「バクチ打ち」がイノベーションを潰した

株主もステークホルダーもアイデンティティとして、バクチを打っています。だからと言ってバクチ以外で稼げる手段が思い浮かびません。

バクチを打つものにとっては「すぐ美味しい、すごく美味しい」かどうかが打つ時の判断でありまして、バクチ打ちにとってはニッチで支配率の高い市場というのは、「見込みが少ない」から美味しくないのであります。

研究開発費に資本を回すくらいなら、「将来性が低い」と還元を増やせと物言う株主は言いますし、株主でなくても銀行なら融資したお金をすぐ返して欲しいし、ローンや信販ならローンを返して欲しいと言います。手数料をつけて。余ったお金があるなら、税金を払って欲しいと公的機関は言うし、債務を返済してほしいと債権者は言います。

新しい提案、それが伝統的に水と油の関係であったり、飛び地なら「関連性が低い」と却下されます。

それでは予算を抑えて作ることが出来たらどうでしょう?構成が費用回収の完了した、あるいは遂行された構成なら?それは「付加価値が低い」「デフレを招く」と言うのがステークホルダーです。または「模倣性が高い」と却下します。その模倣で利益を取得しているのが音楽や模型の世界ではあるのではありますが。

そうして、身長175~185cmの人に合わせた仕様の自転車を作っている会社やゲームを遊ぶためのパソコンを作っている会社に先を越されます。ゲームに限らなくても「インタラクティブPC」と名前をつけてインタラクティブなアクティビティのためのパソコンを販売してみてもいいのに。どうせ税金のために学生の需要が前提で「鏡に向かってニコニコするなんて気持ち悪い」としか思わないでしょうけど。

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