見出し画像

買わせる!顧客心理を操った禁断のテクニック

今日はまた別の角度から見ていきたいと思います。
Aさんという有名な舟券予想のプロがいます。Aさんは、とても高い的中率を誇りたくさんのフォロワーさんがいてとても人気です。また予想もとても良心的な価格設定で買いやすくなっております。さて、このAさんというのは果たして何の目的で予想を出しているのでしょうか?
というのを少し考えてみたいと思います。
考えられることとして

一.予想を出してたくさんの方に購入してもらい利益を得る。

一.自分の本来買う買い目以外を予想として出して、少しでも自分の買う舟券の期待値を上げる。

恐らく前者の目的の方がほとんどだと思いますが、後者の目的も少なからずあると思います。というのも、ボートレースの配当が全体の売り上げに対して配当が決まるからです。

競艇の払戻金は、舟券の種類ごとに、売り上げの「75%」が的中者に分配される。
例えば、あるレースの単勝の売り上げが下の表のようだったとします。

単勝

簡単に単勝の売り上げは合計「10,000円」で、払戻金のもとになる金額は「7,500円」です。

  • 1号艇が1着だった場合
    7,500円をAさんとBさんで舟券の購入金額に応じて分配するので、Aさんの払戻金は「1,500円」、Bさんの払戻金は「6,000円」になります。

  • 1号艇が1着だった場合
    7,500円をCさんとDさんで舟券の購入金額に応じて分配するので、Cさんの払戻金は「3,750円」、Dさんの払戻金は「3,750円」になります。

  • 3号艇が1着だった場合
    7,500円をEさんが独り占めできるので、Eさんの払戻金は「7,500円」となります。

こんな感じに、人気のない(=買われていない)舟券の方が的中したときに美味しいのが、払戻金の計算の仕組みです。

競艇の払い戻し率

払い戻し率とは、売り上げの何%が購入者に還元されるかを表した割合で、「還元率」と呼ばれることもあります。

逆に、手数料として運営者に取られる割合を「控除率」と呼びます。

競艇の払い戻し率はモーターボート競走法で「75%~80%」と決められており、ほとんどの競艇場が払い戻し率を「75%」に設定しています。

適当に舟券を買い続けると、必ず負けるようにできているというわけです。

払戻金の限度額(上限)

払戻金の限度額(上限)は、運営している国土交通省が「2,000万円まで」と決めているので注意が必要です。そこまでの払い戻しは中々ないと思いますが。

上記の事をふまえた上で考えることは?

全体の売り上げのπは大きいほうが良い。
自分が買う舟券以外をたくさん購入してもらう方が利益的になる。
と考えるのが普通かなと思います。
こんなこというのもなんですが全員が勝つということはこのゲームではあり得ません。プレーヤーの投資金額の合計よりも換金額の合計が少ないゲームなので、平均するとプレーヤーは損をします。競艇、競馬は25%ほどの控除を取って、残り分でゼロサムに持っていくのでマイナスサムです。そもそも負けやすいゲームなのです。みんなと同じような行動をしていてはまず勝つことは難しいゲームということを理解しないとだめだと思います。

マイナスサムゲームの戦略

1. 損失を最小限に抑える戦略
マイナスサムゲームでは、参加者全体の利益がマイナスになるため、誰もが得をすることはできません。したがって、いかに自分の損失を最小限に抑えるかが重要な戦略となります。
早期撤退: 損失が拡大する前に、早めにゲームから撤退する。
リスク分散: 複数の選択肢がある場合、リスクを分散することで、損失を最小限に抑える。

2. 相手の損失を大きくする戦略
マイナスサムゲームでは、相手の損失が大きければ、自分の損失を相対的に小さくすることができます。
競争: 相手よりも有利な立場に立つために、競争を仕掛ける。
情報操作: 相手に不利な情報を流し、判断を誤らせる。

上記のように非常にシビアなゲームになっております。
そんな中、良い情報を誰かに与えると思いますか?
マイナスサムゲームにおける戦略は、状況によって異なります。また、相手も同じように戦略を考えているため、常に相手の出方を警戒する必要があります。

本質

もちろん全員がこういった考えでないことは踏まえた上での話ですが、とても良い人に見えてもこれはマイナスサムギャンブルということを忘れてはいけません。綺麗ごとを言っている人ほど要注意ですよ!って俺もかwww
ではまた!


いいなと思ったら応援しよう!