一生涯着ていける究極のジャケット!『ファッションセンターいまさら』その⑩
I was born to wear this !
前回メルカリで紆余曲折しながらも手に入れたツイードジャケット。
およそ40年前のもので、ブランドも消失している古着を4万5千円で購入したと言うと、どうかしてない?と言われる。
自分でも実物を見ても触ってもないメルカリの商品だし不安はあったが、なにしろ80年代の「WAY-OUT」、かの赤峰幸生氏の全盛期の逸品。
間違いないだろうと惚れに惚れ込んでの購入であった。
購入したタカランショップさんからも
と、送付後の取引メッセージが届いた。
今回のWAY-OUTにJ.PRESS、NEWYORKERの他にKENTのハリスツードまでお持ちなの💦 とそっちの方が驚いたけど、結果心配無用でした❗
初めて袖を通した時震えました。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
たかが洋服、しかも古着でこんなに感動するとは思ってもいなかった!
まるでオーダースーツのようにフイットして、昔から着ていたような感覚で、もう何十年も礼服ぐらいしか着てなかったのに馬子にも衣装!
確かに昔は営業マンではあったけど、今はスーツは持ってなくて、しかもスーツって着てないと七五三みたくなるというのに・・・。
ハリスツイードとは
阿部寛や高橋克典と同い年ではあるがさすがに顔は同じぢゃないので💧
けどどうっすか? 似合ってると思いません?
自分で言うのはなんなんですが(ノ∀`)アチャー💦
最近ツイードジャケットの定番インナーは黒のタートルネックだそうです。
んで、左はご存知スヌーピーのトレーナーに羽織ってみました。
真ん中、Mr.VANのボタンダウンにWAY-OUTのシルクのネクタイ。
Mr.VANは近所のヨークマートの衣料コーナーで。ネクタイはメルカリでw
右はユニクロのボタンダウンに、見えないけどボートハウスの白T。
パンツは全部OUTDOORの安いストレッチジーンズです。
昔通販で買っておいた夏用の礼服を急遽着ることになったが裾上げしていなかった。アイロンも持ってなかったから、営業の途中で「かけはぎ」の看板が出ていた民家に持ち込んだ事があった。関西では「かけつぎ」と言うみたいだけど、洋服の補修してくれるお店のことです。
おばちゃんが手際よくまち針で裾を固定してミシンに持っていき、ものの10分で仕上がったんだけど、会計の際おばちゃんが、
「アンタ、この礼服やスーツは安もんだけどシャツだけは高級ね。」
と、屈託も忖度もない言葉をかけてきた。
思い当たるフシはあった。
「わ、わかります?」
「わかるわよ。この道何十年もやってんのよ。袖や肩周りの縫製やら仕立て見ればその辺のシャツじゃないってわかるわよ。」
その時オレが着ていたのは海外旅行のお土産にもらったGUCCIのドレスシャツだった。くれた上司は、営業マンは身だしなみが大事といつも言っていた。見る人が見ればわかると。た、たしかにこんな普通のおばちゃんに💦
スーツやブレザー、ジャケットの類はもう15年ほど着ていない。
洋服なんて安くて似合えばそれでいいと思っていた。
おんなじ写真で申し訳ないが、たとえば赤丸の部分を見てほしい。
ヘリンボーン(ニシンの骨)柄のつなぎ目に違和感のない縫製。
いせ込みもしっかりしており、ラペルもきちっとしている。
素人目に見ても仕立てのしっかりしたジャケットだと思う。
英国では親から子へ、子から孫へと100年着れるとも言われるハリスツードのジャケット。来年還暦のオレはあと20年は着ると思う。
だとすると4万5千円のこのジャケット、1年で2250円である。
毎年安い服に2千円以上使ってると考えれば安いのだ。
しかももう手に入らないWAY-OUTのジャケットである。
ブランド物が全て良いわけじゃない。
良いものだからのブランドなんだと思う。
素材に生地にデザインに縫製、仕立てにこだわった至宝の一着。
I was born to wear this !(オレはこれ着るために生まれてきた!)
まさにそんな気分になる一着に巡り会えました。
ただ残念な点がひとつ・・・
今から夏なのでツイードの季節まで半年待たなくてはなりません💧
次回に続く(人´∀`).☆.。.:*・゚