、
そう思った夜だった。