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七対子は何対子から狙うべき?

こんにちは。文月大獅です。
今回は「七対子を狙うのは何対子からが良いのか」について私なりの考えをみなさんに共有したいと思います。
参考になれば嬉しいです。


【対子の数で判断する】

対子の数に応じて、七対子への意識を変化させましょう。
0対子から順に解説します。

・0対子,1対子
まずは0対子と1対子の時。(0と1の差で七対子への意識が変わることはあまり無いので、ここはまとめて解説)
「0対子で七対子なんか意識なんてするわけないじゃん」と思う方が多いと思いますが、実は意識すべきケースもあります。
主に、
・配牌が悪すぎる時
・守備したい時
・点数の低いオーラス
です。
一つ目の「配牌が悪すぎる時」というのは、例えば面子や両面ターツが無く、19字牌が多い時。九種九牌なら流せるのでまだ良いですが、八種や七種となるとそうは行きませんよね。こんな手牌で頑張って聴牌しようとしても他家のスピードに追いつけないことが多いです。こんな時、無理して字牌を処理して面子手に行くのではなく、0,1対子でも七対子を狙った方が良いと思います。
「他家のスピードに追いつけない」ということは、自分が聴牌するより早く立直がかかるので、その立直に対処しなければなりません。つまり、どうせ聴牌できないのなら危険な内側の数牌を集めるより安全度の高い19字牌を残した方がその局を凌ぎやすいということです。
自分の手を完全に諦めるのではなく、内側の数牌を処理する傍らで19字牌の重なりを期待し、安全第一の進行を心がける。オリることが大前提ですが、七対子という逆転のチャンスがあることも意識しておくと良いと思います。混老頭七対子に成長することもありますしね。

二つ目は「守備したい時」。これは配牌が悪い時の立ち回りに似ていますが、「トップ目で無理して勝負に行く必要が無い時は危険度の高い牌を優先的に処理して安全に七対子を狙う」という考え方です。
配牌が良いならそのまま攻めても良いと思いますが、微妙な時は字牌から処理せず少し遠回りでも七対子を狙うのは有効です。攻守兼用の七対子だからこそできる芸当です。

もう気づいている方もいると思いますが、手牌が悪い時・守備をしたい時の七対子に今ある対子の数は関係ありません。今回は「0対子でも七対子を意識すべき状況がある」ということでこの場で紹介しましたが、この考え自体は0,1対子以外でも共通です。
ちなみに私はこの立ち回りのことを「トイツオリ」と呼んでいます。

三つ目は「点数の低いオーラス」。上2つは「ほぼオリる気だけど、運よく七対子になれば良いな〜」というスタンスですが、三つ目は真逆です。「絶対にアガりを手にしてやる!」というのが三つ目のスタンス。
さて、「点数の低いオーラス」と書きましたが、詳しくは違います。正しくは「アガりが欲しいオーラスで順子手が早そうな時」です。
「ここでアガれたらトップだ」や、逆に「ここでアガれなかったらラスだ」など、オーラスの和了が順位に大きく関わることはよくありますよね。
そんな時に順子手が早そうであること。つまり、既に順子や両面ターツ等があり、普通の平和系で進行するのが最も早そうな時です。この二つの条件が揃ったオーラスは非常に対子が増えやすいです。ここに来て謎のオカルト理論を紹介していますが、実際私はこの理論に何度も助けられています。「平和の仕上がりが早そうなのにそれを捻じ曲げて七対子に行く」というのは結構勇気がいりますが、その勇気が勝利を掴むのです。



・2対子
お次は2対子です。
私は2対子あったら喜んで七対子を狙うことが多々ありますが…..2対子で七対子に行くのはやめましょう!!
こんなことわざわざ書く必要は無いと思いますが、2対子から面子手を見切って七対子を狙うのは非常に非効率です。
2対子でもやるとしたら、一つは先ほどご紹介したトイツオリの時。
そしてどうしても打点が欲しい時などが挙げられます。
一気に多くの点棒が欲しい状況では、遠回りでも七対子を狙うことはあります。ツモって裏が乗ればそれだけで跳満ですからね。


・3対子
私の場合3対子あればほぼ確実に七対子を狙いますが…..3対子で七対子に行くのもまだ早いかなとは思います。
3対子といえば、「3ヘッド最弱理論」というものがあります。
知っている方も多いと思いますが、すごく簡単に説明すると「3対子は牌効率的に適さない」ということです。効率的に手を進めるなら対子を崩して進行させましょう。
もちろん3対子をキープしたまま効率的に手を進められる場合もあります。その場合は七対子と面子手の天秤を上手くかけながら進めると良いでしょう。
この時点で七対子に決め打つ必要性はありません。


4対子
4対子となると、手牌の対子が目立って七対子を意識し始める方が多いのではないでしょうか。私なら当然決め打ってます。
ここまで対子が増えたら面子手から七対子に方向転換するのもアリですが…..まだ天秤をかけられるならかけた方が良いと思います。
4対子、つまり七対子二向聴ということになりますが、七対子の二向聴は面子手の二向聴と比べて聴牌するのにかなり時間がかかりやすいです。理由は簡単で、待ちが狭いから。
天秤をかけられないような手牌であれば七対子一本でも良いですが、七対子を諦めて面子手に行った方が良いケースは沢山あります。極力七対子は避けて、一盃口やクイタンなどに移行できるのならそうしましょう。
とりあえず4対子でも七対子に行くのはまだ早いです。



・5対子
七対子一向聴です。これは流石に狙って良いと思いますが、七対子は一向聴から聴牌するのに相当時間がかかります。とにかく待ちが狭すぎる。
ということで、ここで七対子をやる時に使えるテクニックを軽くご紹介したいと思います。
紹介するのはこちら
・山読み
・放銃を誘う準備
・ドラ
・尖張進化論

まず「山読み」。山読みとは「他家の捨て牌から山に残っている牌を読む」という技術です。山にある牌=自分がツモる可能性のある牌 なので、山読みを駆使すれば聴牌確率はかなり上がります。
山読みにも色々種類がありますが、例えば「上家と対面が2p早めに切ってるから1pは山にありそうだな」や「全員8mが早いから9mは山に残ってそうだな」などがその一例です。

次に「放銃を誘う準備」について。これは聴牌時にロンしやすい牌で待つための準備のことです。単純に「字牌を持っておく」というのもその一つですし、自分が捨てた牌のスジを残すというのもアリです。
立直をかけたことによって出やすい牌を残しておくのが「放銃を誘う準備」です。
…..と、紹介はしてみたものの、私はあまりやらない行為です。山を読んでツモりやすい牌を残した方が聴牌早いしツモアガりもしやすいので…。
ロンって言うよりツモって言いたいじゃないですか。

三つ目は「ドラ」。
既にドラドラの場合は良いですが、ドラ無しの場合 立直・七対子だけだとたったの3200点しかありません。ちょっと物足りないですよね。ですから、ドラが来たら必ず温存するようにしましょう。
「そんなの言われなくてもわかってる」という方が多いと思いますが、一つ注意点があります。それは「ドラ単騎立直はダメ」ということ。
以前他の記事でも話しましたが、ドラ単騎での立直はほぼアガれません。単純に立直相手にドラを切る人が少ないということと、場況が良くてもツモれなくなる呪いにかかるからです。ラッキーでアガれることはあっても、大体失敗するのでやめましょう。ヤミならドラ単騎でもOKです。

そして最後「尖張進化論」。
尖張進化論とは、「順子を構成する尖張牌(3,7の牌)は重なりやすい」というものです。例えば索子で123と順子があったら、順子を形作っている3sは重なりやすい牌であるとわかります。
「なぜ重なるのか?」などという根拠探しはしてはいけません。この理論は肌で感じ取ることが重要です。「順子の3,7は重なる」とだけ覚えておきましょう。


なお、七対子一向聴でもまだ面子手として手を進めた方が良いこともあります。その場合は無理して効率の悪い七対子を狙う意味はないです。面子手に行きましょう。


6対子
七対子聴牌です!やったね!
と言いたいところですが、稀に七対子以外でも聴牌をとれる場合があります

まずわかりやすいのは二盃口。見た目は七対子と同じですが、二盃口がつけば七対子より打点が高くなるので、見逃さないようにしましょう。

そして二盃口の他にも特殊なケースがあります。こちらです。

3mを切れば2m単騎の七対子になりますが、1mを切ると南西のシャンポンに受けることもできます。
ちなみに私だったら2m切って立直かけますね。この3mはツモるので。


・7対子
おめでとうございます。七対子の完成です。


【さいごに】

今回は対子の数ごとに七対子を狙うか否かの解説をしましたが、トイツオリや打点の話のように、狙うかどうかの判断は対子の数だけでは決まりません。全て書くと長くなり過ぎてしまうので省きましたが、この記事では紹介していない判断基準も数多くあります。
「七対子を狙う上での、一つの基準」として対子の数と向き合っていただければなと思います。
長くなりましたが以上です。
文月でした。

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