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連載企画『わたしの中高時代を作ったゲーム』第一回


はじめに

こんばんは、ホーリーです。

だんだんと外が冷えてきましたね。

これから冬になると、帰ったら布団にくるまってゲームするなんてこともあるかと思います。

そんなことを考えてたら今回の企画を思いつきました。下の写真に並んだ精鋭たちについて、毎回一本ずつ語っていこうと思います!

というわけで記念すべき第一回は・・・
あの、社会現象にもなった、モンハン3rdです!!!

右下のミニカーは何だろう?変な見た目だけどすごく速そうですね

第一回:モンスターハンターポータブル3rd

経緯

モンハン3rd…
このソフトが私の中高時代の始まりを告げました。

中学受験を終えたご褒美に、親がPSPと一緒に買ってくれたソフトです。

私は昔から恐竜や怪獣、ドラゴンが好きだったので、モンハンについてはかねてから興味がありました。

というか実は、幼稚園児の頃からモンハンについては知っていました。

ちょうどPS2の初代モンハンが出たころ、モンスターのフィギュア付き図鑑が本屋にならんでおり(今でもメルカリに出てたりします。懐かしい!)、こんなにかっこいい恐竜フィギュア付きの本なんてあるのか、という衝撃の余り、目が釘付けになったのを覚えています。

それから7,8年余りが経ち、ついにそのモンハンを実際にプレイする時が私に訪れたのです。

これがモンハンか・・・

モンハンというゲームは、ざっくり言えば

モンスターの狩りに挑み、倒したモンスターから得た鱗や甲殻などの素材で武器や防具を強化し、さらに強いモンスターに挑む・・・

というゲームです。

登場するモンスターはどれも個性的で、
ファンタジーすぎない生物感あるデザインは「大自然での狩るか狩られるかの勝負」といったコンセプトを見事に体現しており、

単なる「敵」ではなく、自然界における「捕食者」としてプレイヤーと対峙するというのが、モンハンというゲームの没入感と興奮を一層際立てています。

そして、それらのモンスターとは、山林や砂漠、熱帯雨林に火山といった様々なフィールドで戦うことになりますが、そのどれもが広大かつ美しい景観を備えており、雄大な自然とそこに息づく生命という壮大なスケールの舞台にプレイヤーは放り出されます。

ワクワクしながらプレイを始めた私は、その世界観とビジュアルに打ちのめされました。

無理もありません、それまで私はゲーム機はゲームボーイとDSしか遊んだことが無かったので、PSPによる画質の急激な向上とカプコンによる美しいフィールドの造形、そして3Dグラフィックでヌルヌル動くキャラを操作するうちに、まるでゲームの中の大自然に入り込んだかのような錯覚を覚えたのです。

プレイを進めるうちに、いよいよ初めてモンスターと戦う事に。
(ちなみにモンスターにも小型・大型という区分があって、この文で言及するモンスターとは大型、つまりボスです。小型はいわゆる雑魚敵です。)
(また、モンハンの基本システムとして、モンスターと戦うには、対象のモンスターが出てくる「クエスト」を選択してから出発します。)

雑魚とは明らかに雰囲気の違うモンスターを初めて目にした時は、その大きさにビックリしました。うわ~いるよ!ヤバい!って感じです。

ただ、武器の扱いをなんとか覚えてたのが幸いし、また相手の見た目も大きめのクマに過ぎなかったこともあって、さほど危なげも緊張感もなくクエストをクリアする事が出来たのを覚えています。

私が本当にハンター(モンハンではプレイヤーの事を「ハンター」と呼びます)として目覚めたのはその少し後でした。

大きな猪、大きなトカゲ、大きな鳥といったモンスターを順調に倒していくと・・・

ついに巨大なドラゴンを相手にする時がやってきたのです!
そのモンスターは「リオレイア」という名前でした。

初見モンスターとの戦闘前には、ムービーのカットが挟まります。

ムービーでは、緑色の巨大な竜が画面を所狭しと疾駆し、最後に大きく開いた口から激しい炎を放ちました。

戦闘が始まると私は、冗談抜きにビビってしまいました。

まず、とんでもなくデカいです。
次に、見た目が今までのトカゲとか鳥よりはるかに恐いです。
試しに小突いて見れば、速い痛いしつこい

気付くと私は早くもゲームオーバー(クエストは3回死ぬとゲームオーバー)になっていました。

その前にもゲームオーバーになった事はありましたが、今回のは「こんなのどうやって勝てばいいんだ」というショックがついていました。

でも、絶対にあいつを倒したい、という気持ちもまた私の中にありました。

それから私は何回も戦いを挑みました。その度に、蹴とばされ、黒焦げにされながら、私の希望は打ち砕かれて行きましたが、

段々と、相手の動きと、自分がどのタイミングで攻撃できるかが分かってきました。ハンターとしての眼が磨かれていったのです。

そして、ついに私はクエストの制限時間50分ギリギリのところでリオレイアを仕留めたのでした。あまりに嬉しくて、階下にいた母親の所までリオレイアの死に顔を見せに行ったのを覚えています。

強敵に打ち勝った後の今までにない達成感と更なる展望への胸の高鳴りに、私はモンハンというゲームの本質を理解したのです。

仲間との思い出

モンハンがここまで国民的なゲームになった理由の一つに「協力プレイ」があります。

PSPを持ち寄ることで、最大4人まで一緒にモンスターと戦う事が出来るのです。学校の友達とこれをやらない手はありませんでした。

みんな住んでいる所がバラバラだったので、学校の帰りに映画館やモールの座れるスペースに集まって、そこで協力プレイしたのを今でも覚えています。

モンハン3rdには12種類もの武器があるため、協力プレイをするなかで他の武器をつかう人のプレイに魅せられることもしばしばありました。え、あれ使えんのスゲーな!みたいに。

また、モンハンには「ギルドカード」というプレイ履歴データがあり、またそれをプレイヤー間で交換できるシステムもあります。友達との協力プレイ時はもちろん必ず交換して、後で見ては楽しんでいましたが、私は友達のもの以外にもよく見返していたギルドカードがありました。

それは、大阪のUSJに行った時、モンハンのブースで一緒に協力プレイをしてくれた兄ちゃん達のものでした。

その年、たまたま家族で行ったUSJにて、思いがけずモンハンとのコラボブースが設置されていました。モンハン×USJのコラボはその頃に始まり、現在では恒例となっています。

そのブースはモンハン4のプロモーションと、モンハン3rdの協力プレイ空間という形を取っており、たまたま旅先でのゲーム用にPSPを持ってきていた私は早速そこでゲームを起動すると協力プレイの相手を探し始めました。

最初は自分と同じくらいの歳の人と二、三人でやっていたのですが、しばらくすると彼らもいなくなり、私は一人になってしまいました。

そこに目をつけてくれたスタッフさんが、私のもとに高校生くらいの兄ちゃん三人を引っ張ってきてくれました。兄ちゃん達は体格も良く日焼けしていて、スポーツが得意そうな感じで、ヒョロガリ眼鏡だった私はそこに威圧感を感じて少し警戒ぎみになりました。

でも、兄ちゃん達はみんな「よろしく~!」とニコニコしながら気さくに話しかけてくれるナイスガイで、幸いなことに私の警戒心は杞憂に過ぎませんでした。ちなみに全員ガッツリ関西弁で、芸人なのか?ってくらいに会話の掛け合いが見事な三人組でした。

自己紹介をしたところで、早速通信プレイを始めると、
「な、なんだこの装備は・・・!」
と私は驚愕しました。

兄ちゃん達は皆一様に、私が見た事も無い、トゲトゲしてて妖しく光る見た目の、強そうな武器と防具を身につけていました。かといって彼らは装備の未熟な私に上から目線で接するという事も無く、「よし、じゃあこれいこっかー」というノリで裏ボスの出る高難易度クエストに私を招待してくれました。

プレイの記憶は余り残っていませんが、敵の苛烈な攻撃に私がヒーヒー言っているのを、ベテランの余裕を見せつつキャリーしてくれた兄ちゃん達の頼もしさと、優しさ、そして阿吽の呼吸が未だに私の中で強く印象に残っています。

見た目や年齢、住んでる場所がちがくても、一緒にプレイするときは仲間なんだなぁ・・・みたいなことを彼らのギルドカードを見返すたびにしみじみ感じていました。

兄ちゃん達、いまも元気にしてるかな。




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