第1回広島SDGsコンソーシアム研修会ー参加者の感想集ー
ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
本日は、7月31日に開催した、第1回広島SDGsコンソーシアム研修会にご参加いただいたみなさんからお寄せした感想を、抜粋してご紹介します。
今回は、教職員の方々の参加が多かったですが、日本に限らず、バングラデシュやタイなどからの応募があり、研修会について幅広く知っていただけたこと、心から感謝を申し上げます。
〜研修会の感想〜
未来の教育について関心が高まりました。
今後の学校教育の在り方を考える機会となりました。現場が変わらなければ、と思っていても、なかなか変われない現状もあり、現場の先生方も、やることが多すぎてそこまで手が回らない、と言う話をされます。しかし、今回の実践と同じ事はできるわけがありません。地域性の違い、そしてその時の子どもたちや保育者・教育者の違いにより、できることが違うと思います。ローカライズしていくこと、クリティカルな視点を持つことを意識し、現場と協働しながら取り組んでいけることを考えたいと思っています。また、子どもたちのエージェンシーもありますが、保育者・教育者のエージェンシーもあると思います。そのことを考える機会にもなりました。ありがとうございました。
直接の仕事に関わりがあるからというより、現在の日本の高等教育におけるSDGsやESDの背景的な様子を知りたくて参加しました。白井さん、藤原さんの両名の取り組みは、教育の本質的な質を高めるための貴重な資産だと感じました。OECDが設定したEducation 2030はあくまで各国がリフレクションツールとして使う目安的なものであること、「探究」に正解があるのではなく、一人一人(教育現場では教師)が自分なりの「探究」を探り実施していく中で深まっていくこと、などテキストを読むだけでは感じ取れない大事な部分をお二人から伺うことができて、教育の展望に希望が持てました。ありがとうございました。
研修によって今の教育の目指す方向性が明確になった一方で、では自分はどうするべきか?何ができるのか?が少しぼやけてしまったように思います。研修で得た知識をどう生かすかについて対話できる時間があったら嬉しいと思いました。
教育がようやく一人ひとり子ども(人間)とその社会の未来の創造へと向かいはじめ,嬉しく思いました。白井先生のお話は,ご著書のとおり人間の学びと社会形成において基本的で明快な一貫したお話でした。とりわけ教育基本法,学習指導要領,「ゆとり」などに通底している日本の教育のすぐれた方向性を,エージェンシーという概念から提示いただきました。学力論争の認知的側面のみに翻弄されがちな狭隘な議論を超えたヴィジョンでありパースペクティブであると思いました。藤原さんのお話では,探究の裏テーマが「平等」ではなく「公正」(equity)であること。このことが社会につながる探究を生み,一人ひとりの成長を生むことを示していただきました。社会・文化・人間への公正さへの感性や志向,論理と思考,行為と試行,を協働的・省察的実践を通して,子どもたちと大人が創造していくことが大切だと感じました。広島大学附属高校の生徒さんの取り組みを通して広島の歴史と,原爆で亡くなられた方々の無念を感じました。思わず涙がでました。貴重な研修会を開催していただきありがとうございました。
現場での実践報告に加えて、白井先生と藤原さんという豪華ラインナップの研修会でよくこれだけのコンテンツを集めていただいたと感謝しております。途中休憩がもう少しあると、それぞれで消化も進み、次へのリフレッシュにもなったかと思います。いずれにしましても、大変すばらしい内容の研修会を開催してくださり、有難く思っています。
とても参考になりました。教育の最先端は企業人事やサービス創出や新製品開発などで必要となるチームワークに活かせると感じました。
また、「今後、SDGsやESDに関して、どのようなテーマの研修会に参加したいですか?」という質問には、以下のような記述がありました。(抜粋)
・具体的な活動(実践)の報告
・教育実践や教育政策に関連したテーマ。国際協力や国際政治に関連したテーマ。
・実際に子供たちが事業家になり、収益をあげ社会問題を解決するための教育方法など
・ 「Society 5.0」と「ESD/SDGs」または「コンピテンシー」の関係性についてのテーマ
・奇抜すぎてもわからないかもしれないのですが、普段気が付かないような視点が得られるような研修会に参加したいです。
・大学組織(経営)とSDGs/ESDについて興味があります。大学の研究者単位、先生単位では様々な取り組みが行われていると理解していますが、実際の大学経営に実践としてどう落としこんでいくのかが、SDGs/ESDでは大事なので、高等教育現場での現状やこれからを考える研修会があれば参加したいと思います。
・教育と環境、貧困、公平とは何か。
アンケートから、みなさまの視野の幅広さ・多様さに気づくとともに、今後の研修会の在り方について考えるきっかけになりました。
それぞれがそれぞれのペースで、学びを自分のものにしていけることが、オンラインで開催するメリットの一つだと思います。
今後も学内外、国内国外、年齢層や職種を問わず、幅広く興味を持っていただけるような研修会を企画していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。