【初級編①】 文月流対子定石 『面子手からさばく』
※閲覧注意!オカルト含みます!
みなさんこんにちは。
今回から【初級編】【中級編】【上級編】の順に、単騎会会長の文月大獅が考案した数々の対子戦法をご紹介したいと思います。
七対子を得意技にして、栄光を掴み取りましょう。
今回は「面子手からの切り替え」編です。
【順子を崩す手順】
七対子には2つの狙い方があります。
1つは「配牌から決め打ち」。配牌の時点で七対子を見据え、対子候補を厳選する狙い方です。
もう1つは「面子手から切り替え」。途中まで平和系の手を狙っていたけど、状況的に七対子へと方向転換する狙い方です。今回はこの「面子手からの切り替え」について解説します。
この手を例に考えてみましょう。
なんとなく面子手を狙っていましたが、なんだか対子が増えてきてしまいました。4対子になったので、七対子を狙ってみることにします。
ここで重要なのは、狙いを七対子一本に絞ることです。「基本は面子手狙いで、一応七対子も残しておこう」という考え方では大体逃します。
もちろん七対子に決め打ったことで面子手を逃してしまう可能性もありますが、その辺の間合いはシステムにおける発展的な部分になりますので、今回は割愛します。
とりあえず今は「4対子あったら七対子を狙う」ということでお願いします。
…とにかく大事なのは七対子に決め打つことです。保留の一打ではなく勇気の一打が求められます。
ということで萬子678から1枚切りましょう。
ではここで問題。
6m,7m,8mの内、切るべき牌はどれでしょうか。
勘でも大丈夫です。
正解は、、
6m切りになります。これが文月流の手筋です。
理由を解説しましょう。
まず7m切りについて検討します。
一見最終形として最も悪そうな牌ですが、今回のように「順子を構成している3,7」は対子になる可能性が高いです。これを「尖張進化論」といいます。今後何度も出てくるので覚えておいてください。(ここを理屈なんて考えずスッと吸収することが文月流使いへの第一歩です。)
次に8m切りですが、これは壁理論を利用してデジタル的に解決します。
尖張進化論により7mは重なりやすい牌ということがわかっています。つまり少なくとも1枚は山に残っており、手牌の7mと山の7mで2枚壁ができます。
壁の外側の牌を残すのはデジタル的にも当然のことですから、2枚壁という小さな壁ではあるものの、8mはまだ残しておくべきです。
ということで消去法により6m切りとなります。
対象形の234なら4切りですね。
それでは第2問。
萬子の並びが少し変わりました。これは何切りでしょう。
正解は、、
4m切りです。
3mは尖張進化論の考え方で残し、5mは赤引きに備えて残します。対象形の567なら6切りです。
…察しの良い方ならもう気付いたかもしれませんね。そう、順子を外す時は4,6から切れば良いんです。
234があったら4切り、678があったら6切りと、順子に絡んだ4,6を落としていくだけで七対子の和了率は上がります。素晴らしい定石ですね。
なお4と6が両方ある「456」の順子ですが、これは6から切るのが良いです。5が重なった時の裏ドラ効率を考慮しています。
【123,789の捌き方】
それでは、4,6が入ってない123と789はどうすれば良いでしょうか。
…結論から言ってしまうと、これは一向聴になるまで切りません。もちろん他に残すべき牌がある場合は別ですが、とくに無いのならば無理に順子を破壊する必要は無いということです。
例えば123の順子で考えてみます。尖張進化論で3は重なるとすると、壁理論で1と2両方重なりやすい牌になりますよね。
そして一向聴になったら中央の2,8を切りましょう。これは待ち牌が立直宣言牌のまたぎにならないためのものです。ただ他に重なりそうな牌が無ければそのまま残しても良いですし、捨て牌との兼ね合いで逆に切らない方が良い場合もあるので、そこの間合いは追い追い覚えていきましょう。
今は一旦「端の順子は一向聴で2,8を落とす」で大丈夫です。
【まとめ】
まとめです。
・順子を構成する3,7は残す。
・順子は4,6から落とす。
・端の順子は一向聴になったら2,8を落とす。
これが文月流対子定石の基本です。
4,6を落とした後は尖張進化論の3,7をキープしつつ、余りは19字牌を中心に残しましょう。最初の内はこれがわかりやすくて良いと思います。
なお、残す3,7は必ず尖張進化論の該当牌のみにしてください。「3,7=重なりやすい」というわけではないので、全ての尖張牌を残してしまうと七対子は仕上がりません。
以上です。
次回↓