2021年憂国忌記念解説記事『三島由紀夫のご先祖様、その系譜について』
1970年11月25日に壮烈な自決を行った作家・三島由紀夫の血縁が一種錚々たるものであることは、一部読書家の間で有名である。
三島自身は自らの血筋について
「私は血すぢでは百姓とサムラヒの末裔だが、~」
と語っているが、では彼の血筋を辿っていくと誰に行き着くのか?
彼の父の名前は平岡梓と言い、農商務省の官僚である。この農商務省というのは戦前に存在した省庁の一つであり、現在は存在しない。
その父。つまり、三島由紀夫から見て祖父にあたる平岡定太郎は樺太庁の三代目長官であったが、疑