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AIC体験記-「水稲栽培」の楽しみ方と将来について-その1-田植編

田んぼ

 こんにちは、ケントと申します。第2回目の記事になります。今回は「水稲」をテーマに書いていきたいと思います。「え?水稲って何(。´・ω・)?」と思う人も居ると思います。田んぼで育てる稲を「水稲」と呼び、畑で育てる稲を「陸稲」と呼びます。この場では、農業専門の記事を執筆しておりますので、あえて「水稲」と呼ばせていただきます(。-`ω-)キリッ。

日本の水田状況

 日本における水稲作付面積は、1950年代は313万haでしたが、2020年には140万haに減少しています(下図参考)。原因としては「低利益」「高齢化」「米の消費量の減少」等の様々な理由があります。生産者も「主食米(人間用)」から「飼料米(家畜用)」に切り替えるなどの対策を行っています。しかし、日本人の原風景である「水田」は時代の流れとともに失いつつあるのが日本の現状です。今回はAICで主催する「田植体験」に参加させて頂きましたのでレポートしていきたいと思います。

無題

農林水産省 統計情報部の公開資料から引用
農林水産省ホームページ: http://www.maff.go.jp/

【用語の解説】
作付面積: 田畑に作物を植え付けた面積
1a(アール)=100㎡ 、1ha(ヘクタール)=10,000㎡、東京ドーム1個=4.6ha

AIC横浜圃場について

 AIC横浜圃場は最寄駅の「長後駅」から徒歩15分ほどの場所にあります。水田、畑がバランス良く点在し、「長後小学校」「長後中学校」「藤沢総合高校(旧:長後高校)」と学校も揃ってるため、アニメの舞台になってもおかしくないような風景が広がります。ここで長後の歴史について少しご紹介したいと思います。

 【長後について】
・高座郡の長である「長郷」が変化した「長後」が由来
・「小田原」「大山詣」の宿場町として繁栄、周辺の農村の中心地だった

え?なんで?そんな詳しいのかって?私の実家が「長後」だからです(笑)マイファームさんとは色々とご縁があるように感じます。

水田圃場の様子

さて、実際の圃場はどんな様子を見ていきましょう。横に長く縦に短いので人力田植に向いている圃場です(下図参照)。

図1

【耕種概要】
面 積: 七畝(ななせ)210坪
田植日:2021年6月13日(晴天) 
品 種:さとじまん

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開始時間になり土手に集合。多くの参加者が集まり非常に盛況なイベントでした!!植え付けるのは、神奈川県品種の「さとじまん」です。コシヒカリよりも一粒が大きく、もちもちとした触感が特徴の品種です。

田植作業開始

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田植前の田面です。少し「ノビエ」が散見されましたが、稲の成長とともにそれも見守っていきましょう(^ω^`)

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少しずつ前に進んでいきます。人生も田植も一緒ですね~。

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少し列は乱れているかもしれませんが、人が植えたからこその味があると私は思います(前向き思考)。

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最後の列を田植えをして作業終了です。人数もいたこともあり、作業時間は1時間半ほどですね。

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最後に記念撮影をして終了です。参加者は非日常を味わえて満足をしている様子でした。私も久しぶりの田植に参加できて楽しかったですね。

今後の予定について

 定期的に圃場に観察に行き、発生した雑草や害虫、稲の成長の様子をレポートしていきたいと思います。冒頭にも記載しましたが、水稲の状況は厳しい物です。しかし、「非日常」を味わいたいという非農家の方々は多くいます。そういった方々に田植を経験できる場を提供するビジネスモデルの構築は需要があると私は強く思いました。次回のレポートもお楽しみに!!

ケント

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