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認知症の母はミニマリスト

87歳の母はアルツハイマー型認知症

会話はできるし、私たち子供のことも認識している。
トイレも今のところ自力で行ける状態。

それほど困った状態ではない感じ。

でも、困ったことはひとつ

自分の持ち物をどんどん処分してしまうのだ!

もともと超の付く片付け魔で
「わたしの趣味は片付けよ〜」
といつも言っていた。

でも、今はとにかくなんでもかんでも捨ててしまう。

自分専用のちょっとした食器類は跡形もなく消え、
電気ケトルは何度となくゴミとして出され、
その度に施設の人が部屋に戻す。

気づいたらクローゼットにかかっていたコート類は
ほとんど無くなり、洋服ダンスの洋服も3割程度になっている。

母は週に一度ヘルパーさんに連れられて近くのスーパーに買い物に行く。

そこで買ったお菓子類も
数時間後には食べずに
ゴミとして出されているという。

カーテンもしょっちゅう外して
捨てようとしているらしい。

テレビや冷蔵庫のコンセントが
目についてイヤなようで
引っこ抜いてしまう。

部屋の中は見事なまでにスッキリしていて
ミニマリストのお部屋そのものだ。

兄はとても心配をして
すぐにテレビや冷蔵庫にコンセントを入れ直したり
カーテンをぶら下げている。

でもわたしは、そのままでも良いんじゃ無いか?
と思うようになった。

「テレビを見ない」
「冷蔵庫使わない」
「カーテン無い」
「洋服は最小限で」

これって今はやりのミニマリストそのものじゃない?!

で、わたしはミニマリストに憧れてもいる。

母にとって必要なければそれで良いのだ。

そして人が生きていく上で必要なものは
ごくわずかなんだろうなぁ〜。
と母の部屋をみて思うのだった。

義父の家は超溜め込み屋敷
実母はミニマリスト

両方の家を行ったり来たりする生活も
なかなかに楽しい。笑

義実家を片付けまくり
ミニマムな母の部屋を見て
わたしも自分の家を猛烈に片付けたくなっている。

毎日あれを処分これを処分とせっせと片付けている。



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