2023年 本番振り返り

はじめに


今年もあっという間に終わっていく

今年は5月8日に社会的な制限という意味でのコロナ禍が明け、合唱活動がかなり帰ってきたという実感がある
特に10月から11月にかけては毎週のように本番があって、かなり忙しかった

そんな一年を振り返り、記録も兼ねてこの1年の本番を振り返っておこうと思い立った
(が思い立ってからすでに2週間ほどが経過している)

1月

9日(月・祝)
MVレコーディング


会場:アカデミー茗台 レクホールA
合唱:Nova Anima
ピアノ:清水史
曲目:
【初演】森山至貴 編曲:坂道のメロディー
【初演】田中達也 編曲:愛のシュプリーム
メモ:
のばにま初のMV制作に向けたレコーディング
ホールではない環境でのレコーディングで、録音も私が担当した
ピアノが動かせない環境のため、ホワイトボードを置いて遮音
これがマイクにはすこぶる効果的だった

2月

11日(土)
第23回富山県室内合唱コンサート

会場:アイザック小杉文化ホール ラポール
合唱:女声アンサンブル舞歌 -maika-
ピアノ:奥田知絵
曲目:
松下耕 作曲:
女声合唱とピアノのための組曲『静かな雨の夜に』より
 かつてもっていた
 静かな雨の夜に
メモ:
7月の演奏会での全曲演奏へ向けた前哨戦
団長がずっとやりたかった表題曲と、一番難易度の高い「かつてもっていた」を組み合わせて
とても苦労はしたけれど、この時本番にかけておいてよかった

23日(木)
東大和市合唱交流会

会場:東大和市民会館 ハミングホール 小ホール
合唱:東大和・東村山新婦人コーラス
ピアノ:嶋田七瀬
曲目:
髙田三郎 作曲:
女声合唱組曲『水のいのち』より
 水たまり
 川
源田俊一郎 編曲:
女声合唱のための唱歌メドレー『ふるさとの四季』より
 冬景色
 雪
 ふるさと
メモ:
いつもたっぷりとした時間をつかえる贅沢なイベント
2025年に実施を予定している演奏会に向けて、本番を少しずつ重ねていくための曲目
『ふるさとの四季』は本番に合わせて季節を選べるのがよい

26日(日)
春のコーラスコンテスト2023

会場:浜離宮朝日ホール 音楽ホール
クラシック・現代音楽部門
[女声]
合唱:Cando di Alauda(銅賞)
曲目:
Bartók Béla 作曲:Isten veled!
Francis Poulenc 作曲:Ave verum corpus
上田真樹 作曲:女声合唱ための「山のあなた」

[混声]
合唱:Nova Anima(銀賞)
曲目:
信長貴富 編曲:
混声合唱のための『アカペラ・エンカ』より
長崎は今日も雨だった

千原英喜 作曲:
混声合唱のための『コスミック・エレジー』より
わが抒情詩

メモ:
アンコンのような少人数イベントを開催するのに、浜離宮朝日ホールの響きはやはり抜群だ
ホール(演奏環境)が合唱団を育ててくれる、そんな場所

3月

5日(日)
第46回全日本おかあさんコーラス 埼玉県大会

会場:和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール
合唱:Cache-Cache
曲目:
Javier Busto 作曲:Salve Regina
Joan Szymko 作曲:HODIE
メモ:
おかあさんコーラスでは比較的演奏機会が少ないアカペラの宗教曲から2曲を
特にHODIEはなかなか演奏が難しく、繰り返し本番にかけながら練度をあげている

19日(日)
連弾×合唱

会場:国立オリンピック記念青少年センター 小ホール
合唱:Lux Voluntatis
ピアノ:薄木葵×森山至貴
曲目:
森山至貴 作曲:
【初演】混声合唱とピアノ連弾のための組曲『いつか必ず光は
 忘却
 欲
 待つ
[アンコール](Tokyo Bay Youth Choirとの合同演奏)
松本望 編曲:「時代」混声合唱とピアノ連弾のための

メモ:
森山さんがピアノデュオ"のまひら"のリサイタルに刺激を受けて"連弾したい"とつぶやいたことがきっかけで始まったコンサート
その翌日のLV練習で、共演ピアニストや連弾組曲を書くことなどがあっという間に決まった
組曲は元ハンセン病患者の詩人、塔和子さんのテキストによるもの。3曲構成と曲数は少なめだがどの曲にもそれぞれの重たさ、大きさがあり、やりごたえ抜群
多くの団に取り組んでほしい名作

21日(火・祝)
第1回女声合唱フェスティバル

会場:国立オリンピック記念青少年センター 大ホール
合唱:Cache-Cache
曲目:
北川昇 作曲:
無伴奏女声合唱曲集『見えないもの』 より
 幻灯
 打出の小槌
Joan Szymko 作曲:HODIE

合唱:Canto di Alauda
曲目:
横山智昭 編曲:
女声合唱のための『DO ENKA!(ド演歌)~にっぽんの心をうたう~』より
 越冬つばめ
松永ちづる 編曲:Raindrops keep fallin' on my head
田中達也 編曲:恋のバカンス

メモ:
かねてからやりたかった"女声合唱フェスティバル"が指揮者仲間の賛同者を得て、ようやく開催できた。広島からの1団体をふくむ、計26団体の出演は、初回としては相当に良い形
Cache-Cacheはいろいろな団体に知ってほしいとの願いを込め、同団で初演した『見えないもの』を中心とした選曲
Alaudaはそれぞれ毛色の違う編曲ものをたっぷりと

26日(日)
東京医科歯科大学混声合唱団 第35回定期演奏会

会場:J:COM 浦安音楽ホール コンサートホール
合唱:東京医科歯科大学混声合唱団
ピアノ:清水史
曲目:
上田真樹 作曲:
混声合唱組曲『終わりのない歌』
 光よ そして緑
 月の夜
 強い感情が僕を襲った
 終わりのない歌
 君のそばで会おう
[アンコール]
上田真樹 作曲:
混声合唱組曲『心の決めたところへ』より
【初演】卒業
メモ:
コロナ禍により、2020年1月の演奏会を最後に、長いこと演奏機会のなかった医科歯科混声の久しぶりのコンサート。前年に実施をすべく選曲していた『終わりのない歌』が2年越しでようやく演奏出来た
昨年12月に早稲田大学グリークラブを客演した際に、別ステージで初演された組曲『心の決めたところへ』の終曲「卒業」をアンコール用に混声編曲してもらい初演

4月

9日(日)
アニソン合唱プロジェクト"ChoieL"全曲コンサート

会場:スターツおおたかの森ホール
合唱:白浜坂高校合唱同好会
ピアノ:松元博志
田中達也 編曲:DREAM SOLISTER (TVアニメ『響け!ユーフォニアム』)
山下祐加 編曲:青空のラプソディ (TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』)

合唱:Nova Anima
ピアノ:清水史
田中達也 編曲:もってけ!セーラーふく
田中達也 編曲:僕らのLIVE 君とのLIFE
森山至貴 編曲:Can Do
名田綾子 編曲:Thank You!
石若雅弥 編曲:Spread the Wings!!
松波千映子 編曲:MONSTER GENERATiON   
ヴァイオリン:清水歩

合唱:有志合唱団
ピアノ:清水史
北川昇 編曲:ドラマティック
森田花央里 編曲:始まりは君の空
森山至貴 編曲:SKILL

メモ:
私が監修しているアニソン合唱プロジェクト"ChoieL"で参考動画の半分を担当するNova Animaが主催し、第1弾の全16曲を演奏したコンサート
ペンライトをふって楽しむなど、舞台と客席が一体となって楽しめるのはやはりこうしたアニソン文化のよいところ
一部で盛り上がっていたアニソン合唱文化が、「教育音楽」誌の取材も入り、広く紹介されたのはとても良い機会だったと思う

22日(土)
春うらら ホームコンサート

会場:新座団地集会所
合唱:コーラス横丁・新座
ピアノ:清水史
曲目:
滝廉太郎 作曲:花
松下耕 作曲:ほらね、
武満徹 作曲/安藤由布樹 編曲:小さな空
石川芳 編曲:
やさしい女声合唱のための『抒情歌でつづる日本の四季メドレー』より
 春のメドレー
 (はるの讃歌〜どこかで春が〜春の小川〜朧月夜〜さくらさくら」)
信長貴富 作曲:
女声合唱とピアノのための『初心のうた』より
 初心のうた
 とむらいのあとは
小林康浩 編曲:さくらんぼの実る頃
安藤由布樹 編曲:恋のバカンス
[アンコール]
金井信 作曲:『花いっぱいになあれ』より
 花いっぱいになあれ
メモ:
こちらもコロナ禍で本番がほぼなかった合唱団
大きなホールではなく、身近ないつもの練習場所でお友達に声をかけて小さなコンサートをしよう、と企画した
アットホームでとてもよい本番になった

5月

27日(土)
三多摩合唱発表交流会

会場:羽村ゆとろぎホール 大ホール
合唱:東村山・東大和新婦人コーラス
ピアノ:嶋田七瀬
曲目:
髙田三郎 作曲:
女声合唱組曲『水のいのち』より
 水たまり
 川
メモ:
今年は全国大会が夏に開催のため、いつもより2ヶ月ほど早い開催
会場のゆとろぎはいつもながら心地よく響く良い会場
ここしばらく三多摩の合発はここで開催されているがありがたい限り

6月

6日(火)
千代田合唱発表会

会場:角筈区民センター ホール
合唱:経産省混声コーラス 四樹の会
ピアノ:朝原望
曲目:
今村康 編曲:君をのせて
橋本祥路 作曲:歌よありがとう
メモ:
この団体も久しぶりの本番だった。こうやって順を追って振り返ると、やっぱりコロナ禍の影響の大きさを感じる
「歌よありがとう」は長くリモートで練習を重ねた曲。こうして人前で歌えるようになったのは本当に大きい

10日(土)
第68回埼玉県合唱祭

会場:川口総合文化センター リリア 音楽ホール
合唱:Cache-Cache
曲目:
陳怡(Chen Yi) 作曲:
『中国の山の歌(Chinese Mountain Songs)』より
 高山槐花開(When will the Scholartree Blossoms?)(四川民謡)
小倉朗 作曲:ほたるこい
中村透作曲:
女声合唱のための『四つの沖縄の歌』より
 別れの歌
Victor Paranjoti 作曲:Dravidian Dithyramb

合唱:Canto di Alauda
曲目:
Orlandus Lassus 作曲:Beatus Vir
Kocsár Miklós 作曲:O Vos Omnes
松下耕 作曲:光が

メモ:
ほぼ毎年出ている合唱祭
私の活動の中心が東京都内のため、地元埼玉での貴重な本番の一つ
今年は響きの素晴らしい川口リリアでの開催があり、とてもありがたい機会だった
埼玉県合唱連盟は中高の合唱部が中心の組織のため、コロナ禍で参加団体がものすごく減っていたが、ようやくかなり戻ってきた印象

Cache-Cacheはアジア圏の民謡・民族音楽を
Alaudaはルネサンスから現代ハンガリー、日本とバラエティに富んだ選曲

11日(日)
第71回富山県 合唱の祭典

会場:砺波市文化会館 大ホール
合唱:アンサンブル舞歌 -maika-
ピアノ:奥田知絵
曲目:
信長貴富 作曲:
混声合唱とピアノのための『初心のうた』より
 初心のうた
 とむらいのあとは
メモ:
7月の演奏会へ向け、混声ステージから選曲
会場の砺波市文化会館のとなりにはチューリップ公園があって、「砺波に来たな」と感じられる立地
演奏会の半分ちょいくらいの人数だが、音楽的充実感があり、ここにさらに人が増えることがとても楽しみになった本番

7月

2日(日)
東京のうたごえ合唱発表会

会場:板橋区立文化センター 大ホール
合唱:東村山・東大和新婦人コーラス
ピアノ:嶋田七瀬
曲目:
髙田三郎 作曲:
女声合唱組曲『水のいのち』より
 水たまり
 川

合唱:経産省混声コーラス 四樹の会
ピアノ:朝原望
曲目:
今村康 編曲:君をのせて
橋本祥路 作曲:歌よありがとう

メモ:
いつもは小ホールに割り当てられることが多い、女性の部が、大ホールで演奏できたのはちょっとうれしかった
若い友人が審査にいたのも嬉しい驚き

8日(土)
埼玉のうたごえ合唱発表交流会

会場:プラザノース
合唱:コーラス横丁・新座
ピアノ:中野恵奈
曲目:
信長貴富 作曲:
女声合唱とピアノのための『初心のうた』より
 初心のうた
 とむらいのあとは
メモ:
埼玉の合発は十数年ぶりだろうか
懐かしい顔にもたくさん会えてよかった
埼玉のレベル、団の実力との差を感じながら、それでも、この曲を合発に乗せられて良かったと思う
ピアノは清水史さんの都合がつかず、代わりに紹介してもらった中野さんに弾いていただいた

9日(日)
第46回全日本おかあさんコーラス 関東支部大会

会場:市川市文化会館
合唱:Cache-Cache
曲目:
陳怡(Chen Yi) 作曲:
『中国の山の歌(Chinese Mountain Songs)』より
 高山槐花開(When will the Scholartree Blossoms?)(四川民謡)
小倉朗 作曲:ほたるこい
中村透作曲:
女声合唱のための『四つの沖縄の歌』より
 別れの歌
Victor Paranjoti 作曲:Dravidian Dithyramb
メモ:
埼玉の合唱祭に続いて、アジアの民謡・民族音楽を
今のCache-Cacheでできるかなりの演奏をした手応えはあったが、一歩届かず優良賞
最上位賞の優秀賞に無伴奏の団体がCache-Cache含め一つも入らなかったのは残念だった

16日(日)
アンサンブル舞歌&合唱集団Arcus ジョイントコンサート

会場:富山市民プラザ アンサンブルホール
合唱:アンサンブル舞歌&合唱集団Arcus

オープニング
森山至貴 作曲:聞き上手

第2ステージ「雨の音色」
多田武彦作曲:
男声合唱組曲『雨』より
 雨の来る前
蔡昱姍 編曲:天烏烏(台湾童謡)
Bill Anderson 編曲:Didn't It Rain(黒人霊歌)
木下牧子 作曲:
無伴奏男声合唱組曲『いつからか野に立つて』より
 虹

第3ステージ
ピアノ:奥田知絵
松下耕 作曲:
女声合唱とピアノのための組曲『静かな雨の夜に』
 夢
 かつてもっていた
 十八歳
 天の断片
 静かな雨の夜に

第4ステージ
ピアノ:奥田知絵
信長貴富 作曲:
混声合唱とピアノのための『初心のうた』
 初心のうた
 自由さのため
 とむらいのあとは
 でなおすうた
 泉のうた

アンコール
ピアノ:奥田知絵
信長貴富 作曲:混声四部合唱「はる」
メモ:
舞歌としては初めての大きな自主公演だった
前年に初演した「聞き上手」に始まり、Arcusのステージからスタート
つづいての男声有志ステージでは私も一緒に歌わせてもらった。第3ステージのイメージに合わせて雨にちなんだ選曲を、雨が来る前→降り始め→止んで→虹がかかるまで、ちょっとしたストーリー仕立てに。久しぶりの男声はとても楽しかった
女声のステージは『静かな雨の夜に』を全曲。合唱団にもピアニストにも骨の折れる難曲ではあったが、やった甲斐のある演奏になったと思う
最終ステージはワンステージメンバーも加えて大人数で『初心のうた』を。相変わらず不安定な世情のなかで、今この曲を演奏することの意義を噛み締めながら
アンコールは同じ信長さんのピース曲からの選曲となった

17日(月・祝)
第78回東京都合唱祭

会場:第一生命ホール
合唱:Nova Anima
ピアノ:清水史
森山至貴 編曲:坂道のメロディ
相澤直人 編曲:Violet Snow

合唱:Lux Voluntatis
ピアノ:薄木葵、森山至貴
森山至貴 作曲:
混声合唱とピアノ連弾のための組曲『いつか必ず光は』より
 欲

メモ:
のばにまは昨年度の委嘱から再演を2曲。特に「Violet Snow」は初演時のピアノの状態があまりよくなかったため、良い環境での演奏をあらためて残せてよかった
LVは3月に初演した組曲からの再演。初演してそれっきりになるのはよくあることではあるけれど、良い曲を書いてもらったら、それを再演し育てていく(広めていく)のは委嘱した側の責務であると思っている。再演プロジェクトの第1弾として、組曲中で一番センセーショナルな「欲」をチョイスした
なお、この再演に合わせて楽譜が出版になったのも嬉しかった。やりごたえのある作品なので、ぜひ多くの人に演奏していただきたい

8月

25日(金)
日本のうたごえ祭典 in 北海道

会場:カナモトホール
合唱:東村山・東大和新婦人コーラス
ピアノ:佐藤文雄
曲目:
髙田三郎 作曲:
女声合唱組曲『水のいのち』より
 水たまり
 川
メモ:
やや久しぶりの全国祭典の出演
今回は北海道での実施、しかも野外音楽会を含むため、例年の11月ではとても無理で、8月のマラソンに重なる時期での実施となった
新婦人コーラスは残念ながら入賞は逃したが、自分達の演奏を全国からあつまるさまざまな団の方に聞いていただけるのは嬉しいものだ
ピアノは嶋田さんの代打で、私と同い年の佐藤文雄さんに。知り合ってそれなりの年数になったが、初めての共演機会となり嬉しかった
九州からきたピアニストが私が以前初演した『四つのディベロップメント』を弾いてくださっているようで、お声がけいただけたのも嬉しかったし、北海道の友人と初めて一緒に飲めたり、さらに友人が増えたりしたのも嬉しかった
うん。合唱での遠征はいろんな「嬉しい」をたくさん味わえていいね

9月

17日(日)
ChoieL 第2弾レコーディング その1

会場:ビクタースタジオ
合唱:ICC三鷹ジュニア合唱団(賛助出演:コーラス・インフィニ☆)
ピアノ:横山紘子
曲目:
【初演】田中達也 編曲:STARDOM!

合唱:早稲田大学グリークラブ
ピアノ:角野未来
曲目:
【初演】森山至貴 編曲:カーストルーム

合唱:早稲田大学グリークラブ
曲目:
【初演】北川昇 編曲:名前を呼ぶよ

メモ:
監修しているアニソン合唱プロジェクトの第2弾6曲のうち前半3曲を録音
この日は指揮はせずディレクションのみ
アイカツスターズ!の「STARDOM!」はメインターゲットであるジュニア合唱団にお願いできたのがとてもよかった。そして団の卒業生の所属するインフィニさんがサポートしてくれて、とても良いバランスに仕上がった
「カーストルーム」はピアノの手数が多いパワフルな作品。森山×早稲グリ×角野未来は昨年12月の彼等の定演でアニソンステージをした時と同じ座組み。安心して任せることができた
「名前を呼ぶよ」は第1弾でとてもよい男声編曲をしてくれた北川さんに無伴奏でのアレンジを依頼。こちらもよい「男声合唱曲」に仕上がっていてにんまり。終盤のソロも男声合唱らしさがあって好き

10月

1日(日)
ChoieL 第2弾レコーディング その2

会場:ビクタースタジオ
合唱:Nova Anima
曲目:
【初演】松永ちづる 編曲:ハレ晴レユカイ

合唱:Nova Anima(女声)
ピアノ:清水史
曲目:
【初演】相澤直人 編曲:Violet Snow

合唱:Nova Anima
曲目:
【初演】ヨウインヒョク 編曲:ブロードキャストパレード

メモ:
ChoieL第2弾の後半3曲。こちらはNova Animaで担当
第1弾は16曲中14曲で、すべてピアノ付きだったため、今回の混声はアカペラスタイルを取り入れることに
「ハレ晴レユカイ」はトライトーンの松永ちづるさんに、「ブロードキャストパレード」は一方的に知っていた(ファンだった)ヨウインヒョクさんの問い合わせアドレスから正面切ってお願いしてお引き受けいただいた
その成果は、動画、または楽譜で見ることができるのでぜひご確認いただきたい

15日(日)
トヤマ・パフォーミングアーツフェスティバル2023

会場:富山市民芸術創造センター リハーサル室
合唱:女声アンサンブル舞歌 -maika-
ピアノ:奥田知絵
曲目:
リーダーシャッツIV『女声合唱/名曲篇』より
 木下牧子 作曲:風をみたひと
 萩原英彦 作曲:むぎわらぼうし
 新実徳英 作曲:ばら・きく・なずな
 松下耕 作曲:静かな雨の夜に
 信長貴富 作曲:
メモ:いつも練習でお世話になっている芸創のお祭り
野外ステージがあったり、豊富にある部屋を活用して複数の発表が同時並行であったり、さらに入り口には地元のお店が屋台を出していて、本当にお祭りの雰囲気
7月の演奏会でやった曲を絡めながら、6月に発行されたばかりのリーダーシャッツⅣを活用した本番となった

22日(日)
東村山市民文化祭 合唱フェスティバル

会場:東村山市中央公民館 ホール
合唱:東村山・東大和新婦人コーラス
ピアノ:嶋田七瀬
曲目:
源田俊一郎 編曲:
女声合唱のための唱歌メドレー『ふるさとの四季』より
 ふるさと
 村祭
 紅葉
 冬景色
 雪
 ふるさと
田中達也 編曲:私の子供たちへ

メモ:
東村山の合唱連盟はコロナ禍と高齢化で団体が減ってしまっている。また、市の文化祭の仕組みとして、単独での出演が可能でその場合30分の時間が使えることもあって、合唱フェスティバルに参加しない団体もある
一時は連盟としてのフェスティバル開催を諦めかけたが、なんとか今年も実施できた
曲は季節に合わせた秋から冬のメドレーと、”父さんの子守唄”という副題のある「私の子供たちへ」。二児の父となった今演奏するそれは、さらに思いの深いものとなっている
フェスティバルの最後には田中安茂さんの指揮で合同合唱を歌えたのも良い思い出。合同合唱という試みが"やっと帰ってきたな"という思い

22日(日)
入間市民合唱祭

会場:武蔵野音楽大学バッハザール
合唱:Lux Voluntatis
ピアノ:薄木葵、森山至貴
曲目:
森山至貴 作曲:
混声合唱とピアノ連弾のための組曲『いつか必ず光は』より
 忘却
 待つ
メモ:
前年の同合唱祭で講師を務め、今年の合唱祭の講師を推薦した縁もあり、"ゲスト"と言う形でお招きいただいての演奏
3月に初演した組曲の再演企画の第2弾。これで3曲全ての再演を果たしたことになる
次は2025年4月に、国立ハンセン病資料館のある東村山の地で全曲の演奏をしたいと思っている

11月

4日(土)
第75回松戸市合唱祭

会場:森のホール21(松戸市文化会館) 大ホール
合唱:Canto di Alauda
曲目:
信長貴富 編曲:
無伴奏女声合唱による日本名歌集『ノスタルジア』より
 花
蔡昱姍 編曲 :天烏烏(台湾童謡)
信長貴富 編曲:
無伴奏女声合唱による日本名歌集『ノスタルジア』より
 赤とんぼ
メモ:
松戸の合唱祭が市外団体でも参加可能と言うことでお邪魔させていただいた
ホールの響きの良さは何度か聞きに行って知っていただのでとても楽しみだった
6名のAlaudaのような少人数でも気持ちよく歌うことのできる良いホール
曲目は、ご覧のとおり日本のノスタルジックな名曲の間に、リズムの面白い台湾の童謡を挟んだスタイル
おかげさまで反応も上々だった

5日(日)
第23回東京男声合唱フェスティバル

会場:浜離宮朝日ホール 音楽ホール
合唱:Lux Voluntatis(男声)
ピアノ:森山至貴
曲目:
【初演】森山至貴 作曲:聞き上手(男声版)
森山 至貴 作曲:
男声合唱とピアノのための『始原の蛇』 より
きみの、そしてぼくの、
メモ:
富山で初演した「聞き上手」の男声版を初演する企画。LVとしては初めての男声合唱を披露。もう1曲はやはり森山作品から、爽快に駆け抜ける曲を選曲。
普段の混声よりもどうしても人数が少ない分、音が定まるまでに時間がを要したが、最終的には良い演奏になったと思う

23日(木・祝)
MVレコーディング

会場:J:COM 浦安音楽ホール コンサートホール
合唱:Nova Anima
ピアノ:清水史
曲目:
【初演】田中達也 編曲:M八七
【初演】森山至貴 編曲:ノンブレス・オブリージュ
メモ:
アニソン合唱団のばにまによるMV制作第2弾のレコーディング
「M八七」は特撮物、「ノンブレス・オブリージュ」はボカロと、今回はどちらもアニソンからは外れた選曲となった
というか、「M八七」の米津玄師も元ボカロPだから、広い意味でボカロ系の曲が並んだ、とも言えるのか
「M八七」は米津らしいサビの跳躍の多さが難しくまた面白い。バックトラックを合唱へと落とし込む工夫もアレンジャーの腕の見せ所なので注目してほしい。なにより、ホールの豊かな響きとの相性が抜群なので、そこも楽しんで聴いてほしい
「ノンブレス・オブリージュ」は選曲候補として上がってくるまで私は知らない曲だったが、聴いてすぐ"これをやりたい"と強く思った
ボカロならではの息継ぎのない早口のロングフレーズを、合唱にしたらどうなるのか。森山さんの答えは"パートを振り分けて歌い継いだらできるよね、なんてするわけないでしょ"というアレンジだった。さらに息苦しい社会に押し潰される様を表すように女声と男声がズレて畳み掛ける様。ブレス音は最初と最後のみに許される
うん、これ!というアレンジャーからの回答
こちらもぜひ聴いてみてほしい
いつかお客さんの前で実演するのが楽しみだ

12月

16日(土)
くらぶルーム万華鏡 クリスマスコンサート

会場:生活クラブ生協 くらぶルーム万華鏡(2Fバレエ教室)
合唱:Lux Voluntatis
ピアノ:森山至貴
曲目:
堀内貴晃 編曲:もろびとこぞりて
堀内貴晃 編曲:荒野の果てに
【初演】森山至貴 編曲:牧人ひつじを
横山潤子 編曲:赤鼻のトナカイ
Jacob Handl 作曲:Ave Maria a4
Tomás Luis de Victoria 作曲:O Magnum Mysterium
Kodály Zoltán 作曲:Adventi Ének
長生淳 編曲:Happy Xmas(War is Over)
信長貴富 編曲:きよしこの夜
松永ちづる 編曲:あわてんぼうのサンタクロース
【初演】森山至貴 編曲:ジングル・ベル
メモ:
毎年万華鏡で実施してきたクリスマスコンサートもコロナ禍で止まっていたが、ようやく再開。LVとしては2016年以来7年ぶりの出演となった
森山さん以外の日本人の編曲はいずれも『リーダーシャッツクリスマス』に収められているもので、名編曲揃い
「牧人ひつじを」は2017年にアカペラで演奏したものをピアノ付きに再編曲。さらに、「ジングル・ベル」は完全な書き下ろし。どちらもおしゃれで、工夫・仕掛けに富んでいる。いつか森山さんのクリスマス編曲集を出版したいな
目の前にお客さんがいる環境はやっぱり好きだ
また、このコンサートは万華鏡でそのまま打ち上げができるのも楽しみの一つ。キッチンや食器が揃っているこの会場は、料理を振る舞うことが楽しみである私には最高の環境だ

17日(日)
アニソン合唱プロジェクト"ChoieL" 第2弾リリース記念イベント

会場:アニメイト池袋本店 1Fイベントスペース
合唱:Nova Anima
ピアノ:清水史
曲目:
山下祐加 編曲:青空のラプソディ
田中達也 編曲:僕らのLIVE 君とのLIFE
松永ちづる 編曲:ハレ晴レユカイ
森山至貴 編曲:ハナノイロ
名田綾子 編曲:Thank You!
メモ:
アニメイト本店で、リリイベ&インストアライブ
こんな機会はもうないだろうな・・・
野外コンサートのように、合唱を聴きにきたわけではない通りすがりの人が多く足を止めてくれるのは本当にありがたい機会
「合唱っていいでしょ!」が伝わっていると嬉しい

おわりに

指揮者生活20年目の今年。コロナ禍を終えて、本番が多く戻ってきた。活動を休止している企画1団体を除いて、指導しているすべての団体の本番があったし、多くの団が複数回の本番をしている。私自身も1,5,8,9月以外は複数の本番があり、年間では34回の本番で約130曲を演奏した
なかでも初演・委嘱曲は、その活動特性からほとんどが委嘱曲になるのばにまの7曲だけでなく、LVでも6曲、さらに医科歯科混声の1曲を合わせて14曲を数え、累計も210曲となった

指揮者という役割は、自身では音を奏でることができない
今年こんなに多くの本番をすることができたのも、一緒に歌ってくれる仲間がいるからだ
そしてその仲間たちが歌おうと思うのも、聴いてくれる人たちがいるから
わたしたちの音楽を取り巻くすべての人に改めて感謝したい

今年も一年ありがとうございました

年明け1月には二つ、企画合唱の単発本番(1日のみで練習&収録)が2本控えています
誰でも参加可能なので、皆さんの参加をお待ちしています
来年もどうぞよろしくお願いします

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