上半期イチ震えた!浅田真央アイスショー「Everlasting33」
4月にドキュメンタリー番組でこのアイスショーを知り、勢いでチケットを取りました。
人生初のアイスショーに、25,000円(S席)
現役時代大好きだった真央ちゃんが目の前で見られるとはいえ、だいぶ思い切りました。
行くまでは本当に良かったのか?とリセールに踏み切るか迷いはあったものの、
結果、元を取るどころか、
「人生捨てたものじゃない!まだ知らないこんなに感動するエンターテイメントがあるじゃないか」
とまで思わせてくれたので、このレビューを書くことにしました。
Everlasting33の概要
浅田真央が総合演出を手掛けるアイスショー。2017年に競技生活を引退してから3作目となり、劇場にスケートリンクを設置し、オーケストラの生演奏で届ける新たな試みとなる。<2024年6月2日(日)〜6月16日(日)立川ステージガーデン>
今回のアイスショーの魅力はココ!
今回のアイスショーは会場ありきで作られている。
真央ちゃんが、この立川ステージガーデンを見に行った時に大変気に入って、ここでやる!と即決したそう。
1. すべての演技が正面から見られる
今回は、演劇やコンサートに使われる会場にスケートリンクを作ったため、既存のステージだけでは広さが足りず、客席まで迫り出す形態になった。
普段のアイスショーが行われる会場は、たいてい楕円型で360°から演技が見える。
(ある意味、360°すべてが正面になる。)
つまり、自分の席の反対側でジャンプやターンをしていて、「正面から見えないし、遠い!」ということが生じる。
対して今回の会場は、ステージの横または前方にしか席がないので、必然的に正面が固定される。
実はアイスショーにしては珍しく、見せ場が全部正面で見られるなんて、超お得!と思った。
2. 近くで観るからこそ体感できる迫力
会場のもう一つの特徴は、スケートリンクの大きさで、国際規格の半分ほどしかない。
稽古場のリンクでは、カラーコーンで仕切って練習していたほど、出演者たちにも慣れない環境だ。
短い距離でスピードを上げなくてはならず、技術的にも難易度が上がっているようだが、観る側として、めちゃくちゃ迫力がある。
オープニングで幕が上がり、キャスト全員が一気にこちら側に滑ってくるシーンだけでも、鳥肌が立った。
自分の席からの景色はこんな感じ。
リンクを仕切る壁もないので、より近くに感じる
スピンやジャンプ、しっかり肉眼で見ると、神業にしか見えない。
(しかも片足1.5kgほどあるシューズを履いてやるなんて、アンビリーバブルでしかない。)
3. 一番の見せ場「エアリアル」
前半の山場にやってくる、真央ちゃんと柴田嶺によるエアリアル。
普段のスケートリンクには設置ができない、エアリアルティシュー(布)やリングを使って、本格的な演技を披露する。
地上5mの高さで命綱なし、ラストは二人が腕で支え合ってトップまで昇る姿は息を呑んだ。
楽しい、美しいだけではない、呼吸を忘れてしまうような緊迫した場面もある、本当に多彩なエンターテイメントを追及したショーだった。
やっぱり真央ちゃんは凄かった!
スケーティングの滑らかさや軽やかさ、無駄で無理のないキレのある動きは、全然衰えていなかった。
ダブルアクセルもガンガン飛ぶし。
それに、前述のエアリアルに加え、タップダンスも披露した真央ちゃん。
むしろ、表現の幅を広げて、現役時代よりもレベルアップしてるんじゃない⁈と思うほど。
現役時代から変わらない挑戦する心。
その原動力は、過去の自分に負けたくない、だそう。
ほぼノンストップ2時間のショーで、真央ちゃんの出演する演目は11(31演目中)。
休憩があるとしても、恐ろしい体力だ。
ショーに向けて、平日は5時間の練習をこなし、通し練習は30回にも及んだ。
そのストイックさ、こだわりはやはり才能だろうなと思う。
ショーを観ながら、私の大好きなエンターテイナーをふと思い起こした。
同じく幼少期から歌とダンスを磨いてきた、三浦大知くん。
彼のライブは、毎度前例と期待値を超えてくる。
これでもか、というくらい限界に挑戦している。
生まれながらの才能に甘えず、努力を惜しまない姿、スケートやダンスを楽しい!と思った初心を忘れないところも重なる。
二人とも体力お化けで誰よりもストイック。
今回のショーでは、真央ちゃんの心意気に一番感服したのだ。
私の勝手な先入観だが、アイスショーって、エンタメ要素が強めで技術面は二の次なのかなと思っていた。(近くで触れ合えるファンサービス中心⁈)
今回初めて観て、アイスショーは、高い技術を保ちながら、競技のような制約がないので、より伸び伸び曲の世界観を表現できるのだなと知った。
スケーティングも、振付も、演出もトータルで楽しめた。
おわりに、9月に映画館で上映されることが決定したようです。
気になった方は、ぜひ劇場で鑑賞されることをおすすめすします。
詳細はこちら
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