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真の男は中世武士選書で享徳の乱を知る

よくきたな。おれは逆噴射聡一郎ではない。

この記事で使っている文体はこちらの逆噴射聡一郎先生をリスペクトしたものです。
再現性が低くて申し訳ない。
興味のある方は上記リンクでメキシコの荒野を感じろ。
おまえが女だからといって真の男にはなれないとか、女の先生が書いた本は真の男の本ではないとか、そうゆうことは一切ないから安心しろ

おれは時々関東室町についてのテキストを書いているが、おれの書いたものは誰にもほんきで読ませるつもりはない。それは既に第一線のバンデラスやダニー・トレホみたいな真の男たちが本物のほんを書いているからだ。今日は、そういった真の男が真の男について書いた本を紹介しようと思う。

『中世武士選書』は真の男が真の男を書いていくシリーズだ

おれは前に『図説 室町幕府』について、出版社が「その道の第一人者に、最新の研究成果をわかりやすく紹介してもらう、史料に基づいたきちんとした歴史の本」がコンセプトの戎光祥出版だと既にお前に伝えた。『中世武士選書』もその戎光祥出版が第一線のバンデラスやダニー・トレホである諸先生に執筆を依頼している。これはすごいことだ。

過酷なメキシコでは生き抜くための協力者を見つけることが大切だ。何も持たずに一人でサボテンとか生えた荒野へ駆け出せば、すぐに水がなくなってひからびるか、流れ弾に当たって死ぬ。
だが、そんなことにはならない。お前はすぐに力強いガンスミス……『中世武士選書』を書いた歴戦の男たちの手が自分の肩に置かれていることに気づくだろう。

「はじめに」で真の男は武器の価値を知る

最新の研究成果を出す『中世武士選書』シリーズだが、時たまダンジョンの奥のドラゴンが抱える宝めいて数十年前の名著が復活したりすることがある。『駿河今川氏十代』などだ。
これは昔のすごいブラックスミスが鍛え上げたすごい宝剣だが、お前が銃で早撃ち勝負をするときに剣を使おうとしたらあほだと思われる。
「はしがき」のすぐあと、3ページめに復刻であることがちゃんと書いてあるからだ。

他のシリーズだが「足利基氏とその時代」「北条氏康」も全編ではないが、あえて古い財宝を仕込んでいる。それが最新の銃なのか強力な太古のオーパーツなのか、それとも全然別の剣なのか。見分ける方法はシンプルだ。
「はじめに」(はしがき)に全てがある。分からなければ「あとがき」を読んでもいい。このタイプの本にあとがきのネタバレなどは心配要らない。
お前が確かめろ。

「本の『はじめに』なんて長ったらしい挨拶は読まないよ、スマートじゃないからね」とか決めつけてどうしようもないやつは早撃ち勝負で剣どころかポテトフライ度を振りかざしてメキシコの荒野でしぬ。

享徳の乱というタコスを生き抜く上で『図説 室町幕府』がお前を助ける

おれはいままで一つの事柄を知りたいと思ったやつには、本は一冊ずつで良いと思い込んでいた。たとえば「応仁の乱」を知りたいやつには本屋で山積みになっている「応仁の乱」をまず読めばいい、なぜなら出てくる言葉の一つ一つが濃い意味を持っており、複数の本を読むことを簡単に勧めるのはテキーラをいきなり何ショットも飲ませることに近く、きけんだ・・・おれはそう思っていた。

だが、真の男のためのバイブル『図説 室町幕府』で全てが変わった。これがあれば何冊かまとめて本を読んだ時でも、常にこの一冊がお前を助ける・・・ふくざつなメキシコの荒野でこれがあればお前はかすめ跳んでくるライフルの弾にも、サボテンの上から飛び掛ってくるボブキャットのアンブッシュにもテキーラの飲みくらべにも耐えられるだろう。

享徳の乱という戦いは、それだけではタコスの外側のトルティーヤにすぎない。その前後の永享の乱、結城合戦、すべてが始まった鎌倉府、京都扶持衆、掘越公方などのサルサやパラペーニョが渾然一体となった地獄だ・・・時には篠川公方なんてハバネロがお前をびびらせるかもしれない。
だがお前はもう、タコスの中身をいちいちつまみ出して調べながら食べる必要はない。みんな傍らに置いてある『図説 室町幕府』の見開き2ページで分かりやすく食べられるからだ。
室町時代と付いた本なら、お前はもう「えっなんか難しそう」とか身構えなくていい
全てを解決する銀の銃弾・・・それが『図説 室町幕府』だ。

真の男が食うべき3つのタコス――中世武士選書とは

じれったくなってきたお前はここで『これから享徳の乱とは何か、誰と誰との戦いなのか、そういう説明が始まって、なかなか本の紹介は始まらないんだ!きっとそうなんだ』と膝を抱えてソファに丸まり、スマッホンをいじって動画をザッピングし始める・・・だがその心配はない。

おれがどうこういうよりもこの3冊と辞書代わりの『図説 室町幕府』を黙って読んだほうがよほど解るからだ。順番は出来ればこの通りに読んだほうが良い。

・中世武士選書 26 長尾景仲 (黒田基樹 著)
・中世武士選書 24 上杉顕定 (森田真一 著)
・中世武士選書 34 上杉憲政 (久保田順一 著)

これはどれも書かれた当時のホットな最新研究を元に書かれている。お前がもし、室町時代なんて、今更新発見など見つからないと思い込んでいるとしたら、その時点で百個くらい間違いをおかしている。

新発見史料が今でも数年おきに出てきたり、忘れられていた史料が再び日の目を見たりする。お前が冷めきったタコスと思い込んで手を伸ばすと大やけどをすることだろう。

最新でホットとゆうことは、常に熱いお代わりも控えているということだ。お前がもしこの3冊を楽しんだのなら、同じ先生のさらに新しい本を読むといい。真の男とは自分の過ちを素直に訂正し、積み重ねていける強さを持っている。何か新しい発見はもちろん、訂正についても触れる事ができるだろう。

26を書いている黒田先生は一人で大型書店が『黒田フェア』を開けるほどたくさん書いており、メキシコの荒野の中でもひときわ厳しい関東室町を開拓してきたバンデラスである。

24を書いた森田先生は名前こそどこかの暗黒非合法探偵に似ているものの、彼もまた常に自分の研究をホットにすることができる真の男だ。

34を書かれた久保田先生は群馬県史を執筆された、ダニー・トレホも驚く強者であり、第一人者だ。お前はインターネットのタルサドゥームに惑わされ『群馬www』とか笑うかもしれないが、群馬は古墳の数がすごく多い昔ながらの強者だ。日本で唯一のハーゲンダッツ工場は群馬にあることを忘れるな。

これでおれの話は終わりだ。お前は黙ってこのホットなタコスを喰らい、あまりの熱さに舌が耐えきれなくなったら『図説 室町幕府』をアイスクリームのように差し挟むことを忘れなければ、享徳の乱というメキシコの大地を生き抜くことができ、真の男に近づけるだろう。

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