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老親の遠距離介護の始まり!①施設もヘルパーも嫌だってさ

義父から「助けてくれぇ〜」と弱々しい声で電話が夫の元に来た。

元々腰が悪いのに無理をして、歩くことができなくなったとのこと。

義父は義母が他界したあと、東北地方で1人暮らしをしている。

身体も健康だし、頭もしっかりしているけど90歳。
この時が来たかぁ〜、あわてて夫と赴く。

玄関から声をかけると、奥の寝室から返事が来た。

あらら、ほんとうに寝込んでいる。
いつもせわしなく動きまわる義父がベッドで寝ているのはとても珍しいことだった。

ベッドの周りには、携帯(スマホじゃない)やメモ帳の他、食べ物がいろいろ。

身体は動かせないが口は達者。
義父はものすごいおしゃべりなのだ。
しかも訛りが強くて、何をしゃべっているのか私は6割くらいしか理解できていない。
(ちなみに夫もそうだという)

分かったのは以下の3つ

  • ゆっくりなら歩くこともできる

  • 食欲は旺盛

  • 子供たちが介護に帰ってきてくれることを密かに期待している

夫も義弟も、仕事をやめて親元に帰り介護をする気はサラサラない。
「介護施設に入所」「ヘルパーさんを頼む」

この二つしか選択肢はない。

ところが、ゴネるわけですよ〜。笑

施設には入りたくないだのなんだのと・・・。

義父は若い頃けっこうな暴君で、義母にDVを働いていた。
それが大きな怪我をしたことによって人間が丸くなり
子供が独立したころから義母とはとっても仲良しに。

とはいえ息子たちはしょうもない父の記憶の方が強く、
特に長男である夫は、
義父とはかなり距離をおいて付き合ってきてた。

なので、実家に帰って面倒をみるという考えは全くない。
そもそも介護はプロの方にお願いするのが一番良いと思っている。

この日から私たち夫婦と義弟の3人で、義父のもとにまめに通うことになる。

私たちが行かない間は、心優しい義母の妹(夫の叔母)とご近所の方が
朝晩ご飯を運び面倒を見てくれていた。

もちろんずっと叔母やご近所の方の行為に甘えるわけもいかない。

1日も早く義父キンちゃんを施設に入所させるには?
義弟夫婦と私たちの頭はそのことでいっぱいだった。




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