文スト120.5話&121話感想
お疲れ様です。ヤングエース本誌の文豪ストレイドッグスを読みました。
前回の感想を書くのサボったんですけど(そのためダブル感想回)、あれを読んだ直後(私は何を言うべきなのか……)と考えていたら一瞬のうちに2ヶ月が経っていて、だいぶ怖かったです。言い訳です。すみません。
以下、ネタバレ注意です。よろしくお願いします。
改めまして、120.5話のほうから。
読み返して初めて気が付いたんですけど、話数が小刻みの回ですね。今まで話数に注意を向けていなかったので「へ〜そんなこともあるんだ」みたいな気持ちなんですけど、もしかして私が知らないだけで小刻みの回は今までにもあったりしました?ちょっと今、確かめる気力はないんですけれど。
この回のあと一月休載が挟まったので(なのでnoteも2ヶ月ぶり)、だいぶ前に読んだ気がしますね。
というかこれ読んでる人はとっくに本誌を読んでると思うんで率直にいくんですけど、あの、福沢さんがその 死んだんですよね。この回で。
明け透けに言うと、私がこの回の感想をすぐに書けなかったのもそれが原因だったりします。探偵社員のみんながバタバタと倒れていく中、とっくの昔に覚悟が出来ていたとはいえ。(ちなみに私は文ストの登場人物の中で福沢さんが一番好きです、対戦よろしくお願いします)
単に精神的にショックというよりも、本当に文字通り「何を言うべきなのか
わからない」みたいな気持ちでした。
ここらへんの覚悟もまあ人によると思うんですけど、社員たちがこんなにも命を落としていること、ああいう異能を持っている福沢さんが気付いてない訳ないと思ってて、で、そんな状況に置かれた福沢さんが長時間じっとして居られないことは明白だったので(福地さんのことだってあるし)ドスくんに対峙することも、その末あっさり死んでしまうことも、冷静になれば全くびっくりな出来事ではなかったんですけど……。ていうか、社員や親友が死んでるのに福沢さんが生き延びるイメージのほうが湧きませんし……。それでも何を言っていいかはわからなかったんですけども。
ていうか急に気になってきたんですけどほんと与謝野さんって何処にいるんですかね今?社員や福沢さんの死に方からして与謝野さんの異能で蘇生は望めなさそうなのでそういう意味で気になっている訳ではないんですけど、空港作戦以降所在が不明で(アニメでは一瞬映っていましたね)気になります。意味があるのかな?
なのでちょっと福沢さんが死んだこと以外記憶があまりにも朧げです。なんにも覚えてない。記憶が飛んでしまった。
それにしても空港に顕現したあとのドスくんはお喋りですね。アニメ以降の回は殆どドスくんの演説回みたいな印象があります。
まあ、行き過ぎた善って確かに万人の支持は得られませんよね。一対一でさえも度が過ぎた善人って気持ち悪がられますし。というかそこまでの大きい善を人は信じられないのかも。
ここでドスくんの目的が明かされました。この人、なんだかんだで平和の為に動いていそうで、そうじゃなさそうで、一周回って実はそうなのがマジで怖いです。
福地さんが一手に担おうとした「人類の敵」という役割を、「異能者」に負わせようとしている、という理解で正しいのでしょうか……?確かに福地さんの計画よりもライブ感があってみんなきちんと異能者を憎めて、しっかり団結できるかもしれませんが……。確かに善意が原動力ではない分、嫌な希望は見えますが……。
ただこれ不気味なのがドスくんだって異能者なんですよね。異能者を人類のために捨て石にしようとしている張本人が異能者って、めちゃくちゃ壮大な自己犠牲にも思えるんですけど(それに巻き込まれる異能者が多数いるとはいえ)福沢さんの言う通り「なんでそこまでするのか」意味不明すぎます。あくまで異能者の側であるドスくんがどうしてそんな破滅に向かうような計画を立ててまで人類を平和に導こうとしているんでしょうか。ドスくんの境遇から理由がいくつか想像できなくはないんですけど、どれも想像の範囲を出ませんね。
ここで福沢さんが死……死、死ぬ?というより、みんな消えているから絶望なんですけど……。死に方?消え方?が特殊ですよね。
這いつくばってる場合じゃねぇ!!裏頁を取り戻すんや!!と敦が奮起(?)したところでこの回は終わり。ふ、福沢さん……。
というか私はさんざん社員が社員がという話をしておきながら、実際ドスくんと対峙した福沢さんが福地さんの話しかしていなくてそこに少ながらずびっくりしたのもありました。と、今思い出しました。
というかこれも書いてて思ったんですけど、ここで福沢さんが社員の話しないのって頁以外に蘇生の希望があるから(もしくは実は死んでいないから)とか、あるんでしょうか。福沢さんって弁が立つほうではない上にそもそも搦手が得意な人ではないので、嘘をつくのではなくてあえて社員の話を避けることでドスくんを欺いた?可能性はあります。文ストってどんでん返しが多いので、全くありえない可能性ではないのかな。ただ私がずっと福沢さんのことを考え過ぎていて自分にドン引きしてます。
ここから121話に突入します。なんやかんやで神人がふたつ?ふたり?もいて、なんかもうてんやわんや。敦でなくても絶望するスケール感です。一体ここからどうしろと。
敦くんにこの裏頁、あげちゃおっかな〜^^という素振りを見せた直後に無残にも頁は破かれてしまいます。一連の流れが最悪だ。コレ、普通に虐めです。
なんかドスくんって巨悪の一面もありながらもシンプルに性格が悪いんだなと思いました。いやまあこんな小芝居にいちいち騙される敦も敦なんですけど、こちとら仲間が目の前で何人も死んでるのでメンタルがボロカスの主人公なんです。
敦からしたら(私たち読者からしても)これが皆が生き返る唯一の希望なんですから、どんなに馬鹿馬鹿しくても手は伸ばしちゃう訳で。辛くなってきた。敦と探偵社員の人たちが美味しい焼肉食べてるところとか見たいです。
「それが見たかった」←そ、そんなに?敦虐めに対するバイタリティがすごい。彼の何がドスくんをそうさせるんだ。
囚われの身だった芥川がここでピンチ。最後に芥川を見せしめにしようとするあたり敦と読者虐めに余念がありません。文ストはこの人たち二人がいれば全部解決するみたいなところありますからね。
探偵社に希望はないみたいなこと言ってますけど、一応最強の男である乱歩が生死不明(乱歩が生死不明ということは生きているということです)なのでもうちょっと前向きになってほしい。確かにこんな激ヤバ存在の前ではあまりにも軽い命に思えるかもしれませんが。
ここで久々の(脳内)太宰がイン。私は普段わん!とか読んでて麻痺してるんですけど、作中だと太宰(本物)と敦ってしばらく対面していないですよね。
ここ、この脳内太宰が訴えていること、BEASTの敦の精神状態そのものじゃないですか?読んでてかなりびっくりしました。全てが怖過ぎて逆に落ち着いているように見えるBEAST敦……。
これを本編の太宰が本編の敦に訴えるのって違和感すぎるんですよね。BEASTの敦はそうやって恐怖で常時怯えながら首輪で異能を抑え込んでいて、健全な状態とは程遠かったので。みんな「ん?」ってなったと思いますけど。
敦も何某かの違和感があったのか……。私はこの脳内太宰の正体は、「院長」かはたまた「白虎」の二沢だと思うんですけど、流石に前者が濃厚かな。敦が気付けるってことは、敦の知ってる人か言葉が鍵になったってことですもんね。あと白虎はだいぶ前に敦と和解してた感じなんで、こんな厳しい態度のイメージはないので。
それでいくと「人を救え」ですから、「誰も救わぬものに生きる価値はない」と敦に教え込んだ院長……自身というか、正しくは「敦の中から消えない院長」でしょうか?加えて、恐怖で恐怖を制するという考えもなるほど院長らしいです。BEASTでは憎まれるべき悪として望んで敦に倒されていましたからね、この人。
そうなると、どうして敦は太宰に院長を重ねていたのか……。もっと前は呪いみたいなイメージでしたけど、太宰の形をとっているということは院長(の教え)は敦にとってすでにマイナスの存在ではないということだろうか。
ここらへんの機微はちょっと自信ないんですけど、私は院長かな!!と予想しておきます。
あとこの口ぶりからしてやはり社員と福沢さんや燁子はまだ生きている……は流石に厳しいか、裏頁意外で蘇生のような希望が残っているものと見えますね。
私の予想(というか妄想)としては、みんなの死に方(消え方?)がヒントで、これだと肉体に対する与謝野さんの異能が効かないと絶望していたんですけど、むしろ逆で「消えた」、もっと詳しく言うと「神人に吸収された」からこそ、神人を倒せば消えた皆が元に戻る希望があったりするんじゃないでしょうか?流石に単純な展開すぎるかな。でもまあ少年漫画っぽくていいと思います。福地さんはどうにもならないと思いますけど。
あの消え方、物理的なダメージが決定打ではなくて恐らく異能(概念)に肉体(物体)が変換されたというか一体化したというか、とにかくそんな感じだと思っているので、あの剣をどうにかこうにかすれば逆にどっちも物体化することも可能なんじゃないでしょうか?これだと異能も物体化しちゃうことになりますが、どういう状態であれ、とにかく触れる物として肉体が戻ってくればこっちのモンな気がします。みんな消える前はギリギリ生きてたし、与謝野さんがいるので。自信はないけどそういう線でお願いします。じゃないとみんな死ぬ。
今回はここら辺にしておこうかな。まさか脳内太宰でひと展開あるとは思っていなかったのでびっくりで楽しかったです。来月も楽しみ。武装探偵社の明日はどっちだ!!