デジタル、オカルト、二刀流。 【手順解説】
※閲覧注意!オカルト含みます!
おはようございます。文月です。
本日も七対子の手順解説。
デジタルとオカルトが両立できると、七対子のアガリ率はさらにアップします。
東3局、西家。19300点のラス目です。配牌はこちら。
第一ツモで中が対子になりました。これはもう七対子に決め打ちます。
まず対子候補を確認しましょう。
・2m
初級編②でも解説しましたが、配牌からある2mは重なります。中と同じ効果です。信じた者のみが得します。
・3m
順子を構成する3,7の牌は重なるという、尖張進化論の考え方です。これも初級編②で解説しました。
この対子候補2つと既にある対子を足して合計6対子。つまり実質聴牌です。
次に打牌選択ですが、これは5pしかありません。
2m,3mは対子候補なので当然切れず、第一打の3p切りは尖張の波を否定する行為であるため切れないです(上級編①)。第一打字牌も習慣として切れないので、消去法により5p一択。
なお、第一ツモで対子ができたため対子エネルギーが高く、その際の傾向として内側の牌が重なりやすくなりますが、二向聴だとその効果は少し薄まるので、そう言った意味でも5pは切りやすいです。(対子エネルギー論に関しても定石講座で解説しています)
第2ツモはドラの6m。たった今「二向聴だとエネルギー上昇時に起こる傾向の効果は薄まる」と書きましたが、最も薄まるのは一向聴。まだ若干の効果は残っているので、ここは北切りです。
3巡目、1mが暗刻に。第5ツモまでに暗刻ができたので、対子エネルギーが拮抗しました。こうなると白を残して3pから切るのが定石の一手です。
そして4巡目に4mをツモり、面子手の一向聴。三暗刻まであります。白切り。
しかし次巡、狙いの2mを引きました。ここで改めて七対子に狙いを絞り、暗刻の1mを手放します。
そして6巡目、ツモ4p。この4pは残す一手です。
まず、全山の可能性が50%ぐらいあります。5p4枚見え、2p3枚見えであるにもかかわらず肝心の4pは場0。こういったケースは誰かの手に固まっているか、全山かの2択です。ただ上家が筒子模様なので4pを持たれている可能性は通常より高そうですね。
で、その上家筒子模様というのも残す理由の1つです。普通に危険牌。
また、4p単騎で聴牌した時、私の河だけを見れば相当良い待ちになります。
…..と、ここまではデジタルなお話。実はこの4p、オカルト目線でも残した方が良いといえます。
まず文月流対子定石講座上級編③で解説した順子カバー術の該当牌です。もし捨て牌の3p,5pを残していれば、そこで1面子できていたことになりますよね。そういった牌は対子になりやすいというのがこの順子カバー術。それなりに優秀です。
そして、土田浩翔先生考案のスジトイツ理論も成立しています。(私のnoteはあくまでも文月流対子定石がメインなので土田システムは出さないようにしているのですが、今回ばかりは書きました。)
これらの理由から、4pは残す一手というわけです。
打4mとしました。
9巡目、ドラを引き入れ聴牌。
3mも優秀な対子候補ではありますが、上記の理由から4p単騎で立直です。
結果は、、、
12巡目にツモりました。
跳満のアガリです。
さて、続いてその次局。トップと3300点差でオーラスを迎えました。
配牌はなんとも微妙な感じですね。字牌は切れないので、6pの伸びに期待し1p切りとしました。
第2ツモは1m。もしかしたら混一色になるかもしれません。打2p。
次巡、9mが対子に。この局面でわざわざ染める意味は無いですが、染めたいので染めます。打6p。
さて少し巡目を飛ばしまして8巡目。上家は再び筒子模様、対して下家は索子模様といった感じです。それに挟まれた萬子模様の私ですが、ここでドラの9pを持ってきました。混一色に行くなら今すぐ切るべき牌です。しかし、この9pも先ほどの4pと同じく残す一手。理由を解説しましょう。
まずデジタル的な話をすると、ドラが重なった時の打点と混一色になった時の打点にあまり差が無いからです。ドラドラならば七対子もありますし、場に適応しやすいといえます。また、ドラ待ちになっても河が強いです。
そしてオカルト目線ですが、手が一色模様の時に引いてきたドラは、通常よりも対子エネルギーが高くなるという性質があります。定石講座でも解説しなかった秘蔵の定石です。
ということで打1pとしました。
すると次巡に9pをツモり、七対子の二向聴に。1mを切って得意な形へ向います。
10巡目、2枚目の2pをツモ。七対子を狙うのであれば切るしかありませんが、この2pもデジタル・オカルトともに残すべき理由があります。
まず、単純に場況が良いです。上家が筒子なので持たれている可能性はありますが、1p4枚目の3p3枚見えですから、まだ山に残っていそう…というのがデジタルな理由。
オカルト目線ですが、これは文月流対子定石上級編③にて紹介した暗刻カバー術の該当牌。第3打までに切った牌の対子被りは3枚目を引いてきやすいという、フリテン覚悟の芸術的戦法です。
以上の理由から2pは残し、打7mとしました。尖張進化論の該当牌ですが、既に2m切れであることと、3m4mの場況優先です。
11巡目、3mツモ。七対子一向聴になりました。現状期待できるのは2pと4mぐらいですね。
打白としました。
その後白の対子被りを挟んでツモ2p。場況最高の4m単騎で立直です。
結果は、、、
上家から一発ロン。
跳満七対子を2連続でアガり、見事トップとなりました。
デジタルとオカルトを融合することが七対子使いへの第一歩です。
みなさんもぜひ。