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面子手見切ってノーミス七対子【手順解説】
※閲覧注意!オカルト含みます!
こんばんは。単騎会 会長の文月です。
本日は毎週水曜日に参加している定番の交流戦より、文月流対子定石の快勝譜をご紹介します。
東4局オーラス、南家。トップ逆転には満貫直撃か跳満ツモが必要です。
配牌はこちら。
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そこそこ希望のある配牌ですが、こういった状況では対子エネルギーの動きを注意深く観察する必要があります。
定石講座や今までの手順解説で何度も解説している通り、「自身の和了が重要かつ平和系が見えるオーラス」は対子エネルギーが高いです。ラス回避やトップ逆転など、その局のアガりがそのまま順位に直結するケースで使える定石になります。
今回の配牌も、一面子完成済みで横伸びしそうな牌も揃ってますから、七対子への意識は怠らないようにしなければなりません。
習慣として第一打は数牌から切るので、打8pとしました。
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さて3巡目。さっそく一面子被りましたね。ただ条件的には三色やタンピン、七対子などを絡める必要があるので、とりあえず組み合わせを作れば良いってものでもないです。
現段階では567の三色か七対子が狙い目。メンタンピンの手もありますが、その場合9sを対子落とししなければならないので、七対子を遠ざけるような選択は最終手段です。
打2sとしました。
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4巡目、7mツモ。尖張進化論の該当牌だったので当然のツモです。一応前巡の7pも順子カバー術が当てはまっていますね。
打南。
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6巡目、5pツモ。流れるような4対子目です。こんな感じで内側の牌がどんどん重なり出した時は対子エネルギーが高い証ですから、なおさら七対子への意識を強めます。
じゃあ何を切るかという話ですが…とりあえずは1mです。
定石講座初級編①に従うのであればここで打6mですが、今回ように対子エネルギーが高い(もしくは高い可能性がある)時は一向聴まで内側の牌を保留するのが定石です。対子エネルギー上昇時の傾向に合わせた打ち方になります。
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8巡目、9mツモ。さてどうしましょうか。
普通にやるなら9sでも切ってメンタンピンや三色を作りにいくのがトップ逆転的には良いんですかね。
…でもこういう時こそ七対子です。オーラスアガりたくて、面子手でまとめられそうかな〜って時は七対子なんです。
だからこの局面も打9mしかありません。順子?そんなものはいりませんね。エネルギー傾向を考えて9m切りです。
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9巡目、6pツモ。
前巡面子手を狙っておけば三色か無理やりタンピンを目指せそうな手形になっていましたが、それこそがまさに罠なので気にしません。
打牌選択については、ここでもエネルギー傾向を考慮して8m切りとしました。また、6p引きで7pが尖張進化論になってます。
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11巡目、3sツモ。場況が良さげなので残しましょう。打5s。
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12巡目、6mツモ。
七対子一向聴になったので、ここからの打牌選択では対子エネルギー論を使いません。つまり、初級編①の定石に従って打6pとするのが味の良い一手となります。
なおここで打3sは悪手で、面子手の一向聴が残ってしまいます。天秤は破滅の道です。
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14巡目、3sツモで七対子聴牌。なんとここまで対子被り無しです。
待ちは条件を考えて5m単騎としました。
結果は、、、
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まさかの一発ツモ。
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見事跳満ツモってトップ逆転です。ノーミス一発ツモは快感ですね!
みなさんもぜひ。