夜バラ
(私)
星々が人々の瞳を魅了する 夜更け
かすかに 香づいた冷気が
そっと 通り行くでしょう
(・・・一度・・・もう一度・・・)
乙女は髪をなびかせ 私を見つめ
私は横目で 嫉妬を見るでしょう
闇に黙す 高貴な深紅よ
※
(夜バラ)
暗闇が 私の麗しさを遮る 夜更け
人々は 夜空を見上げ
星々に 魅了されるでしょう
それでも 闇よ
私の全てを遮ることは 許しません!
さあ 夜風よ
女王の香りを 運んでお行きなさい
(・・・一度 ・・・ もう一度!)
※
(乙女)
星々が私たちの愛を飾る 夜更け
嫉妬に駆られた 夜バラが
その香りを 漂わせるでしょう
(・・・一度 ・・・もう一度)
夜バラよ、
彼の視線を 私から逸らさせたのですから
夜明けには あなたを摘み取りましょう
私は 彼とあなたの香りを楽しみ
視線を逸らせた 償いをするのです
さあ 花の女王よ 潔く
萎れずに 私たちの愛の犠牲となり
最後まで その気品を保つのです!
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美しい花々や自然に思いを寄せて
500円
美しい花々や自然に思いを寄せて書きました。皆様の思いに重なり 一時の安らぎや共感が得られる事を願っております。
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