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あなたを待っていた 冬の日暮れ 暗闇に 優しく 白く 淡く ふわふわと 降り始める小雪 しんしん と 身体は 冷え どんどん と 心は 脈を打つ 悴んだ手に 掴まれたラブレター 中に 無駄な言葉は 何一つない しんしん と 身体は さらに冷え どんどん と 心は さらに脈打つ しんしん・・ どんどん・・ しんしん・・ どんどん・・ あなたが来る道を 暗闇の先まで 真っ直ぐに ただ 見つめ続ける しんしん・・ どんどん・・ しんし
夜空を見上げ 星を結び あなたを 描いた 最後の 電話をかけた りんりん ・・ りんりん ・・ あなたは 電話を取らなかった それが あなたの答えだった 私は その答えを受け入れて その地を 旅立った・・・ (数年後・・・) あなたからの電話が鳴った りんりん ・・ りんりん ・・ 私は 電話を取らなかった それが 今の私の答え 心に 嘘はつけない・・と ただ 互いに それだけだった と悟った・・・ (その夜・・・) 異国の夜空を見上げ