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第一回本指揮練習②
2日目
10月23日、昨日に引き続き本日も本指揮練習です。
午前中に秋山先生の指揮でオケのみでの練習を終えたのち、午後はいよいよ合唱練です。
約2週間前にはじめて合唱団の方との練習がありましたが、ソリストの皆さんとご一緒するのは今回が初めて!オーケストラ、合唱、ソリスト、指揮者の全員が揃っての初めて練習に、全員の身が引き締まります。
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今日の練習以前にもオケを指導していただいている、合唱指揮の上田哲先生の合図のもと、合唱の皆さんが発声練習をしてから、いよいよ秋山先生がいらっしゃいました。
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バリトンソロのレチタティーヴォの直前から、4楽章の練習が始まります。
ソリストと合唱との掛け合い、行進曲、オーケストラのみのフーガ、「第九」の中で最も有名な歓喜の歌の部分。
目まぐるしく変化する第4楽章ですが、合唱の子音さえも意識させる秋山先生の繊細な指揮に、その場にいた全員が集中していました。
Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder,
(あなたの魔法が再び結びつける
時の流れが強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる)
コロナ禍で全く活動のできなかった期間の長さ。
2021年、本来の100周年に第九を演奏する計画も、度重なる感染波で諦めざるを得ませんでした。
合唱やソリストの皆さんも、おそらくそうした悔しさを感じてきたことと思います。
声を出すことが人と会うこと以上に制限されていたことを考えると、その悔しさはひょっとすると私たち以上かもしれません。
そうした時間を経て、今年ようやく第九を、それも秋山先生の指揮で演奏することができます。
私たちの演奏を通して、その喜びを見ていただくみなさまに届けることができるよう、練習をしていきたいと強く感じました。
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続く「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の練習では、ドイツの音、特にバイロイト音楽祭での弾き方などを教えていただきました。
バイロイト音楽祭は、毎年ドイツのバイロイトにて開催される、ワーグナーのオペラや楽劇を演奏することを目的とした音楽祭です。そこではできるだけ音を重くして演奏しているそうで、ドイツ国外のオーケストラがあっさり弾いているのを聞くと彼らは怒ってしまうよ、と冗談混じりにお話しされていました。
世界を知る秋山先生ならではのお話しでした。
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練習後に、二日間の練習を終えての感想を秋山先生にお伺いしました。
「いろんな大学のオーケストラや芸大のオーケストラ(の指揮を)をやってきたんですけども、びっくりするほどみんな集中力が良くて、ぐんぐんまとまりが目を見張るほどいい具合に進んだので、大変嬉しく思っております。本番楽しみです。」
という大変嬉しいお言葉をいただきました。
(こちらをお話いただいている様子はYouTubeに投稿しています。)
https://youtu.be/uf16cFCVtMA
2日間を通して、大変実りのある時間でした!
11月末にある次回の本指揮練まで、また練習に励んでいこうと思います。