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バイトはサイコー 〜ハンターライターの狩猟暮らし〜

こんにちは、ハンターライターのふじわらゆうきです。

最近、有機農業を営む農場でバイトをはじめました。ぼくは昭和生まれの人間なので、「42歳にもなってバイトだなんて」って思われるのを少なからずビクビクしつつも、本音レベルでは「バイトっていいよなぁ」って思っているので、隠さずに言うことにしています。まあ実際に「最近バイトしてるねん」と同世代の友達に言うと、明らかに「こいつ食えてないんやな」という感じを醸し出し、ふつうを装いつつも隠しきれない苦笑いを噛み殺したような表情になります(笑)親世代に「最近バイトしてるねん」って言うた日には、「嫁も子どももおるのに、大変やなあ、大丈夫かいな」と心配されてしまいます。かくいう自分も、ライターとして独立したての頃はライターでは食えないのでアルバイトをしていて、でもバイトをしていることは人には隠していたものです。なんで隠していたのか。それはその当時の価値観では「ライター1本で食えないと一人前じゃない」という思い込みがあったからです。だって芸人さんを見ていても、もうバイトしなくてよくなった、っていうことをめでたいものとしているじゃないですか。あの感じで、ライター1本で食えなきゃダメだろうと思っていたんです。
ところが人って変わるもんで、今ではライター1本だけで食うことに執着してたらダメだろうなって思います。もちろん他のライターさんにはそんなこと思いません。あくまでぼくがぼくに対して思っているだけです。
シンプルにライターだけに固執していたら、ライターの仕事がなくなったときに、何もなくなってしまいます。ライター仕事がなくなっても、いくつか収入源があるようにはしておきたいところですよね。そのレールが、僕の場合は投資とか株ではなく、手に職を増やすってことをイメージしています。ライターという手に職。猟師という手に職(今は収入ゼロに近い)。他に何かやりたいことあるかなと考えたときに、野菜をもっと上手に作れるようになりたいなと。たしかに最近ライター業も以前に比べて暇になってきていたところで、ちょうど時を同じくして友人から紹介してもらった有機農業の農場でバイトをすることになったんです(バイトをはじめたと思ったらライター業がまた忙しくなり、なかなか難しいもんだとも思いながら笑)。ただ農場でバイトしているからといって新規就農するのかというと、そういう考えではなく、食べ物を作れるようになっておく、というのが目的であり報酬です。お金という報酬もとても大事ですが、食べ物を自分たちでまかなう、というのもとても大事な報酬です。
そもそも、「バイト」ってなんでしょうね。まあ、雇用形態の呼び名か。でも一般論的にみると、「本業ではないもの=バイト」っていう感覚ではないですか?なんというか非常に、バイトというものが格下に見られてませんか。
むかし舞台設営のバイトをしていたことがあって、いろんな演劇やコンサートの会場を設営していました。そこではバイトの人は「バイトくん」って呼ばれます。大道具の人が「おーい、バイトくーん!3人こっちきて」みたいな感じで呼ぶと、ぼくらバイト君は「はい!」っつってダッシュで手伝いにいくんです。それですげー怒られるんです。でもそのなかに「スーパーバイト君」ってのが必ず数人いて、めちゃくちゃ仕事ができるんです。で、そのうちに正社員になってるんです。そう、バイト君がサナギだとしたら、正社員は成虫という位置付けです。でもいくら仕事ができるスーパーバイト君でも、正社員になりたくない人もなかにはいますよね。でもなぜか仕事ができるバイト君は、やけに正社員になれなれと言われます。雇う側からしても、ずっとバイトのほうが高くつくんかなぁ?もしそうであれば、バイト君のほうが高給とり、ということになるのでしょうか。
学生の時なんかは、そういう見方で「バイト」を捉えていたように思いますが、今はなんとなく違う感じです。フリーランスという立場からなのか、ライターも農場バイトも並列にならぶ「仕事」っていう感覚。今って会社でも複業OKのところが多くなってきてるし、もうしかしたら多くの人がこういう感覚なのかもしれませんね。ライターでも農場バイトでも得られる報酬は「日本円」です。お金です。同じなんですよね。さあ、何を書いているのかよくわからなくなってまいりました。
まー、というわけで、いろんなやりたい仕事をはじめて、やりたいことをやれるようになり、やりたいことで食べていけたら最高だよね、だからバイトをしてることは恥ずかしいことじゃないし、その道1本でやらなきゃダメだ、みたいな感覚はもういいんじゃない?という回でした。体動かして、汗かいて働くの、今はすげー楽しいです。

100mの畝にハクサイを植えまくる。
汗かいて、水のんで、働いてるって感じ!

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