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自閉症スペクトラム障害(ASD)とは? 〜私たちの育児経験から見えた世界〜

こんにちは。私たち夫婦は、2人の子どもを育てながら、日々自閉症スペクトラム障害(ASD)について学び、実践を重ねています。この記事では、ASDについての基本的な知識、そして私たちの経験に基づく育児の取り組みをお話ししたいと思います。


1. 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、脳の発達に影響を及ぼす生涯にわたる発達障害です。一般的には、コミュニケーションや社会的相互作用に困難を感じることがあり、また特定の行動パターンや興味を強く持つことが特徴とされています。「スペクトラム」という言葉が示すように、症状や特性は非常に多様であり、一人一人に合わせた対応が必要です。

主な特徴は以下の通りです。

  • 社会的なやり取りの困難:他者とのコミュニケーションや相互作用が難しい場合が多いです。

  • こだわり行動:同じ動作やルーティンを繰り返したり、特定の物事や興味に強い関心を持つことがあります。

  • 感覚過敏または鈍感:音や光、触覚などに対して敏感すぎる、または鈍感すぎる反応を示すことがあります。


2. ASDと診断されるまでの私たちの道のり

私たちの次男がASDの診断を受けたのは、6歳の頃でした。3歳のことから、言葉の遅れやアイコンタクトの少なさが気になり出しました。ママ友は、そのうちいきなり話始めるよ!っと励ましてくれるものの、心配は拭えず、専門家(市町村の発達支援センター)に相談することに決めました。その後、専門の医療機関に診療に行きました。(医療機関の予約には相当苦労しました汗。)診断が下るまで、私たちは漠然とした不安とともに育児をしていましたが、診断が確定したことで、次のステップを見つけるための道筋が明確になりました。

3. ASDの子どもを育てる日常の取り組み

自閉症スペクトラム障害のある子どもと共に育つ生活は、挑戦でもあり、発見でもあります。特に私たちが効果的だと感じた日々の取り組みを、ここでいくつかご紹介します。

  • 視覚的なスケジュールを使う
    ASDの子どもは、視覚からの情報が強力なサポートとなることが多いです。私たちは毎日、視覚的なスケジュールを用意し、日々のルーティンを事前に伝えることで、息子が安心して過ごせるようにしています。

  • 言語やコミュニケーションのサポート
    コミュニケーションの困難さはASDの特徴ですが、私たちはジェスチャーや簡単なサインを活用したり、子どものペースでの言葉の練習をサポートする方法を見つけました。また、**「肯定的な言葉かけ」**を意識的に増やすことで、息子が自信を持って行動できるように心がけています。

  • 感覚過敏への対応
    感覚過敏は子どもによって異なりますが、うちの息子は特に音や触覚に敏感です。私たちは、騒がしい場所でのストレスを軽減したり、柔らかい布やお気に入りの触り心地のものを持たせるなど、安心感を与える工夫をしています。

  • 小さな成功を祝う
    大きな進歩だけでなく、日々の小さな成功も忘れずに祝うことが、子どもにとっても親にとっても重要です。初めて靴下を自分で履けた時、他の子どもと一緒に遊ぼうとした時、そのすべてが私たちにとっては大きな一歩です。


4. ASDと向き合う親として大切なこと

育児には決して「正解」はありませんが、親として大切にしていることは、子どものペースに合わせ、彼らの世界を理解しようとする姿勢です。ASDの特性を理解することはもちろんですが、その先にあるのは「一人の個性として尊重する」ことだと感じています。挑戦が多い日々ですが、その分子どもの成長が私たちにとって大きな喜びとなっています。


5. ASDの子どもたちをサポートするために

最後に、私たちのようなASDの子どもを育てる家族へのメッセージを送りたいです。**ASDの子どもたちは、特別な支援が必要な場面も多いですが、その一方で、彼らが持つ独自の視点や才能を引き出すための工夫を続けることが大切です。**私たちは、日々の生活を通じて、彼らの「できること」にフォーカスし、成長を見守りたいと思っています。


今後も、自閉症の子どもとの日常や、特別支援教育についての記事を発信していきます。この記事が、同じ境遇にある方々にとって少しでも役に立てれば嬉しいです。フォローしていただければ、今後もこうした内容をお届けしていきますので、ぜひよろしくお願いします!

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