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やっぱりハードルは甘くなかったという話

みなさまこんにちは。

ハードラーおじさんです。


1.久々のハードルレース

先日、22年ぶりのハードルレースに出場してきました。
今年の5月ころから「もう一度ハードルを跳びたい」と思い、5か月かけて準備してきた本番。県民スポーツ大会(去年までは県民体育大会という名前)です。

今回は「成年少年共通 110mJH」に出場ということで、ほとんど周りは高校生、のなかに、ポツンと中年男性が混じる、という構図でのレース。

結果は、向かい風2.7mで、19秒70。

5台目までしか3歩で行けず、後半5台はインターバルを5歩で走ることになりました。一応、M40の県マスターズ記録よりは少しだけ早かった(M40 マスターズ県記録は19秒82)形ですが、それでも私が8台目を超える頃にはほかの選手たちはゴールしている、という辛い結末となりました。

2台目で既にこの離されっぷり。

今回、県民スポーツ大会なので、年代別競技もありました。男子40代100mにエントリーするか、高校生に交じって110mJHにエントリーするか、エントリー締め切り直前まで迷いました。結果的に、持ちタイムから換算すると、40代男子100mだとそれなりに良い勝負ができていたような感じでしたが、それでも今年110mJHに挑戦できてよかったなと思います。

高校生たちと一緒に走るなんて経験、おそらくこれからの主戦場であるマスターズではなかなか経験できなかったでしょうし、なにより100mにでていたら「もしハードルに出てたらどうだったかなあ」というもやもやを抱えながら終了後もウジウジ考えていた可能性が高いからです。

2.41歳の挑戦は、ここで一区切り

春先から少しずつ走り始め、出張先にもランニングシューズを持参し、昼休みにも業務の隙間でプランク(腹筋)をし、プロテインを飲む生活で仕上げていったこの半年で、体重は約10㎏、体脂肪率は4%ほど落とすことができました。

が、高校生たちと並んだ時の体形の違いはまだまだ明確でした。(そりゃそうか。)

ゼッケン4番がワタクシ。シャツを出しとけばよかった。笑

それでも、自分が高校当時にお世話になっていた先生方から声をかけていただいたり、かつてのライバルたちが指導者になっていて、励まされたり、からかわれたり。本当に楽しい時間でした。

今年の残りのシーズンは、タイミングが合えば100mに何本か出場しようと思いますが、本気で調整してハードルに挑む大会はこの一本、と決めていたので、ここからは来年度42歳シーズンへの準備期間、という位置づけになります。

今年はそれぞれ100mが13秒1(-0.1)、110mJHが19秒70(-2.7)という、一応の記録が出たので、来年はそれぞれの記録更新を目標にやっていきたいなと思います。

目標としては、100mが12秒5、110mJHが17秒0という感じです。

おそらく110mJHで10台すべて3歩で走り切るためには、少なくとも100mで12秒台前半、理想としては11秒台の走力が必要になります。今回、110mJHに本気で挑んだからこそ、いまの自分に足りていないものがクリアになりました。

3.この期間で得たもの

マスターズ陸上と本気で向き合い始めて、いろいろと考えることが多くありました。私の仕事は1,000人ほどの組織の経営がメインの業務になりますが、経営という仕事の難しさは、アウトプット(どれだけ頑張ったか)が、アウトカム(成果がどれだけ出るか)に直結しないということにあります。

一方で、陸上競技は、アウトプット(練習時間・量・質)が、アウトカム(体型・体組成・タイム)に繋がりやすいもの。

この半年間、少しずつ積み上げていったことで、当初小さくしか出られなかったSDは、比較的大きく飛び出せるようになり、当初高くて突っ込めなかった0.991mのハードルにも、正面から全力で突っ込めるようになりました。

ゴール直後の表情。我ながら楽しそうに走っている。

「頑張った分だけ、結果が出る」わけではないのが、社会人としての仕事の大きな壁です。この壁に何度も立ち止まりそうになりながら、それでも自分と仲間を信じて仕事に向き合い続けるために、自分の中でもう一つのチャレンジを並行して持つことの意味は大きいと感じています。

また、陸上競技場で同世代の仲間たちと一緒に練習するというのも、幸せな時間でした。40歳を超えると、それぞれ職場での責任も大きくなり、お互い仕事を最優先に置きながら、隙間時間で早くなるためのトレーニングを頑張っています。そんな仲間たちとグラウンドを駆ける時間だけは、仕事や家のことをいったん脇に置いて、自分の心と身体に集中できます。(それでも仕事の連絡は都度入ってきますが。)

この夏、22年ぶりに本気で陸上競技に向き合い、改めて走ることの素晴らしさに出会いなおすことができました。

同時に、この陸上競技という文化を今に至るまでずっとつないでくださった先輩方や、大会の運営、協会運営に尽力しておられる皆様への感謝の気持ちが湧いてきます。

さあ、今日からまた来シーズンに向けた日々が始まります。仕事と、家庭と、陸上競技。バランスを取りながら、しっかりとこの人生を楽しんでいこう、と、改めて思っています。


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