#2 POT POURRI / Santa Maria Novella
今日の香水シリーズ(?)第二弾の香りはイタリアから。
Scent of the day
今日の香りはサンタマリア・ノヴェッラのポプリ。
この香りは私にとって思い出深く、大切な友人を思い出させるもの
彼女とは一度しか会ったことがない
出会いはSNS
異国の地で毎日同じ地に暮らす人たちの紡ぐ言葉を読んでいると、大体どんな人か分かる。
取り繕わなくても今まで通りの呟きをしていた私を知っている人だから意外と気楽に出会えるのだ。妙齢の女性同士、めんどくさいことを抜きにして
いきなり楽しめる意外な出会いの場。
ただし、
これが日本だったら私も実際会ってみることはなかったと思う。異国の地で、というのがポイントなのだ。
日常でありながら少し地に足がつかない毎日。
彼女と実際に会ったのは初夏の頃
わざわざ遠くから会いに来てくれた。
待ち合わせしたのは高い樹々が生えている公園。
風の音がざわざわと鳴っていたことを今も覚えている。
気持ちのいい空気の中を美味しい食事を一緒にして、少し歩いてコーヒーを飲んだ。
今でもSNSを通じて交友は続いている。
実際には一度しか会っていなくても、大切な友人。
きっとまた会えると信じている。
この香水は、そんな彼女に私のボトルからお裾分けしたもの。
ちょうど昨日彼女が
「ポプリを纏って出かけました。」
とメッセージをくれたから
今日は私も気持ちを乗せてこの香りにした。
サンタマリアノヴェッラ
サンタマリアノヴェッラは、1221年にフィレンツェで創業された世界最古の薬局の1つ。薬局が香水?と思うけど、ドミニコ会の修道士たちが薬品を扱い、香料や植物からエキスを抽出するのだからおかしいことはない。今でいうドクターズコスメの先駆けだ。
私は実際イタリアのお店に行ったことはないのだけど
荘厳な素敵な雰囲気の写真を見たことがあるので、いつか行ってみたい。
POT POURRI
トップ: ベルガモット、ビターオレンジ、ローレル
ミドル: ラベンダー、クローブ、タイム、ローズマリー
ベース: パチュリ、シダーウッド、ペルーバーム
天然のハーブやスパイスがブレンドされただけあって、ハーブ屋さんのような香り。でもパチュリが入っているせいで、単純な香りではなくなってて、そこが素晴らしいところ。
私はサンタマリアノベッラの本物のポプリも買ってしまった。
それくらいに好き。
Reviewー私の感想
永遠に廃盤にならないでほしい。
ハーバルだけどただの草っぽい匂いではなくきちんとノートに分かれていて心地よい香り。
特にトップとミドルがわかりやすい。
まずはフレッシュ。草感。
でもちょっぴりビターなのはクローブ。
実はクローブはよくわかっていないけど、ビターな香りで序盤に香るものを見ると
ああこれがクローブか、となったので間違っているかもしれない。
そして少しの控えめな甘み。
パチョリが入っているけれどあの土っぽさが苦手な人でも大丈夫
あくまでも、ハーブ園のメインは草たちで、パチョリはほんのり香る土
持続力もあって結構1日楽しめる。
ちょっと森っぽくなりたいときにはウッディな香水を後から足すのも好きな使い方。
この画像はfregranticaから。
ノートは公式とちょっと誓うけど、ビターオレンジをみんな感じたようで、この香りが好きな理由に納得。
柑橘系が結構好きだから。
さて、フレグランシカの分析やレビューを見てみると、
メディカルバイブスという言葉にちょっと笑った。
確かに。実は、本当のこと言うとこの香りは女優の石田ゆり子さんが使っていると聞いてミーハー心も手伝ってブラインドバイしたもの。
だから最初の一吹き、なんの前情報もない状況での使用では私も同じことを感じた。ドラクエの薬草ってこんな感じ?と。
しかしトップが終わると優しくも爽やかな落ち着く香りに満たされて一気に幸福度が上がる。
藤井風さんの「ガーデン」みたいに風が駆け抜けていく。